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**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

のりうつった やさぐれ りう    2,005.2.16より

2005年02月17日 | 病棟
リウさんが やさぐれている。かなりの高齢の上に痴呆もあるけれど、裕福な家庭に育った品の良さは消えていない、あのリウさんが・・・。ついこの間も、白衣の上に着た桃色のカーデガンをほめてくれたの。「ああ、きれいな桃色だねえ。とても若く見えるよ。春が来るから、綺麗な色を着てくれると、うれしいねえ」「女の子はきれいなべべを着るもんだねえ」って。お礼に手やお顔にクリームを塗ってあげると、「こんな皺だらけじゃ しょうがないよう」といいながらも 嬉しそうに塗りこんでいました。それなのに・・・。
 「なんでこんなところに押し込めるんだい!!こんな年寄りをいじめるようなことをして、閻魔様に罰当てられるよ!!あ~あ~、さわらないでよう!」
いつものうリウさんに戻ってきて欲しくて、みんな背中をさすったりおやつやお茶を用意したり特別待遇で接していますが、それすら あんたが半分食べたとか こんな甘くも辛くも無いものを飲ませて・・とか、攻撃の対象になってしまって・・・。とどめは 「あたしはもうあの世に行くんだから」と言う言葉。蓮っ葉な目をして吐き捨てるように言い放ったときには、凍りつくようでした。

同僚が「今リウさんは、やさぐれリウに乗っ取られているんだよ、きっと」と言いました。不思議と自分の死期を口にし始めるとお迎えが近いことが多いのです。ですから、やさぐれリウの予言が当たらないうちに、ほんとのリウさん、早く戻ってきて~~~~!!


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