高樹のぶ子のSIAブログ
紅梅のつぼみ

このところ、芥川賞候補作の読みで、部屋に閉じこもってます。
ときどき、背伸びをするために、ベランダに出て、外をながめています。
つまらない作品だと、息苦しくもならなくて済むのですが、濃い作品だと、思わず外気を吸いたくなってしまう・・
小説は、その世界に連れ込んでしまう力があるので、せめて読み終わったあとは、体内をクリーンにして、また新しい作品に挑戦です。
そんなとき、背伸びした目の先に、紅梅が蕾をつけていました。
春・・は近いです。
高樹のぶ子
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Spring has come.
うちのベランダの水仙も芽吹いています。(^^♪
なんとなく、新年に入り、訪れてしまいました、、、
このような失礼な物言いで、恐縮です、、、のぶ子様。
さて、初めて、のぶ子様のブログでコメントさせて頂いたのは、源氏物語の時でございます。
選挙に2度落選し、政治家を諦め、この世での楽しみと言ったら、権力でもなく、金でもなく、地位でもなく、名誉でもなく、ただ、ひたすらに、美女を想うこととしております、わたくしにとって、、、源氏物語、所謂、光源氏は、大きな目標とするモデルであります、、、まだ、わたくし39歳でありますので、、、。
また、こちらのブログには、全共闘時代の方や、親中派の方が、多く来られるようでありますが、わたくしとは、明らかに政治的思想が相容れないので、足が遠のいた、と言うことも事実のひとつとなります。
いずれにせよ区議に、当選していれば、今、わたくし、東京第12区の有力候補者として、その名が挙がっていてもおかしくない実力者、インテリなのです、、、。
まぁ、お確かめになるようでしたら、わたくしの公式HPをご覧頂き、わたくしの書いた論文とポエムをお読みいただければと思います。
わたくし、実は天才なのですが、選挙ゲームでは、2度も負けました。。。(笑)
では、、、///
ところで僕も、今日は朝から一冊の小説を読みふけっていて、ようやくさっき読み終えたところです。僕の胸は今、充実した感動で充たされています。
その小説とはのぶ子先生の最新作(2006年)、『せつないカモメたち』です。
この作品は、女子中学生のいじめとそれにまつわる自殺という極めてアクチュアルな、しかも難しい問題をテーマとしているのですが、僕が見るところでは、非常に優れた作品です。僕の眼力では、なにかの文学賞をもらっても当然と思います。もしだれも賞を与えなくても、僕個人としては、絶対に文学賞に値するとおもいますので、とりあえず、ピース・リヴァー賞というのを創設しました。その第一回の受賞作品とさせていただきます。ただし賞金も賞状も記念品もありません。
のぶ子先生は、『熱い手紙』という随筆集で、自分は子供のころ、死んでやる、と何度思ったか,知れない、とおっしゃっているだけあって、少女の内面に鋭く切り込んでおられます。僕がとりわけ感動したのは、最終部の、携帯電話という時代の象徴物を駆使しての少女の救出作戦です。少女と主人公(40歳の女性)とのメールのやり取りがうまい。少女達の風俗のことをよく研究されています。
僕が読みえた範囲では、『彩月』という短編集に「南瓜」という少女の自殺の問題を取り扱った短編がありますが、その延長線上に、すばらしい作品が花開いた、という感じです。
唯一つ、欲を申せば、主人公の女性が、問題の少女との父親と親しくなるなるのは、必然としても、セックスまでする必要があるのかという疑問を持ちました。
特に、芥川賞を選考する方々は、
私達のような、お気楽な小説の読み方は出来ませんからね。
高樹さんは毎日、身を削る思いで様々な新作小説をお読みになるのでしょうね~
お身体壊さないように!
ストレスを溜めないように!
たまには「小みかんちゃん」を眺めるのも良し、
新しい木々草花の芽吹きを楽しむのも良し、
濃い作品に出会ったら・・
真っ先に教えてくださいね!
多分・・
高樹さんファンはいち早くその作品に向き合うことでしょう。
その紅梅の蕾も徐々に大きくなりつつあるように見受けられます。2月に入り、美しい花をつけていくこと、またその先の、すぐそこまで来ていることがうかがわれる「春」を期待したいですね。。。
ある意味で、芥川賞の候補作の読み込みも、同じ面が指摘できるのではないかと思います。
「未完の大器」から、「大器」へと変身していく可能性の高い作品が選ばれる、まさに、「蕾」から「美しい花への変身」になぞらえることができるように思います。
「将来の大器」を見分ける作業は大変かもしれません。
しかし、それも「日本文化形成の一環」となるものであり、しばし頑張って頂きたく思います。。。
また記事をひとつトラックバックさせて頂きました。。。
By T.S. on 16th Jan., 2008
思いです。また 芥川賞選考の ようすを身近に知る
事、 高樹僕先生のブログならではの面白さです!
芥川賞 にどんな作品が・・たのしみです。
今年はやはり暖冬なのかな。
福山では赤い寒椿と春の椿も咲いてました。
杉並の梅は遅咲きの豊後梅なので三月末です。
桜ん坊の蕾は僅かに大きくなっています。
これは近年の暖冬で二月末に咲きます。
元来はお彼岸に咲くのですが・・・。
昨日は古い仲間の先輩の参宮橋のアトリエに、我が家で咲いた七本の日本水仙と、手土産と仙崖の掛け軸を持って行った。
じつは僕の携帯のフォトを見て、彼が仙崖の作品(布袋)らしいと発見したのです。
僕の漢詩の読みも全く違ってました。
文字の読みすら間違いで、お恥ずかしい限りです。
秋に書いたコメントは全てバツでした。
ごめんなさい。
二人で水仙談義、建築の仕事と歴史談義や漢詩の読解をしました。
彼の亡父は書道家でしたので、漢詩にも詳しいのです。
仙崖の作品としては武家・商家に描いた茶席用の、画、書とも丁寧で一級品と思われます。
アトリエでフランス製の鉛硝子に活けられた、水仙はなかなか好かったので携帯撮影。
水仙は他の草花とは一緒に活けることはできないらしい。
そう言えばそうだな、ボケや梅の大枝や枝物としか活けたことがない。
これは内緒ですが日本水仙には、麻薬作用の物質も含まれてるらしい。
だからと言って舐めたりしないで下さい。
精製しないと単なる毒らしいです。
二人で洒落たおでん屋でお酒を戴きました。
早い時間なので、店の若いバイトの女の子をからかいながら、色々愉しく話をしていたら・・・。
僕の長女と同じ誕生日とか、最近の英語リベート全国大会で一位になったとかICUの学生でした。
で僕がこれから散々アメリカの悪口を言うから、Nちゃんがリベートすると言う遊びになりました。
しかし悪口の内容がリベートの対象外と言われてしまった。(笑)
ところが話てるうち、知人の思想史のKさんの名前を出すと、彼女の幼少時代の知人でした。
うん?待てよ、待てよ?、そのKさんの友人と言えばT大のH夫妻だな、と思いながら談笑してました。
店の帰りがけに苗字も聞いたら、やはり英文学のH夫妻のお嬢さんでした。(苦笑)
お父さんを知ってると思うと伝えて帰りました。
帰路に電車のホームで先輩に念のため、彼女の父親はT大の人?と聞いたらそうでした。
行くのは二度目の街ですが、世間は狭いのに驚きました。
でも愉しく飲めそうな店が一軒できました。
読書、読書の読書三昧ですね。
できれば仕事は楽しみましょう!
朝日の[人]の欄と芥川賞記事によると、川上未映子さんのイメージは、しなやかそうな作家と思います。
小説[乳と卵]の題名は、男性だからと思いますが、いにしへのシュールな絵画を連想させます。
彼女のコメントで、
「重要にも、くだらないことにも見えることが一番おもしろいと思うんです」
「人に何か切実なものを感じてもらうために書く」
この前述の視点は芸術ごころも有り、後述は誠実さが有り好感が持てました。
生い立ちからか、強情にならざるおえない環境だったようで、通信制大学で哲学を学んだらしい。
彼女の視点からすると、団塊ジュニア世代の作家として任せられると思います。
お二人の受賞作家の新聞写真は、キツネ&タヌキが並んでましたね。
どうやらキツネ好みのようです。(笑)
小説家はおっしゃる通り、検索して調べても、とても暗~い方々が多いのですね。
ああ、恐ばら・恐ばら・・・
夏目漱石賞はないのですね?
なんと言っても、子供時代に漱石全集を読んだ世代なので・・。
今日こそは、昨年公園から戴いたケヤキやクヌギの落ち葉と、福山から遥々届いた草灰を、ブドウの根周りに鋤込む作業をしないと・・・。
そうだ、早く内閣解散して政策の一新をしないと、このままだと日本が浸水どころか沈没します。
二流国から三流国に転落するあるよ!(苦笑)
メディアのボケ茄子!一体なにやってるの?
アイの考えでは、ほんとうに残したい人は、とき流れの中で、そのひと自らが賞となるでしょう。世界がこんなにも混迷と殺戮の時代。いったい、芥川賞が何をなしうるのでしょう?
いま、こころを痛めている人たち。それは、その人自らがわるいのでしょうか。それ以外の要素の方が多いとアイは思います。
今一人のアーティストを上げるとしたら、中(あたる)さんですね。
中(アタル)さんの、アーティストとしての才はすごい。
あの詩をアタルさんが歌う時、文字通り内から発せられる叫びそのものとなる! 性の苦悩を持ちながら一人のシンガーソングライターが歌う瞬間、性を超え、ひとびとのこころに訴えかける。ひとのこころのいとおしさを!
アイより
バッピーちゃんのお母さん。。??
芥川賞がどうのこうのということではなくても、
人が人に何かを残すこことってできるのだと思いますね。
普段の会話でもいいですし、
この様にネットでのコメントでもいいですし、
誰かの心に訴えかけられる文章ってあると思うのです。
それが、
芥川賞で受賞された人のものであってもいいし、
名もない人の日記の一言でもいいのではないのでしょうか。
私は・・
そういう様々な人たちの一言に支えられながら生きている人間でした。
人の言葉の温かさ。
裏返せば・・人の言葉の冷たさ・・ということにもなり兼ねませんが。。
芥川賞に限らず文学だけでもなく、何かを職業として生きて行くには、個人やメディアや行政や企業が、創作者を育てる試みは必要でしょう。
今回の貴方のコメントからは創作者としての、単にヒガミとしてしか伝わってきません。
19世紀より圧倒的な科学の進歩により、全体(国家等)と責任ある個人の自由の保障も可能な時代となりました。
又、旧来の[神]は揺らぎ[人の愛]に社会的には転移しました。
それだけに[人の愛]は貴方が神のつもりで語るべき時代です。
貴方の今回のコメントには責任ある個人しての[人の愛]が抜けてます。
ブログ主には奇妙な落ち度は多々あるのでしょうが、これは貴方の言い訳にはなりません。
貴方の[鏡]で構わないですから、今一度再確認して欲しいです。
尚、後段の中村中については何も関係ありません。
言葉は軽く、かつまた重くですネ。高樹先生は、一息入れてでしょうか?
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ああ~もしかしたら~あのひとも~
「パッピーは、『私を抱いてください』で、
アイは『私を嘲笑てください』」が好きです。
miriamさんは、どの曲が好き?
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年明けに、パッピーが先に載せたので、私も一句。
☆冬の夜に二人並んで眺むればパッピーとアイ天の河原に☆
(自然体で、アイ作)
では、再見!
今日の札幌は-10度ですよ~!
私は、そんなに寒いと思ってはいないのですが・・
だって・・
旭川では-20度以下になっているのですからね~
こういうのは当たり前の気持ちなんです。
寒い土地の人間は、気性も激しく大雑把!
それが・・
良くもあり、悪くもあり・・
『私を抱いてください』は聴いたことがありません。
『私を嘲笑ってよ』は聴きました。
そういう感じ、私は大好きですよ~!
それでもね、
私が一番、中さんの曲で心惹かれたのは『友達の詩』なんですよ。
世の中思う様にならないことが沢山あります。
憧れた人とはお友達の関係が一番都合が良いのだと思いますね。
バッピーさん(バッピーさんのお母さん)が、どなたか存じませんが・・
私はバッピーさん(バッピーさんのお母さん)の感覚がとても好きですね。
別に、どなたでもかまわないような気がします。
思うが侭でいいのではないでしょうか。
高樹さんは、一息入れながら・・
きっと、
もっと高いところで苦悩していらっしゃるのだろうと思っています。
高樹さんのように苦悩しながら生きていきたいな~って思っています。
それが若さの秘訣というものでしょう♪
こちらを掲示板にしてしまって・・ゴメンナサイ!!
そこで何故コメントを避けたのか考え直してみました。
高樹さんが選評で「絶対文学と文芸ジャーナリズム」の視点でコメントされたのは、馬鹿正直では有り今は好感を感じています。
先月はきつい話でごめんなさい。
多少、選評を意味不明のコメントと思った方々もいる様ですが、選考に能ってご自身のスタンスを述べることも、とても重要なことだと思います。
何十年も文学界の動きは知りませんが、これだけ長く日本の国内状況、特に内需不調が続き、老いも若きも切実な情況の筈です。
いろいろと昨年からの動きには、文芸ジャーナリズムの方々も考えてはいたと思います。
今の所、彼等のウラに悪意までは感じてはいませんが、文芸ジャーナリズムは自制心を持って、新人を送り出す義務は有ります。
今回の受賞者も既にジャーナリズムにつまらなさは感じている様です。
次の選考を楽しみにしましょう!