毎日が山のこと

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荒川三山赤石岳①(2016年8月8日)

2022-09-26 08:58:20 | 山日記

私にとって一番大きな山行は、2016年の夏に行った荒川三山と赤石岳の縦走だ。

椹島に入るための一日を含め三泊四日だった。

全体行程は、2日目の朝椹島を出発しロッジから千枚小屋へ。3日目は、荒川三山、赤石岳と歩いて赤石小屋まで。4日目椹島に下ってロッジのバスで畑薙の駐車場まで。

たしかこの時は第2東名を使って新静岡インターで下り、安倍川をさかのぼって峠を越え、大井川流域に入った。

畑薙ダムの近くの駐車場に車を停め、椹島ロッジ宿泊者用のバスを待って、ロッジに入った。

椹島ロッジはこのあたりの山を所有する東海製紙の子会社東海フォレストの経営で、千枚小屋や赤石小屋もみな同じ経営だ。

それにしても椹島は、いい場所だと思う。大井川の古い蛇行の跡なのだが、今はもう一段浸食が進んでいるので川から10mほど高くなっており、水をかぶる心配のない高台になっているのだ。

2日目は、朝6時半にロッジを出発。一段高いところを走る道路を大井川に沿って少し遡り、瀧見橋のところから登山道に入った。

今はもう少し上流に千枚大吊り橋ができて、そちらから登り始めるようだ。

道路をはずれて登山道を大井川の流れに削られた右岸の崖道をしばらく歩く。

たぶんこの辺がたびたび崩れて危険なので大吊り橋がつくられたのだと思う。

川べりの崖をへつるようにして歩き、大井川の支流、奥西河内の吊り橋を渡る。

奥西河内は、南アルプス南部の盟主、荒川東岳(悪沢岳)から流れ出している。

この橋を渡って急斜面を登り、いよいよ千枚への尾根へと取り付く。

尾根を少し登ると林道にぶつかり、そこを少し右へ歩く。

そこから長い鉄はしごを登って、いよいよ長い長い登りに突入する。

胸をつくような急登こそないが、標高1100mの大井川から2600mの千枚小屋まで標高差1500mを登るのだ。

うっそうとした木々に覆われた尾根道をゆっくりと登っていく。

このあたりはそれほど急ではない。

林道から300mほど標高をあげると清水平という場所に出た。

少し広くなっていてちょうどよい休憩スポットだ。

そこから少し急な登りで200m登ると蕨段だ。

ときどき木のあいだから周囲の山が見える。これは赤石岳だ。

蕨段から少し傾斜もましてきて、さらに500m登ると次の休憩スポット駒鳥池がある。

道はしっかりしていて歩きやすいが、疲れの出てきたからだには標高差500mはやはりきつい。

すでに5時間半も登り続けている。駒鳥池が近づくころにはすでに足はパンパンになってきていた。

登山道からそれて少し下ると駒鳥池があった。それほど大きくはないが深い樹林の中に静まりかえっていた。

写真を撮り終え、登山道に戻って休憩してからふたたび動き出そうとすると足がつってきた。

休憩して筋肉が冷えるとつることが多いように思う。

痛さをこらえながらしばらく静止し、その後ゆっくりと動き始める。

少しづつ筋肉が温まるとそのうちにけいれんはおさまってくれた。

駒鳥池から150mほど登るとようやく千枚小屋に到着した。午後1時50分だ。

南アルプスの南部らしく、小屋のあたりまで樹林におおわれている。

木造だがしっかりしたつくりのきれいな小屋だった。

小屋の前は東にむかって開けていて大展望が広がっていた。

正面には富士山が見えているのだが、この日は少し雲がまとわりついていて、夕方まで同じような状態だった。

(続く)

 


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