〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(88)

2016年04月14日 19時26分13秒 | 俳句
 ふとめざめたらなみだこぼれてゐた
酒を飲まず、しかも風邪の床での、ふとした目覚めのときの句だが、これにはなんの気負いもなく、自己感動もなく、しかし切実にこう言いたくて書いた、という自然な感動の流露があった。それだけに、身を切られるようにじつに哀しい。
「放浪行乞 山頭火百二十句」金子兜太著 集英社文庫 1992年
                           富翁
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