野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2004年国際協力--アマゾン自然学校神戸新聞で紹介

2018-09-17 | 野生生物を調査研究する会の紹介

アマゾンに自然学校を 兵庫のNPOが指導員養成 (神戸新聞)2004/09/14(web版より)

熱帯雨林の乱開発が進むブラジルのアマゾンで、兵庫県の小学校での取り組みをヒントにした自然学校を開き、環境保護への関心を高める「アマゾン自然学校プロジェクト」が進んでいる。神戸市北区の特定非営利活動法人(NPO法人)「野生生物を調査研究する会」が提案し、独立行政法人国際協力機構(JICA)が事業を委託した。まずは人材養成と教材づくりに取り組んでいる。(宮沢之祐)

 同会は、武庫川や揖保川流域の生物の調査や環境セミナーを開くなどの活動をしている。

 今回の提案は、メンバーで森林科学専攻の京都大学大学院生、林建佑さん(23)=西宮市=が二〇〇一年、アマゾン流域のパラ州トメアスで林業研修を受けたのがきっかけ。同会の今西将行理事長(55)らも現地を視察し、乱伐や焼き畑農業による森の侵食を案じる住民もいることから環境保全の啓発に協力することになった。

 さらにJICA兵庫が国際協力の経験のない同会を応援。民間のアイデアを実現する「草の根技術協力事業」として、三年間のプロジェクトを同会に委託、昨秋スタートさせた。

 取り組みは、林さんも小学生時代に参加した自然学校を参考にした。都市部から訪れる子どもらを森に案内し、農場では環境に配慮した農業を体験してもらう。地球温暖化防止に森林が果たす役割などの勉強もする。

 指導するのは、地元住民から養成するインストラクターたち。旅行者を受け入れ、環境保護と地元の経済発展を両立させるエコツアーの担い手も目指す。

 七月に開講したインストラクター養成講座には農業を営む日系人ら十人が参加。来年一月に修了予定で、仕上げとして、州都ベレンの子どもたちを対象にした五泊六日の自然学校で指導する。

 現地でプロジェクトを運営する林さんは「都市住民との交流で、アマゾンの素晴らしさを住民自身が再認識することにも意味がある」と話している。


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