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体験の旅*京都2015*お能を体験!お能って面白い。*日本の文化はステキなのデス。美バレエ・エクササイズ

2015年07月18日 | 朝活, セミナー, ワークショップ, etc...


英語でおばんざい。」体験でお腹いっぱいのまま、次に向かったのは、踊り繋がりとあって楽しみにしていた「お能」体験です。



お能について全く知識はないのですが、ものすご~く楽しみにしていて、実際楽しくとても興味が湧きました。



観世流シテ方 能楽師 林宗一郎先生がお舞台のため、樹下千慧先生が教えて下さいました。わかりやすく丁寧に教えて下さって、とても良かったです。どうもありがとうございました



朝、お着物を着付けして下さった方が、私が「これからお能の体験へ行くのです。」とお話しすると、その方は小さい頃からやられていたそうで



「私たちの頃は、謡(うたい)のお稽古ばかりでなかなか踊らせて貰えなかったけれど、舞もやるのかしら?」



という言葉がずっと引っかかっていました



私、踊ってみたい。。。



お天気の良い初夏の青々とした緑あふれる京都の街並みを眺めながら、お稽古場へと向かいます。



樹下千慧先生にご挨拶をしお邪魔すると、能舞台そのままのお稽古場に通して頂きました。



とてもステキなお稽古場で、テンションが上がります。



まずは、お能の歴史(観阿弥さん、世阿弥さんのお話)、能を構成する職「シテ方」「ワキ方」「囃子方」「狂言方」など、とてもわかりやすくご説明頂きました。



皆様、謡はもちろんのコト、全ての職をお勉強されるそうです。



囃子方の舞台の並びも、舞台に向かって右側から「笛方」「小鼓方」「大鼓方」「太鼓方」となり、楽器が上から下へと使う並びと覚えるイイですね。とのご説明がわかりやすくて覚えちゃいました。



そして、謡のお稽古から始めました。
やっぱり踊れないのかしら。。。



お題は、謡曲「高砂」の一部デス。



高砂や この浦舟に 帆を上げて

この浦舟に帆を上げて

月もろともに 出汐(いでしお)の

波の淡路の島影や 遠く鳴尾の沖過ぎて

はやすみのえに 着きにけり

はやすみのえに 着きにけり





この謡曲「高砂」のストーリーがわかると、結婚披露宴での新郎新婦の席が高砂だったり、婚礼の席で能を舞うのかわかっちゃいます。詳しくは「能・演目事典:高砂:あらすじ・みどころ」。



樹下先生の声はとても素晴らしく、楽器の音の様で1本の芯の様なモノが感じられ、心にズン!と響きます。


先生の3パターンの声のお見本が、なるほど!とスッキリして、わかりやすかったです。



大きな声を出して謡う。
お腹から大きな気を送り出す様に謡う。
お腹から大きな気を送り出し収斂させながら謡う。



は、声が大きく「声」でしたが、すでにただ大きな声ではありませんでした。腹式の厚みのある声デス。は、お稽古場全体が揺らぐ様な力強い音で「声」ではなくて大音量の音響な感じデス。は、の音に方向性を持たせ、先生曰く、レーザー光線の様に。とおっしゃっていました。ホント、口から音が客席側へと貫いていく様な収斂された体内に響く音でした。




「それでは次は舞台へ。」



と、先生がおっしゃって下さってとても嬉しくなりました。舞だわ



お能の舞台は正方形で、客席側から見て舞台の左手前にしっかりとした柱が立っているので見えづらいお席もありますが、演じる側にとってこの柱はとても重要なモノだそうです。正面と、左サイドにも客席があり、右サイドはないそうです。



両手を前に出して、親指と人差し指で三角形を作ります。その三角形が、能楽師の視野と同じみたいデス。ぜんぜん回りが見えません!



お能の鑑賞会には、謡だけを聴きにいらっしゃるお客様もいる様です。



能の歩き方「はこび」から教わりました。



お能は美しさを極めるために、ムダな動きは一切省くそうです。



軽くおヒザを曲げ前を見て、でもアゴは引きすぎず、脚を滑らせ一歩前へ。つま先を上げ、ゆっくりと体重移動。と、後ろから前へ歩く練習を何度も行いました。



繊細な動き。とっても難しいけれど、ずーっと練習していたい気分です



松の絵が描かれてある鏡板の松(かがみいたのまつ)側から正面客席へ「はこび」のお稽古。



「何か舞台で感じられますか?」



先生からのクイズです!



何度か味わいながらはこびのお稽古を行いましたが、私には感じるコトが出来ませんでした。



正解は



能舞台は、鏡板の松側から正面客席へと3cm傾斜がついているそうです。と正解を聞いても、なかなか感じられませんでした。残念!



鏡板の松と傍に竹が必ず描かれています。吉祥(めでたい兆し、吉兆、幸福、繁栄の意)は、松が平安時代から、竹は室町時代からみたいなので、観阿弥さんは、金閣寺や一休さんでお馴染みの足利義満公に認められた室町時代前期なので、梅はまだ吉祥に加えられてなかったのかもしれません。



梅がないのは、先生曰く、演じる人が「花(梅)」だからなのだそうです。何だかステキな解釈です




お能では、「喜び」という表現も「怒り」という表現も同じ動きなのです!それを動きの強さやスピード、そして心から違いを表現します。



面白いです!!



強い感情ほど静かに表現する、西洋のモノとは違う、内側に秘めた強さが日本人らしくてステキだなぁ、とまたまた思いました。



お能のリハーサルは、1度くらいで、何度も行わないそうです。コンテンポラリーダンスのコンタクトインプロビゼーションみたいだなぁ、と感じました。



余りお互いで練習をし過ぎず、知り過ぎない。個々に行ってきた修練を、その時の偶然性、空気感を大切にしながら舞台を創っていく様です



そしてそして、お衣装を着させて頂きました!現金なお話ですが、とても高価なお着物だそうです。。。







こちらが着させて頂いたお衣装です。感激!私はお着物の上からですが、実際は下にキラキラとしたモノを着る様です。どうもありがとうございました!松が後ろに見えますね。私が梅?!







先生が、折り紙の様にキレイに形を作ってお衣装を着させて下さいました。実際は、縫って留めて着るのだそうです。



とても美しく、とても重く、これで動くのは大変そうです。



何でもやってみたい!と思いますが、何でも奥が深いモノだと感じます。お能の奥深さを少し知るコトが出来、お能の舞台を是非観てみたいなぁ、と思いました。



今日の目標だった「1日お着物を着て過ごす。」全然自信がなく、お洋服に着替えるコトを考えていたのですが、着てみると割りと大丈夫でした。







1日お着物で過ごせました!







前々から、自分で自由にお着物を着て、月に1回でもお着物を着る機会を持ちたいなぁ、と思っていましたが、今度こそ!東京に戻ったらがんばりたいです。



お着物を着てお能の鑑賞。」が次の目標です。



林宗一郎先生、お忙しい中、日程調整下さりましてありがとうございました。樹下千慧先生、熱心にお教え下さりました事、感謝致します。ありがとうございました。



林宗一郎先生のホームページです。能楽師 林 宗一郎
樹下千慧先生の平成27年8月9日(日)京都観世会館での公演です。観世青年研究能 能「舎利」樹下千慧。





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