今日は、ブダペストのオペラハウスで蝶々夫人(マダム・バタフライ)を観ました。。。
大変素晴らしいオペラハウスで、とってもリーズナブルにオペラが観れて大満足でした!!!
こちらは正面玄関から入った入り口。。。私たちはシシィと同じように(笑)、裏口から入りました。。。
なぜなら・・・取った席が天井桟敷だったからです!!!(わーい!!!)
蝶々夫人というお話は、とても悲しいストーリーですね。。。
アメリカ海軍の戦艦アブラハム・リンカーン所属の海軍士官ピンカートン(Pinkerton)は結婚斡旋屋のゴローの紹介で、
15歳の日本人の少女と結婚。。。駐長崎領事のシャープレス(Sharpless)は優しい心の持ち主で、ゴローが紹介したこの
少女がこの結婚が永久の縁と堅く信じていることを思い出し戸惑う。。。
結婚するに至り蝶々夫人はキリスト教に改宗。。。結婚から3年が過ぎピンカートンは任務が終わり、アメリカ合衆国に帰国。。。
ピンカートンは蝶々夫人に「コマドリが巣を作る頃には帰ってくる」と約束し、きっと夫は帰ってくると信じてやまない彼女は、
彼を待ち続ける。。。
一方、アメリカ本土でアメリカ人女性のケイトと結婚したピンカートンのことを、駐長崎領事のシャープレスは本人の代わりに
蝶々夫人に告げることに。。。
しかし、蝶々夫人の夫への信頼を目のあたりにした心優しいシャープレスはその事実を伝えることが出来ない。。。
結婚を斡旋したゴローも蝶々夫人に真実を伝えることを試みるも、蝶々夫人は激しく拒否。。。
二人の間に生まれた子供のためにも、気丈に振舞った彼女もピンカートンとケイトの訪問ですべてを悟る。。。
蝶々夫人は感傷的な穏やかさをたたえつつ真実を受け止め、礼儀正しくケイトを祝福する。。。
子供を渡すことを約束した蝶々夫人は、家の障子を全部閉め一人きりになる。。。
仏壇の前に座り父の遺品の刀を取り出し、刀を喉に突き立てる。。。
今際の際でも子供に手を伸ばす蝶々夫人、そこへ異変を聞きつけたピンカートンとシャープレスが戻るが時すでに遅く、
彼女は息絶える。。。
プッチーニの楽曲の中に時折 野球拳やさくらのメロディーが流れてきて、すべてイタリア語で字幕はハンガリー語でしたが、
とても楽しめました。。。音響効果も素晴らしかったです。。。
でも、こういう悲しいお話を聞くと・・・「あぁ、蝶々さん!!!何も死ぬことは無かったのに!!」と思ってしまいますね。。。
どんなに辛いことがあっても、いつかきっと生きていれば笑える時も必ずやってきます。。。
辛い過去を胸の奥に隠して、人はまた新しい人生を今日から作ることが出来るのです。。。生きてさえいれば。。。
苦しいこと、悲しいこと、辛いことがあった時は、いつか自分自身が この苦しさ、悲しさ、辛さに嘆く誰かに手を差し伸べられる
ということ。。。苦しさ、悲しさ、辛さを知ってこそ、優しくなれ強くなれる、と自分を信じて欲しいと思います。。。
今、何か 大きな問題にぶつかっている方々も、その問題がなぜ自分の身に起こっているのか、考えることで何か気づきがある
のかもしれません。。。今起こっていることは、鏡のように自分自身の心の奥底を映し出していることもあるのだそうです。。。
マダムバタフライのオペラからついついまたそのようなことを考えてしまいました(笑)。。。
とにかく、いつも心に太陽を!(笑)、夜はあまり深く考えず良く寝ると、朝には全く違った気分になる場合もありますので!(笑)
↑ ちなみにシシィことハンガリー皇妃のエリザベートがこのオペラハウスを訪問する時にいつも座っていた席はコチラ!
自らの美しさを十分に自覚していたエリザベートの、サービス精神旺盛な「観られる席」こと、シシィ・ロージェ です。。。
(↑ 師匠と一緒にオペラを堪能!!)