2002年大和川の支流の調査
西除川と東除川の生き物たち(生きている大和川より)
西除川
狭山池ダムより上流部は、両岸がコンクリートブロック護岸となっており、河畔林として竹林が多く見られます。狭山池ダムから、谷地形河川の様子がみられ、エノキやコナラ等の河畔林が見られます。南海高野線を過ぎると周辺は宅地や田畑が隣接するようになり、大和川合流まで両岸コンクリートブロックの護岸となっています。
狭山池ダムより上流部には、魚類では、カワムツA型や、ドンコやカマツカ、その他カワヨシノボリやカワムツB型、オイカワなどが見られます。下流部ではコイがよく見られ、モツゴやギンブナなども確認されています。
昆虫では、南海金剛住宅周辺で、ヘイケボタルがみられます。
鳥類では、コサギやアオサギ等が見られます。また、センダイムシクイ(準絶滅危惧種)や水辺に生息するカワセミ(準絶滅危惧種)も確認されています。狭山池ダムは、多くの水鳥の生息の場となっています。
底生動物では、汚濁に強いイトミミズ科やユスリカ科等が確認されています。
東除川
狭山池付近の上流部から、下流部まで住宅地となっており、護岸は両岸コンクリートブロックです。宅地の間に田畑が広がる場所も見られます。落堀川から放水路区間は、大和川の背水区間となっています。両岸コンクリートブロックの人工的な河道ですが、上部には草が茂り、自然の広がりが感じられます。東除川上流部では、ガマ科やタデ科など植物が、中流部はガマ科やタデ科などの植物が見られます。
特定昆虫類として、ギンイチモンジセセリ(写真)が確認されています。
魚類では、モツゴと外来種であるオオクチバス、コイがいます。
鳥類では、カルガモやアオサギなどの鳥類がよく見られます。
底生動物では、汚濁に強いミズムシ科やユスリカ科等が確認されています。
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