子供の頃見ていた特撮ヒーローモノで『キカイダー』というものがある。この中でこのキカイダーと敵対するハカイダー部隊が原子力発電所を爆破してしまうシーンがある。番組中では爆発自体が騒がれただけで放射能の恐怖は何も描かれていなかった。今の記述では違うモノに置き換えられたらしいが私が子供の頃見た『ドラえもん』の説明図には彼のエネルギー源は間違いなく原子炉であった。高学年のとき見たSFの大家、小松左京の描いた『復活の日』も後半に世界規模の核爆発が起きるが、主人公は何故か放射能の影響も見受けられず南北アメリカ大陸を歩いて縦断するというエンディングであった。
小学校の頃、社会科見学で行った原子力発電所では「原子力発電は電力の安定した供給に必要な未来のエネルギーです」ってなことを説明され、100年位先の曜日が分かるカラフルなカレンダーがプリントされた下敷きを貰って使っていた記憶がある。しかし、大人の間では冗談交じりに原発が爆発したらどうなるか。とか、そんなに安全なのになんでわざわざ東京の電気をこっち(福島)で造るんだ。とか安全なら送電線を造る分費用がかさむから東京に造れ。とかの意見を耳にした記憶がある。しかしこれを誘致することにより雇用が得られ町が潤ったのもまた事実であり、原発で働くと稼げるという話も聞こえてきたモノである。
福島の原発がハカイダー部隊ではなく津波によって破壊され首都圏は依然として電力不足である。テレビは依然として10km・30km圏内に避難を呼びかけ、実家の隣町の一部では避難勧告が出ている。このためもう少し拡大されれば避難区域になりそうである。実家の者どもに落ち着くまでこちらに避難することを勧めるも何十年もの間で培ってきた郷土愛というものは強いらしく頑として動こうとはしない。
【節電のために薄暗い東京ドームシティ】
余談だが、当初メディアはしきりに危険・避難区域で原発から10km・30km圏内を連呼し、市町村をアナウンスしていたが全く地図を出さなかった。不安になった我が母親はNHKにしっかり地図を出せとクレームの電話を入れたところ、15分後に要望通り地図が画面に表示されたそうだ。
原発騒動は終わりが全く見えないようでむしろこれが始まりなのかもしれない。やはり頼みの綱はドラえもんしかいないのであろうか...。
小学校の頃、社会科見学で行った原子力発電所では「原子力発電は電力の安定した供給に必要な未来のエネルギーです」ってなことを説明され、100年位先の曜日が分かるカラフルなカレンダーがプリントされた下敷きを貰って使っていた記憶がある。しかし、大人の間では冗談交じりに原発が爆発したらどうなるか。とか、そんなに安全なのになんでわざわざ東京の電気をこっち(福島)で造るんだ。とか安全なら送電線を造る分費用がかさむから東京に造れ。とかの意見を耳にした記憶がある。しかしこれを誘致することにより雇用が得られ町が潤ったのもまた事実であり、原発で働くと稼げるという話も聞こえてきたモノである。
福島の原発がハカイダー部隊ではなく津波によって破壊され首都圏は依然として電力不足である。テレビは依然として10km・30km圏内に避難を呼びかけ、実家の隣町の一部では避難勧告が出ている。このためもう少し拡大されれば避難区域になりそうである。実家の者どもに落ち着くまでこちらに避難することを勧めるも何十年もの間で培ってきた郷土愛というものは強いらしく頑として動こうとはしない。
【節電のために薄暗い東京ドームシティ】
余談だが、当初メディアはしきりに危険・避難区域で原発から10km・30km圏内を連呼し、市町村をアナウンスしていたが全く地図を出さなかった。不安になった我が母親はNHKにしっかり地図を出せとクレームの電話を入れたところ、15分後に要望通り地図が画面に表示されたそうだ。
原発騒動は終わりが全く見えないようでむしろこれが始まりなのかもしれない。やはり頼みの綱はドラえもんしかいないのであろうか...。