〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(118)

2016年06月04日 18時15分46秒 | エッセイ
六番勝負・神保町交差点付近
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ワゴンコーナーには二冊でよりどり五百円とある。私は江國滋「慶弔俳句日録」(新潮社)と「新潮45」編集部編『死ぬための生き方』(新潮社)を選んだ。江國さんは追悼句がうまい。相撲解説者神風正一へは「まっすぐに滝、滝壺に落ちにけり」。イブ・モンタンへは「おほいなる枯葉は土にかへりけり」。ディック・ミネへは「並木道ゆっくり暮れて梅雨に入る」。慶のほうでは、林真理子さんの結婚を祝って「思い出し笑ひし給ふ古代雛」。森繁久彌が文化勲章を受章したときは「うるむ目に秋天どこまでも高し」。この本は慶弔のハガキを出すとき、参考になる。
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「古本買い十八番勝負」嵐山光三郎 集英社新書 2005年
                        富翁
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