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高樹のぶ子のSIAブログ

2007年11月22日 / 最近の出来事

消防ポンプ見いつけた!

 同じく、近江路で道に迷ったとき、農家の納屋みたいなところで、こんなものを
見つけました。
これは間違いなく、消防ポンプです。
(前々回のブログ写真の、古墳か炭焼き窯か・・の疑問は、いま、当地の町役場が確認してくださってます)


 このポンプ、思わず、どんな風に使うのか、立ち止まって考えてしまいました。
川か井戸の水をくみ上げるのかもしれませんが、人力でポンプを押して、
水流を炎に向けるのでしょう。
溜めた水を、人の力で、高く放水するのは、大変でしょうね。
取水口にゴミを吸い込まない工夫もありますね。
なんだか、けなげで、どこかの博物館にでも入れてあげたくなりました。


 江戸時代には、火消しが屋根の上で、まといをふって、風向きを知らせたり
しました。命をかける勇気と、粋がいっしょになって、「男らしい」姿だったんですね。
実際の消火は、バケツリレーだったのかしら。
それとも、こんなポンプが使われたのかしら・・
時代劇などでも、火事の場面はあるけど、消防場面って、見かけませんね。
家の前に置かれた大きな水瓶(樽)は、良く見ますが。


 歌舞伎などで「捕り物」になると、がぜん屋根が舞台になります。
路を逃げるより、屋根伝いに逃げる(追う)方が、早いのかもしれないですね。
だって、道路は舗装されてないので、ぬかるんだり、足跡がついたりしますからね。


 歌舞伎などでは、屋根の上で、ハシゴを持った捕り方たちに、取り押さえられる、そこで、見得を切る・・


 当時の屋根は、今の家屋のようには、高くなかったのではないでしょうか。
城などは何層もの階が作られていましたが、民家は二階家などなさそうだし。
でも、遊郭は、広い階段があって、二階に上がったようです。


 手動式の消火ポンプから、いろんなことを考えました。


 皆様、これから年末にかけて、「火のご用心」を・・カチカチ・・


                                            高樹のぶ子

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

« 番組審議会 思わぬ収穫 »

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コメント
 
 
 
昔の消防ポンプ (いちい のあ)
2007-11-23 00:15:29
なつかしいですね。むか~しの、子供の頃、このようなものを村の公民館でしたか、で、見かけたような記憶がぼんやりとよみがえってきました。
井戸の水をギコギコやって汲み上げる印象。遠くへは飛ばなかったでしょうが、バケツでかけるよりは良かったのでしょうか?

ネット上にはありますよ。
「昔の消防ポンプ」の 「腕用ポンプ」です。
下記に同様の種も。

http://www.bousaihaku.com/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=R208&Page=hpd_tmp

 
 
 
農地の水やりポンプ? (崖 転岩)
2007-11-23 04:21:45


地元に確認要請は賢明です。(脇に白い棒が立ってますから)





また水を注すようですが、農家は消防ポンプより、日照りとか上の田んぼで、水やりポンプが必要かもね・・・。(笑)

野焼きの時にも非常時に必要かな?





埼玉の友人で自宅の敷地が入間川に面していて、水中ポンプを買って日照りの年は、川から庭の梅林や菜園に水やりしてます。

隣家が苦情を、皆さんが節水してるのに!と・・・?(苦)



貴方の深層心理が火消しと・・?(笑)





いろいろと連想しましたね・・。



町衆の火消しの勇ましい姿は、あれ、実は建物の壊し屋もするからです。



延焼止めに建物を、手際よく上手に壊します。

でないと大火になりますからね。

恐らく、火消しは大工の経験者が適当でしょうね。



瓦屋根は防火性が高いけれど、軒裏に火が入ると弱いです。



子供頃、春と秋はよく瓦屋根に上って寝転びました。



我が家は外壁が四面とも、木造のドイツ横板目貼りだから、延焼も気をつけないと・・・。



これ、もちろん現在は準防火地区だから違反建築です。



火の用心!







 
 
 
打ち壊しの後 (崖 揺岩)
2007-11-23 10:51:11


今日は北風が吹き荒れてます

世の中は三連休、山も海も大変そうです。



近江路は幽霊の立って居そうな赤い紅葉の路、饅頭型の古墳?窯?、そして農家の納屋の手動ポンプ、と奇妙な迷い路の旅だったようですね?(笑)



これは取材から少し外れたネタだからでしょうね?



迷い旅も心を耕し、素敵でしたね・・。



ポンプから火消し、火消しから屋根、屋根から五衛門、五衛門から歌舞伎と、アバンチュールでした。(笑)





強風の時の[火消し]の風下の家の打ち壊しは、木組みの日本家屋だから出来る事ですね。



船釘を使うのは屋根裏の棟の所だけでした。



貴重品な品は搬出して、木づち等で木組みや鎹い材を外し、片側から押し、ロープで反対側を引っ張り、取り敢えず倒壊させるのです。



潰れた柱の上には瓦屋根ですから、延焼はし難いのです。

これらを上手く指示するのが火消し頭役です。



その後、少し建材を手当して再建します。

当時は恐らく、再建の補助金のようなものが有ったです。



日本はこんなに地震が多いのに、重い瓦屋根が多いのは防火性能の高さと、台風の強風に耐えることでした。



少し離れた火の粉には強いのです。

昔の農家の屋根は茅でしたね。



昔々、宮城沖地震で傾いた日本家屋の親戚の家を、ユンボ(ブル)二台で垂直にして押さえ、大工が入り補強等をしてから、そして左官等も入り、短期で再建出来ました。(笑)



強風なので我が家は火事が起きない事を願います。

葡萄棚も落葉し、今は防火能力はないし・・。(笑)





 
 
 
職人の血 (ビー玉)
2007-11-23 15:03:45
私も写真と同様の消化ポンプ、実父が生まれた山あいの村で見たことがあります!その村には、火の見櫓もありました。なっが~い階段が空にむかって突き抜けている古い櫓でした。昔は、火事が起きると本当に、その櫓に誰かが上って鐘を鳴らし、村中の人を起こしたそうです。櫓を造ったのは、村に一人しかいなかった宮大工の祖父だそうで・・・父は、そのことを、生涯、自慢にしています。

私の祖父は明治21年生まれで父は昭和9年生まれです。ちょうど、父が大学に行く頃に、村の川下で火事が発生しました。火は川沿いに上へ広がり、川上の家も全焼。村の人たちは、律儀で、家の修復を隣町の大工には決して頼まず、祖父だけに頼んだんだそうです。祖父が、一軒、一軒、家を修復するのに丁度四年かかり、父は、そのおかげで大学を卒業することができたのだとか。嘘のような本当の話です。この消防ポンプも、昔、琵琶湖の水を汲み上げた時に、村の人々の様々なドラマや人生を垣間見たのでしょうか・・・。

80歳で亡くなった祖父は職人気質の堅気な人でした。私にも、その職人の血が流れていることを感じることがよくあります。
自分の仕事にはプライドを持ち、一歩も譲らない。間違ったことが嫌いで長いものに巻かれない。情が深くて義理人情に弱い一升飲み・・・。祖父は、これで一生を通したようです。私も、ほぼ変わらぬ生き方をしています。こういう人間は、どこかで火を起こし、その火を消せない・・・自分の信念にかけて・・・。それで、とうとう職場を離れることになりました。

せっかく九州に来れたのに、残念です。
 
 
 
そうでしたか! (のあいちい)
2007-11-23 16:19:39
ビー玉さん。お久しぶりですね。
高樹先生が書き込んでくださるブログでさまざまな世界が広がりますね。私も郷里の火の見櫓を思い浮かべたのです。
私の家も旧家です。何代も何代もつづいた。郷土史に家系図が載っています。
祖父は自分の家を建て替えた(むろん手伝った方もおられたと思いますが)と聞いています。私はその器用さをひいていませんが。以前触れたことがある実兄(国際線キャプテンだった)は、そのDNAを引き継いだようです。田舎の家って大きいですね。
時代の流れで、風景の一部は残っていても、多くが様変わりして、ひとのこころも変わっていく。
「消防ポンプ」のブログでふと、戻っては来ない時へ思いが行きました。
 
 
 
はじめまして (水原紫苑)
2007-11-25 19:01:48
高樹さん、先日はありがとうございました!おかげさまでとっても楽しかったです!あのときお会いした日経の宮川さんのご縁でまた京都に行って来ました。来年の元日、高樹さんと小島ゆかりさんの対談の次のページに出るそうで、またご一緒できるのがうれしいです!これからもよろしくお願い申し上げます!
 
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