かれこれ日本行脚の派遣生活も、13年ほどになろうか?
巷では毎日のように「派遣切り」について、新聞やTVで報道されている。
結局派遣なんて、いつクビ切りされても仕方ない存在と、頭ではわかっているつもりだった。みんなそうだと思う。
私が今の職場にきたのは、去年の2月。
今からちょうど一年前だ。
配属されたのは、課長以下職員10名。派遣3名の計13名体制の課だった。
もともとそう忙しい環境ではなかったが、2週間サイクルで課が動いているため、なかなか長期では休みずらいという難点はあった。
世界同時恐慌の煽りを受けてか、今年に入ってからは急に以前のような慌ただしい日が減ったようにも感じていた。
もともと派遣3名で、職員のサポートをしていたが、去年11月で一人が出産のため退職してからは、増員はせず、派遣2名のまま続行されていた。
当然、しばらくは1名分の穴埋めを二人でしなければいけないので、バタバタする日が続いてはいたが、職員に戻せるべきものは戻し、職務分担を見直してくれたりもした。
そして、年が明けると同時くらいに落ち着きだしていた。
年度末だと言うのに、なんとなくまったりした感じの続く毎日だった。
年度予算で運営されている団体なので、3月末で一旦派遣全員が期間満了となっているはずである。
いよいよその日はやってきた。
職場全体では、おおよそ20名近くの派遣社員が働いている。
派遣社員の数名が、3月末で終了とされたと言うのだ。
しかも、今いる派遣社員を約半分まで減らすと言う計画を聞いたらしい。
確かに、私がいる課の現状から言えば、朝きちんと定刻から、夜も少々の残業をも惜しまなければ、間違いなく職員だけでも十分回せる程度のようにも思う。
そして、私の所属する派遣会社の営業が教えてくれた。
明日、課長から呼ばれたので、伺います。こんなことは初めてなので、もしかしたら・・・があるかもしれません。
長い派遣生活の中で、今だかつて派遣元から「もう結構」と印籠を渡されたことは無い。
がしかし、今回ばかりはいよいよその日がやってくるかもしれない。
いずれそんな日は来るだろうと覚悟はしていたものの、意外と早くやってきて少々困惑している。
なるようにしかならない。
やはり手に職は重要だ。どうなることやら。