野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2022年の里山活動

2023-02-23 | 野生生物を調査研究する会の紹介

2022年は作業日は雨が多くて例年の半分ほどしか作業ができませんでした。

ネザサの多いところ、常緑の低木の多いところとありますが、作業地を4年計画で、順番にかっていきますので、4年後は侵入できるように道づくりから始めるポイントも多いです。

1月

今年初めての里山作業です。いつもの位置からの写真は、先月とほとんど変わらず。

作業は前回の続き(多分)、この辺りの木を切って道幅を広げます。トタン板は昔この辺りが栗畑だった時に、イノシシの侵入を防ぐ為に設置されたものです。    

そして最後になりましたが山の神様にお参り。ほんとは最初に行くはずが、サッと作業に移ってしまったので・・・「山の神様におこられるかもしれへんなぁ~」と言いながらも無事お参りを済ませました。アセビのつぼみがついていました。来月の作業日には、気の早い花が見られるかも?

今年も里山で自然の恵みをたくさん受け取れますように!

4月

午後から雨の予報、途中でぽつぽつ雨粒が落ちてきましたが、里山に着く頃には止んでいました。空にはやはり厚い雲が。入口の所にフキノトウが!

今日は池の近くの段になっている所の細い木を伐採。下の段から作業開始。

白いショウジョウバカマのおしべが赤紫でかわいいですね。シュンランも、ちょっと遅いのでややしおれかけていますが、見られてよかった!ヒキガエルの卵、来月はきっとオタマジャクシがうじゃうじゃいることでしょう!!

 

6月

田んぼはもう田植えが終わっていました。今日は梅の木の生えているところの草刈りをしました。この場所はほぼ4年間手入れをしていませんでした。上がってみるとササが茂っていましたが、あちこちにイノシシに土が掘り返された跡が。土を掘り返してササの根っこの部分を食べるんだそうです。なたで細かい部分を刈り、電動草刈り機で広い部分の草を払いました。

梅の木は人が手入れをしていないと樹勢が衰えてしまいます。ほとんど枯れていましたが、木に着いていたカヤランがあちこちに飛んで株を増やしていました!

ササユリもきれいに咲いていました。モリアオガエルが卵を産んでいましたが、もう孵った後のようです。シライトソウは一段高いところに群生していたのですが、ササが生い茂りだんだん数が少なくなってきていました。今回、その下の斜面に新しく育っているのを発見!また増えてくれますように、と祈りつつ周辺のササを刈っておきました。

10月

4ヶ月ぶりの里山作業です。空は雲一つない秋晴れ、そして暑いです!帰りに道端の温度表示を見たらなんと35℃!センサーに日光が直接当たっているので温度が上がったんでしょうが、それにしても10月とは思えない気温です。そして作業場所に行く途中でギンリョウソウ発見!

ここでギンリョウソウを見るのは初めてです!ギンリョウソウは葉緑素を持たない植物で、菌類と共生する樹木が光合成により作り出している有機物を菌経由で得て生活しています。その色や姿から別名「ユウレイタケ」とも呼ばれています。ただ、ギンリョウソウの花期は5~8月なのでこちらはギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)かもしれません。

数か月来ていなかったので通路には小枝や木の葉が散乱。今日は神社の所から梅の木のある場所の下まで、通路を片付けて歩きやすくしました。

11月

今日は快晴、11月とは思えない穏やかで暖かい日です。今日の作業は遊歩道のササ刈りと、倒木の整理。通路以外は整備しなくてもいいけれど、道に張り出している木は切ってくださいと。写真右の所からスタート。

奥は結構ササが生い茂っています。倒木ではないけれど、枯れてしまっている木の処理にMさんがナタでチャレンジ。これだけの太さの木をナタで切るのは大変ですが、周囲にくさび型に切れ目を入れて、後は力業!!すっきりしました!でも90度横に目をやると・・・こんな感じです。

ササバリンドウが咲いていました。一度草刈りされた後に出てきたので丈がとても低いです。他は池の周辺の日陰の花です。

  

  

12月

今日は何時もの場所ではなく、反対側から公民館をパチリ。田んぼはひこばえが結構育っています。

今日の作業は通路の落ち葉掃き。今回お掃除すればあとはそう積もることはないと思います。

さあ、作業の後はあったかいお鍋が待っています!。里山は春まで暫く静かです。


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