姫蔓日日草
何年か前まだ花をきれいだと思う心があった頃
花沢の里の民家の裏に咲いていた それを抜いてきて軒下に植えておいた
それから毎年花をつける 手入れも何も要らないので横着ものでも育ってくれる
蔓を伸ばしてアサガオのようにしたいと思うが
日中仕事に出たスキに召使のばあさんがが途中で切ってしまうので背丈は伸びない
昨年切ってしまったので ことしは切らないようにお願いしたが
1年経つと忘れてしまうのかまた切ってしまった
過去に植えた 酔芙蓉は根本から切ってしまい今はもうない 紫陽花も切ってしまった
畑に植えた金柑も切りやすい低い枝を切ってしまい 手の届かない枝だけが残っている
以前は「切るのは爺さんだ」といっていたが 爺さんが亡くなってからも かなり切り込んだ
となると 切っていた犯人は 召使のばあさんだったのではないかとコナンは疑う
それはともかくこの花を身につけて いると悪いものを寄せつけず
繁栄と 幸福をもたらしてくれる言い伝えがあるらしい
難を逃れた花が 雨に打たれて可憐に咲いていた