クリスマスイヴ

(遠くのサンタを見つめつつ…)

若者の　興奮する夜　輝いて
老人の　興奮しないよ　淡々と
或る意味で　このよな格差　理由なく
ときめいて　いる、いた、いずれも　格差無し
安楽

千三句集（２４８）

柚子の湯に沈む五体の頼りなき
　富翁

フィギャースケート

層厚い今や日本のお家芸
感動を呼ぶフィギャー観戦

男女とも世界一だよスタイルも
短く太い昔の話

期待するソチの演技は金メダル

先輩

師走、どたばた

(ローフバルコニーにて、散水しながら、深くため息をついて)

しかしです　わたしはぜんぜん　いたしません
無風音　静かな生活　変わらない
何曜日…　えっ!、連休なの!　知らなんだ
ただ寒さ　厳しくなるから　ああ師走
また新年　退職後さて　何年か…
安楽

千三句集（２４７）

年の果て家のうちそと北の風
　富翁

息子の帰宅

末っ子が彼女連れて来るという
妻は朝から準備万端
夫うろうろ着るもの探す

先輩

有馬記念

黒山の人だかりとはこのことか

疾走に馬券忘れて手をたたく

マー君が走っただけで歓声が

帰り道おケラが逃げる寒さかな

つねお

千三句集（２４６）

陽の優し空青々の冬至かな
　富翁

千三句集（２４５）

屋形船夜の運河の冬の華
　富翁

テクテクテクテク

(自宅にて息を整える)

今日もまた 近所を歩いて 6500歩
息切れが 無くなりお尻も タフなりよ
坂道も 軽くヒョイヒョイ 駆け上がる
安楽

本がようやく来たよ

(昨日の夕べ、郵便ポストにて興奮する)

待ちに待つ　発注してから　十日間
首がにょろにょろ　「ろくろっ首」なり

四十歳　初めて恋した　ユンガーに
次いでなるのか　ジュール・ミシュレ

手に入れた　北村太郎の　全詩集
帰りの電車で　にこにこしていた

良い本を　手に入れた時は　充ちたりて
尽きせぬ楽しみ　ここにありぬる

来年の　正月早々　馬齢一つ
積り残りの　時間ぞ悲しき

安楽

千三句集（２４４）

新都知事五輪真弓でどうだろか
富翁

寒すぎます

寒さゆえ部屋の中でもかじかむ手

節約の暖房器具はこたつのみ

暖かきマンションの部屋羨まし

つねお

千三句集（２４３）

結いの党髪結い亭主集結す
　富翁

千三句集（２４２）

初雪や熱暑の記憶さめやらず
　富翁