降り続く雨

羅漢さんを出たところで本格的に雨が降り出した
このところのゲリラ豪雨みたいな降り方は嫌やなあ…


お寺の白壁部分に、お面のような張り紙があるなあと思って近づいてみたら違うようだった
柱部分に張られているよくあるシール状の名札ではなく、もっと古い、墨で手書きの札
奉納四国八十八ヶ所同行二人の文字が見えるので、お遍路さんが昔に貼ったものだろうと思う
こう言うお札まで古いなあ…
さすが古刹

以前も書いたかも知れないけど、五百羅漢さんでの強烈な思い出としては、子供の頃の法事での出来事がある
お寺の大広間で法事の途中、ご住職の読経が心地良く響く広間で、ふと背後で何かが動いた気配を感じた
頭だけ動かして斜め後を見ると…

少し離れた畳の上に、手のひら程もあるデカい蜘蛛が！！
「うぉっ！」
声を出さずにビビる俺

みんなが正座する座敷の斜め後方、そこに居るのが分かるともう目が離せないｗ
お経に聞きほれている場合ではなくなった…

その蜘蛛は、独特のゆっくりとした動きで、人との距離を保ちながら前方にある祭壇の方向に進む
ご住職の背後まで近寄ってくると、さすがに他の身内もみんな気がついた

住職に伝えるべき？どうする？

みんなの注目を集めるなか、その蜘蛛は急に方向転換して左の襖の奥へと消えていった…
襖の奥は死角なので、もう見えない…

ただそれだけなんやけど、明るい昼間で人が20人近くいる大広間に、堂々と出てきた蜘蛛の根性が恐ろしかった
ウチのオカンなんかは平気で素手で捕まえたりできるけど、俺はあかんわー
巣を張る蜘蛛はデカくても全然平気やけど、高速移動する奴はありえへんｗ