カラオケより今帰還

爺ばかり酒のんでからカラオケに
歌を歌って憂さ晴らしする

憂き世には歌でごまかす人生訓
浮世には浮いたばかりの話なし

先輩

千三句集（２４１）

盃重ね盃重ね落つ奈落
　富翁

本がなかなか来ないよ!

(マンションの郵便受けにて、憮然たる思いをする)

アマゾンで　注文した本　まだ来ない(苛)
恋人と　駆け落ちする気に　似てきます(何?)
ポスト見る　その瞬間が　たまらないっ(悦)
安楽

千三句集（２４０）

一人部屋どこか冷たい風の道
　富翁

大掃除

硝子ふき明るくなりし出窓には
日差しを浴びて喜ぶ緑

先輩

朝のラジオ体操(第一)

(ルーフバルコニーにて、毎朝してます)

朝に水 撒いてゆっくり かちこちの
身体をほぐす この年月よ
八月の 酷暑に負けず イッチニィ
雨が降っても 廊下でイッチニィ
そのせいか ギクシャク関節 滑らかに
だけどアタマは まだまだコチコチ
安楽

正月をまたいで９連休らしいですが・・・

知らなんだ　世の中そんなに　休みあり
いいのかな　仕事しないで　いいのかな
そんなこと　いうわたしはいま　仕事せず
安楽

千三句集（２３９）

釣り糸を心の海に長い夜
　富翁

千三句集（２３８）

（運河沿いの遊歩道を歩いていると目の前を一艘の船が行き過ぎる）
冬運河一般廃棄物運搬船
　富翁
　

千三句集（２３７）

（茅場町「鳥徳」にて先輩、同輩と歓談して）
一合の酒で成仏鳥鍋屋
　富翁

茅場町へ行きました

ひさかたの　ひかりのどけき　鳥鍋よ
ひさしぶり　とっても美味しい　鳥鍋だ
五年ぶり　職場界隈　散策す
この町は　苦しい一年　しのいだな　
よく食べた　サバの塩焼き　救われた
それだけに　美味しい鳥鍋　なおさらだ
安楽

茅場町へ行く

「鳥徳」で　鳥鍋食べます　久し振り
鰻を喰うのも　悪くないかも
鳥鍋を　つついて熱燗　飲む人は
それは幸福　なにより幸福
安楽

千三句集（２３６）

青空に枝ぶりの良い枯木立
　富翁

年末は

喪中につき てな葉書が 舞い込むよ
この二年 親しき人が 身罷りき
歳月は かくして進む ものなやら
赤子の声 張り裂けて聴く 嬉しさよ
歳月は 赤子に導かれ 進みゆく
安楽

千三句集（２３５）

寒月や急ぎ足ゆく影二つ
　富翁