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Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

UPRISING"反乱・謀反"

2005-07-02 18:25:09 | 音楽
ショッピングモールのCDショップでBOB MARLEY & THE WAILERS のCDが1,470円で売られていた。
生誕60周年ということで特別価格とのこと。生きているときにリリースされたアルバムは一揃えあるのだが、何故か、遺作となった"UPRISING"だけは持っていなかった。手にとって見ると2曲のボーナストラック(他のアルバムの使い回し)付。何となく購入。
聴いてみて思ったが、やはりボブ・マーリーをレゲエの中心に置くなら他のアーティストのレゲエは亜種に感じられる。当然のことだが、現在、リリースされるレゲエはコンピューター処理された曲が主流となり、90年代にはラッパーやシンガーがダンスホール系を盛り上げた。ジョン・レノンが「次はレゲエの時代になる」と予言した80年代、ボブ・マーリーはあっさり他界してしまった。
生きていれば今年で60歳。レゲエはどんな音楽になっていただろうか...。

WE WILL ROCK YOU

2005-06-03 22:42:06 | 音楽
全世界的に今、空前のQueenブームが沸き起こっている。日本では、今年発売されたベスト盤がビートルズの売り上げを抜いて、140万枚を突破し、現在も記録を更新中!その火付け役となったのが、2003年にロンドン・ウエストエンドのドミニオン・シアターでオープンしたミュージカル”We Will Rock You”である。本作品は、Queenのメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが、構想・ステージデザイン・全役者とミュージシャンのオーディションに至るまで全面的に監修、まさにQueenによるQueenのミュージカルである。そして2005年、世界のどこよりも早くQueenの実力を認めた国、日本での公演が決定!

以上、JCBオンラインチケットセンターHPより

幼少の頃、Queenのライブをテレビで見たことがある。フレディ・マーキュリーが上半身裸で大真面目な顔でマイク片手に”We Will, We Will Rock You !”と観客に腕を突き出していた。
子供心に、「これもロックなのか!このおっさん、力入ってるだけに格好悪いな...。それにしてもQueenて女王の事なのに一体何で男が歌ってるんだ?」と感じたことがある。当時、エアロスミスやレッドツェッペリンを知っていた私にとって固太りの白い肌のおっさんが歌うスローテンポの曲など何の興味も無かったわけである。

学生の頃、バイト先のCDショップで、フレディの他界のニュースに伴い、追悼という意味でQueenを流していた。しかし"BORN TO LOVE YOU"がかかったときの詞の意味があまりにも恥ずかしくなりCDを替えた事があった。

日本語に要約すると

僕は君を愛する為に生まれたんだ
僕の胸の鼓動の全てと共に…
そう、僕は君を大切にするために生まれたんだ
毎日…
All right! Hey, hey!
(これ以上気持ち悪くて書けないが、更に詞の内容は恥ずかしさを増していく。)

まさに全盛期の郷ひろみである。
こんな台詞を吐いたら変人扱いされても文句は言えまい。


英語の醸し出す特有の音声から来るフィーリングというモノはあるにせよ、一体こんな曲の何処がロックなのだろうか?

まして、本当のロックはミュージカルに成り得るのだろうか?


確かに”WE WILL ROCK YOU”の詞は多少過激な部分も感じ取れるがせいぜい、粋がった中学生男子が憧れる程度の意味である。"BORN TO LOVE YOU"もそのレベルで考えた場合、色気付き始めた中学生レベルの内容。まさに郷ひろみである。

前に書いた、忌野清志郎がラブソングばかり歌っていて恥ずかしくねぇのかよ!って言葉が脳裏によみがえる。

JCBオンラインの、「世界のどこよりも早くQueenの実力を認めた国、日本での公演が決定!」という売り文句がやはり「世界のどこで公演しても売れそうにないから(実際にはオーストラリアでヒットしたらしいが)日本での公演が決定!」ってなふうに感じるのは私だけだろうか?

画像からも分かるように何もかもがインチキ臭い。わざわざS 12,600 / A 9,450だけの金額を払うだけのモノともとうてい思えない。

Honky Tonk Women

2005-05-18 22:53:54 | 音楽
ザ・ローリングストーンズの曲である。訳すと、「場末のキャバ嬢」ってなところだろうか?

午前中、この曲がジャズにアレンジされたモノがJ-WAVEで流れていた。
初夏の晴れ間に見事にはまり、ヴォーカルの女性の声にサックスが渋く決まりメチャメチャ格好良かった。

調べてみると、ストーンズのツアーに参加しているサックス奏者のティム・リースがリリースしたモノ、しかも、キース・リチャーズ(g)、チャーリー・ワッツ(ds)らが参加しているという。しかし、シェリル・クロウ(vo)、ノラ・ジョーンズ(vo)らもサポートとして参加とのこと。一抹の不安があったモノの、早速、CDショップへ。本日発売だったらしくあっさり見つかった。

期待して聴いてみて言葉を失った。一曲目のSatisfactionがデパートの紳士服売り場や温泉場のインチキショットバー風な飲み屋で流れていそうなアレンジだった。こうなるとラジオで流れていた曲も含め全てダサダサに聞こえてくる。

外装のフィルムに貼られた『日本先行発売』というコピーは裏を返すと、海外では売れそうにないから、悪評が立つ前に日本で売れば、アホなファンがストーンズ・ブランドに引っかかって買うだろうってな策略にも読んで取れる。

考えてみれば、ストーンズはワールドツアーを行うたびに主催者が「フルメンバーでやるのはこれが最後」を連発している。

乗せられるファンが悪いのか、まんまと乗せるマーケッティングが巧いのか、ある意味感慨深いアルバムである。




日曜日のヒーロー

2005-05-15 22:56:28 | 音楽
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/interview/2005/sun050515.html

日刊スポーツに連載されている対談のページである。今回は『反骨のロック人生貫く忌野清志郎』という紹介だった。
『反戦、虐待・・・痛烈メッセージ歌い35年・・・日本の音楽界に危機感』という見出しだった。
読み進んでいくと
・・・日本で"大御所"と言われる連中はそういう曲(反戦、児童虐待などをテーマにした歌)を歌わないよね。触れようともしない。作ったはいいが、よく分からないラブソングみたいなものばっかりじゃちょっと大人として情けないというか、恥ずかしくねえのかってのがありましてね。

こう語っていた。全くその通りなのだ。現在、人気のある大御所と言われる連中は大衆受け狙いの言葉を繰り返し並べ替えただけのモノに感じられるのだ。清志郎のように一貫したソウル(ロックンロール)を持ち続けるモノは極めて少なく、コマーシャリズムに迎合した情けないモノばかりなのである。

35年間、ラブソングばかりではなく、年齢に見合った成長をし続け『反骨のロック人生貫く忌野清志郎』とても、そのへんの60歳とは比較にならないルックスとパワーが凄まじい!

みんなのうた

2005-05-14 23:00:06 | 音楽
中古CD屋で『みんなのうたベスト』というものを見つけた。手にとって見るとやはりNHKの同番組のモノだった。曲名リストからは何となく知っているモノも数曲伺えた。記憶通りなら歌っていた人々も、ニューミュージック(死語?)からは大貫妙子・谷山浩子・財津和夫・上條恒彦、歌謡会からは研ナオ子・アグネスチャン・小泉今日子等々の蒼々たる面々。その中に『ラジャ・マハラジャ』という曲が目に留まる。この曲は戸川純が歌った曲で現在フジテレビのトリビアの泉で替え歌(ニャホニャホタマクロー)が流されている。

子供に聴かせてやれることもあるので購入。家までの車の中で早速かけてみたしかし歌っているのは全部オリジナルとは違う人たちだった。考えてみれば各歌い手の所属レコード会社の違いで当たり前の話だが...。

ともあれ、懐かしさもあり、結構楽しめる。

『ラジャ・マハラジャ』の詞を聴いて驚く。

”(インドの大金持ちラジャ・マハラジャは)銀の孔雀の羽からとった 夢から覚めない薬を飲んで千年長生きするそうな”

明るいテンポで口ずさみやすい曲ではあるが、子供向けにしてはあまりにもシュールだとおもう。

戸川純の雰囲気にはまりすぎていて今更ながらに感動してしまった。

高田渉

2005-04-17 21:26:21 | 音楽
高田渡さんが死去 60年代フォークの中心

 「自衛隊に入ろう」などで知られるフォーク歌手の高田渡(たかだ・わたる)
さんが16日午前1時22分、心不全のため入院先の北海道釧路市の病院で死去
した。56歳。岐阜県出身。葬儀は近親者で済ませた。後日「お別れの会」を開
く。
 4月3日に北海道内でライブを開催、その後釧路市で倒れ、同市内の病院に入
院していた。
 10代から東京で活動を始め、1960年代末に京都に移って岡林信康さんら
と関西フォークの中心的存在になった。時事的な話題を皮肉ったり現代詩をメロ
ディーに乗せるなど反逆、批評精神に富んだ作風。「日本の吟遊詩人」とも呼ば
れた。
 70年代以降は東京・吉祥寺を本拠にした。80、90年代には体調を崩した
が、2000年ごろから回復。04年には高田さんの日常を追ったドキュメンタ
リー映画「タカダワタル的」が公開されるなど、若者にも再評価されていた。
(共同通信) - 4月16日21時7分更新

高田渉が死んだ。十数年前、クラブチッタに泉谷しげるのライブを見に行った際、突然ゲストで現れ、歌い出し、曲の途中で眠ってしまうという離れ業を披露し度肝を抜かれた記憶がある。淡々と語るように歌っていたが、詩の内容は体制を皮肉りパワーがあったように思う。
数年前、東村山のライブハウスで2000円で活動を行っていたが、やはり、途
中で眠ってしまうという技は健在だった。しかも、見に来る客も何人かは寝てい
た。
しかし、ライブ中に寝るというのはどこか具合でも悪いのではないかと思った。
見ようによっては意識不明なのか、眠っているのか、果ては死んでしまったのか
がよく分からない、ある意味程鬼気迫るライブであった。

享年56歳。高田渡氏はただ眠っているだけだと思うファンは私だけではないはずだ。
ご冥福をお祈りしたい。