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**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

救急車搬入あり

2006年09月11日 | 病棟
昨日は病棟一人日勤、なのに午後に救急車搬入がありました。
外来はもちろん開いてなく、ほんとに看護婦・ヘルパー各1名。
当直のドクターが一人いてくれたので、よかった!

とは言っても、やることは山のようです。
救急隊から連絡を受けて患者の状態をきき、部屋の準備。
97歳と高齢のためエアマット入れて、
嘔吐しているから念のため吸引と酸素も準備。
レントゲン装置と現像機を始動させ、
あ、CRPと末血の機械も始動して測定キットを温めておかなくちゃ!
到着まで時間がかかったので、電子カルテを開き情報収集。
部屋の名札や入院患者の事務的な書類登録を済ませておく。

救急車到着。
ストレッチャーのままレントゲン室に通し胸腹部撮影。
腹満著明で圧痛も強い。・・イレウス?便秘?
しまった、聴診器を首に下げておくんだった、と後悔。
皮膚の乾燥もないし血管もしっかりしてる、脱水は大丈夫そうだ。
とりあえず本人意識ははっきりしているし、嘔吐も止まっている。
病室に運んでベッドに寝かせて、バイタルをとる。
発熱なし・血圧正常。
指示の点滴を用意し、ルート確保。ついでに採血。
血液を末血とCRPにかけ、レントゲンの現像をする。

ドクターがデータを見ているうちに、家族にアナムネをとる。
気持ちがついて行かないのかちっとも要領を得ず、時間がかかる。
連絡先の電話番号すら出てこないので、了承を得て携帯電話を見せてもらう。
焦るし時計が気になるけど、努めて優しく笑顔をつくる。
昨日多量に排便があった、と。嘔吐も一回のみ。
レントゲンではガスも便もたくさん溜まってるけど
腹鳴は聞こえてるし、直腸までガスが降りてきてる。
腸は動いてるみたい。

申し送りまで15分。
他患の経管栄養のボトルはまだ繋げていなくてぶら下がったまま。
1時間遅れてるけどしょうがない、送った後にしよう。

やっとのことで申し送りをし、家族に入院の持ち物等説明をする。
尿失禁しているのにオムツや着替えも無く、手ぶらで来てしまっていた。
寝衣を貸し出し着替えさせる。
それからやっと残ってる通常の日勤の仕事に取り掛かる。
栄養繋いで薬を注入。記録をしてから食伝の書き換えと明日の点滴の準備。
それから使った機械類の後始末。
外注の血液の検査伝票も書かなくちゃ。
最後にレントゲンや採血結果などを一まとめにして、院長の机に置いておく。
きっと朝一でチェックしたいだろうから。

朝は地下室に水漏れが発生し、書類に降りかかっていたため
重たい段ボール箱をせっせと移動させなくちゃいけなかったし
とんでもない一日だった。