〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(31)

2016年01月29日 17時56分22秒 | 専門書
芸術家は造る人間であるが、使命をおびた人間である使徒と比べれば、良かれ悪しかれ、人類にとってそれほど重要ではない。宗教、哲学、行動の規律、人々がそれを何と呼ぼうとも、これらのものがなければ、人間はまったく生きてゆくことはできない。人間が信ずるものは、不合理なもの、あるいは、不快を感じさせるものであるかもしれない。しかし、人間は何かを信じなければならない。他方、芸術はわれわれにたいして、どれほど大きな意味をもとうとも、芸術のないわれわれの生活を想像することは可能である。
……・
私が二十年代の末に、始めてロレンスの作品を読んだとき、最大の感銘をうけたのは、彼の使命であった。その結果もっともむさぼり読んだのは彼の小説よりもむしろ『無意識についての幻想』のような彼の「思索する」本であった。
(オーデン「D・H・ロレンス」より)
「イエイツ・エリオット・オーデン」筑摩世界文學大系71 1975年
                             富翁
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エリオットとオーデン (安楽)
2016-01-30 04:59:49
戦後詩を代表する「荒地」を方向づけた偉大な詩人。詩集を読んでいますが、わたしはオーデンが好きです。エリオットは理論派で、難解ですが、くらべてオーデンはイメージが豊かな印象が強いですね。

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