高樹のぶ子のSIAブログ
上海の友達と甘苦上海
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/87/8053e9aba210de650959490d21cf3f4e.jpg)
いよいよ、上海を舞台にした日経新聞連載「甘苦上海(がんくうしゃんはい)」を書き始めました。甘いことも苦しいこともあるのが上海。まだまだ暑い上海を思い出しながら、上海滞在中にボールペンで書き始めたものを、いまパソコンで打ち直しているところです。
取材滞在中の後半に、疲れ果てた私を励まし援けてくれた人たち、ありがとうございました。
その中のひとり、「コンシェルジュ」という現地情報誌の編集者、湯(タン)さんは、滞在中のホテルを訪ねてきて、取材してくれました。
なぜ上海を舞台に長編恋愛小説を書くのか・・
その根底の部分を、とても的確に記事にまとめてくれました。
私が考える上海のエッセンスを、伝えることが出来た気がします。
これは9月1日発売の号で「People」という欄に掲載されます。
彼女に「上海を一文字の漢字で表すと、どうなりますか?」と問われて、思わず「混」だと言いました。
さすがお互いに漢字の世界の住人です。「混」の意味がすぐに通じました。
彼女は日本語はもちろん、かなり幅ひろく喋ることができます。
写真は、お酒で盛り上がったデレデレの泥酔二人です。
他にも、若い男性Nさん、Sさんとその彼女、セクシーな女性Hちゃん、みんな一緒に遊んでくれてありがとう。
Nさんの友人達、とりわけ、どこでどう繋がってるのかわからない美人オペラ歌手と、その仲間たち、一緒にカラオケで盛り上がってくれてありがとう。
彼らはほとんど、バイリンガルどころかトリプルです。上海って、それがフツウの場所です。
みんな、私が日経新聞で上海を舞台に恋愛小説を書くのだというと、自発的協力が
すごい!!次はいつ来るの?とメールが入ります。
そのうちまた、行きますからね。
彼ら彼女たちは、日本企業を背負って来てません。
上海で生きていこうと頑張ってる。
私も1人の女に戻って、年齢を忘れて、彼らの仲間に入れてもらいました。
みなさん、「甘苦上海」を書き始めましたよ。
楽しみに待っていてくださいね。「el WILLY」のヘンなマスターとお客達・・
貴腐ワインをご馳走様でした!
今夜も盛り上がってるでしょうか。そのうちおたくのレストランのブタマークが小説にも登場すると思います。
目を閉じると、プラタナスの濃い影。南洋蝉の声が降ってきます。
高樹のぶ子
コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )
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プロの方は、締め切りを守らなくてはいけません。特に、新聞の締め切りは、厳しいでしょうね。月刊誌ならまだしも。だから、わくわくしながら、書くのは、かなり難しいのかな? と思いますけど、高樹さんなら、可能だと思います。
ちなみに、「手紙」は、北京語(?) 広東語(?) では、トイレットペーパーなんだそうですね。「手紙 送」を読んだ中国人は、「えー、ほんと?」とびっくりでしょう。
連載小説執筆の進展状況をタイムリーに知ることができるのはこのブログの醍醐味です。
貴腐ワインを召し上がられたのですか。貴腐ワインって、あっま~いワインですよね。ワタクシ、今日は嫌なことがあって、バーボンをミントジュレで割ったお手製のカクテルを飲んでます。どんな味かって?まさに、甘くて辛い味です!
小説を読む醍醐味ってどこにあるのかなぁ、と最近よく考えます。それは、カタルシスを得られたり、生きていく上での勉強になったり、なにより日常を忘れて没頭できるところにあるのでは?と思ったりしています。でも、一番の醍醐味を感じるのは、深い芸術性にふれた時や、無情な人生の深奥(昨日話題になっていた諦念も含めて)と、それにもまさる生きることの希望や勇気をかいま見た時にあるような気がします。
先日、知人からある地方の同人誌の巻頭小説の批評をもとめられました。悪くはないのですが、前述の醍醐味がその小説には全くありませんでした。プロとアマチュアの小説を分ける境目は、この深い芸術性と万人を感動させる客観性にあるように思います。それを正直に同人誌の主催者に伝えたところ、絶縁状をつきつけられてしまいました。とかく世の中は渡りにくいー。はぁ~・・・。
で、ワタクシ、ミントジュレの海に浸っております、本当は、ミントジュレはラム酒で割るのだそうです。ミントジュレ、なかなかに深く辛くて甘い味わいですよ。甘くて辛い?人生と同じですなぁー。恋愛もしかりかな?
連載小説の題名から期待すること大です。
長帳場の連載、健康にお気をつけて頑張ってください。人生の深奥や深い芸術性にふれて、毎朝、心の鈴がリンと鳴ることを期待しています。
ミントジュレの味は・・・甘くて辛いのではなく、甘くて苦いのですよ!人生や恋愛も、甘くて苦いだけでなく甘くて辛いところもあるかもしれませんね(笑)
貴腐ワインってシェリー酒と近いですね。
シェリー酒は青葡萄から造りますが、日本の貴腐ワインは黒葡萄を乾燥発酵させた、半干し葡萄化した物からから造るようです。
シェリー酒も造り方は似ていて、どちらもアルコール度数は高くデザート酒の分野のものですね。
お菓子や果物に掛けたりもします。
このシェリー酒の古い樽を使った、ウィスキーやブランデーは確か高級品です。
貴腐ワインの樽も利用されて・・・?
スペインの高級アルコールのいろいろをお土産で戴きました。なんせ先方は十一人家族の来日ですから、お土産も沢山でした。
小説「甘苦上海」、いろいろを含め今どきの恋愛は、甘苦模様とならざる終えないところでしょうが、種の周りの赤い苦味が残った、白桃を食した後の感覚は好いかな・・・。爆www
これは先ず、ハッとする好い女を見付ないと・・・白桃のような。ww
高樹さんは恋愛を書く人、当然僕はする人になろう!
夏バテには要注意だなぁ~!
時々おじゃまいたします。
上海行ってみたいなー。焼きそばおいしいですよね。
これからも応援しているのでがんばってくださいね。
上海一度行ってみたいです。
その、桂 銀淑の歌「PLEASE」が、このブログのバックに流れていると似合っている。
やめて下手な嘘・・とハスキーボイスで歌う
「KADOKURA YUKI」の「NORA」がつづいてきこえてくれば、更にいい感じ。
それもこれも、なぜか、『透光の樹』の愛の世界。男女の人生は、いっときいいときがあればそれでいい、と思う昨今。
いちい記
NHKでは「上海タイフーン」が始まり、またまた上海ブームになりそうです。
ゴジラもトムクルーズも浅見光彦も十津川警部も上海に来ました。
また今年は、鄭蘋如でも話題になってる上海。
今時代は、上海なのです。
‘旧フランス租界、プラタナスの葉陰から降り注ぐ南洋蝉の
声を浴びながら、物語は始まる’・・・・と言うことらしいですね。
思わず”ギャァーッ!!!”と叫んでしまいました。
いやぁ嬉しい、上海の街を歩き回っています私には嬉しい限りです。
その道は衡山路か復興西路かはたまた岳陽路か・・・
コテコテ上海の下町も、浦東の近未来都市も出てくるんでしょう。
イロイロな顔を持つ上海、イロイロな国の人が集まる上海、
その上海で生活してる日本人、住んでる日本人もイロイロな人が居ます。
ワクワクしてきます。しかし、上海に居る私が読むのは、単行本になってからでしょう。
それが待ち遠しいです・・・・
正直に言えば、京という男にどんな過去があろうとも、こんな奴は友人どころか知人にもしたくないタイプです。(内面はどうあれ)ルックスと雰囲気だけで女性をたぶらかして、人生を渡っているとしか見えない。
それにあっさりとハマる主人公も情けない。できることなら京の方は思い切り顔面に拳をめりこませたいですね。崩れた顔でも同じことができるかな?
「内面は関係ない」「道徳など守っていたら上海では成功できない」「これが新しい恋愛の形だ」等々の反論は十分見越した上で、あえて書かせて頂きます。
また、二人の情事に関連したシーンの描写を読んでいると、テンポが悪い上に甘ったるすぎてウンザリします。
とは言え、こういう反感や苛立ちを予想して読者の関心を惹くことを計算していたのであれば、なかなか巧みですね。もっとも単行本になっても買いたいとは、現時点では思えませんが…。
高樹のぶ子さんの大ファンです。甘辛上海は、毎日夢中で読んでいます。紅子の気持ちはよくわかります。私も50歳ですから。彼女の生き方も好きです。ひたむきに誰かを好きになるのに、年齢なんて関係ないです。今後の展開が楽しみです。といってももうすぐ最終回ですね。さみしいです。結果がどうであれ、紅子にエールを送ります。頑張れ!!