「沖縄全戦没者追悼式」が開かれ
恒久平和の誓いが発信された
沖縄戦から63年 来賓の福田首相は
沖縄県民はデイゴの花に特別な思いがある
この花が咲く時期に沖縄戦が始まり
人の命も花が散るように亡くなっていったと挨拶
戦没者の思いを平和の尊さの礎として
大切に引き継ぐことを誓った
来賓挨拶の前には
読谷小学校4年の嘉納英佑君が
「争いからは何も生まれない お互いに傷つくだけ憎しみがつのるだけ
人間の犯した過ちの大きさを感じた」 と自分で作った詩を朗読した 子どもに諭された
英佑君は大人に気を使い 人間の犯した過ちと表現したが 大人と言いたかったかもしれない
争いに合法はない まして子供たちには何も罪はないのだから
広島の「こども平和宣言」も毎年感動するが 沖縄の「平和の詩」も感動した
写真はデイゴの花 ネットから無断借用
「世界を見つめる目」
やせっぽっちの男の子が
ほほえみながら、ぼくを見つめた
テレビの画面の中で…
ぼくも男の子を見つめた
どんな事があったの?
何があったの?
何も食べる物がないんだ
でも、ぼくは生きたい
くるしいけど、あきらめない
ぼく がんばるよ
えがおが あふれる
生きる人間の力強さを感じた
ぼくは 真実を見つめる目を
持ちたいと思った
悲しそうな目をした女の子が
なみだをうかべながら、ぼくを見つめた
テレビの画面の中で
ぼくもその女の子を見つめた
なぜ、悲しい顔をしているの?
なぜ、ないているの?
せんそうで、家族もいなくなっちゃった
家も 友達も
全部、全部なくなっちゃった
悲しいよ さびしいよ
どうすればいいの 助けて
大切なものをなくした人間の弱さを感じた
ぼくは 涙をふいてあげる
やさしい手を持ちたいと思った
きずだらけの男の人が
苦しそうな顔をして ぼくを見つめた
本の写真の中で…
ぼくも男の人を見つめた
どうしたの?
いたいでしょ 大じょうぶ?
あらそいからは なにも生まれはしない
おたがいにきずつくだけ
にくしみがつのるだけ
人間のおかしたあやまちの大きさを感じた
ぼくは やさしくてあてしてあげる
あたたかい心を持ちたいと思った
ぼくのとなりで
おじいちゃんが
自分の目で見てきたできごとを
ぼくに伝えた
苦しかったせんそうのできごと
おばあちゃんが
自分が体験してきたできごとを
ぼくに伝えた
こわかった そかい先でのできごと
お父さんが
自分が聞いたできごとを
ぼくに伝えた
食べる物がなく 苦しんでいる人がいる事
家がなく つらい思いをしている人がいる事
家族とはなればなれになってしまっている人
ざんこくでひさんなできごと
悲しくなった つらくなった
お母さんが何も言わず
ぼくをだきしめた
むねがいっぱいになった
あたたかいぬくもりが
ずっとずっと ぼくの中にのこった
みんながしあわせになれるように
ぼくは、
世の中をしっかりと見つめ
世の中の声に耳をかたむけたい
そしていつまでも
やさしい手と
あたたかい心を持っていたい