〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(135)

2016年06月29日 16時10分51秒 | 研究書
人には誰でも大きな我と小さな我とがあるという。ものには例外もあるが、やはり大きな我の方がよさそうだ。それなら小を大に塗り変えもできようが、塗ったものは剥げる心配がある。頑張って大きく膨らませてみてもゴム風船みたいなもので所詮は元の木阿弥。大と小の我が異質なものであるならば無理してみても、その努力は無駄骨を折ることになるかもしれない。そこで小は小でよい。詩人の安積得也先生は未見の我という魅力のある言葉を使っておられる。まだお目にかかったことのない我がもう一人いるわけである。してみると一個の肉体生命の中に未見の我ともう一人の見過ぎて愛想尽かしぎみの我とが同居しているのかもしれない。
「万病を癒す丹田呼吸法」村木弘昌著 柏樹社 1984年
                       富翁
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