高樹のぶ子のSIAブログ
白紙のカレンダー
3日から上海です。SIAの五回目。
上海が中国を代表する都市かどうかは別にして、いまアジアでもっとも活気の溢れている都市のひとつであることは確かです。
上海という大都市を動き回って、潘向黎さんとの対談や小説の舞台訪問などをしますが、ホテルにもどったとき、このブログを覗いてみるつもりです。
日本語入力のパソコンがあれば、海の向こうから、コメントできますね。
ネットカフェなども、あるかもしれません。
なにしろローソンもマクドナルドも、日本並みにあるようですので・・
ところで、来年の白紙のカレンダーって、何だかすごく嬉しいですね。
わたしはもう20年も、JALの「世界の美人」シリーズを使っています。
書き込みのスペースも便利だし、なにより、もはや日記代わりになっていて、四角い一日のスペースの中で、右上はエッセイの締め切り、旅行は下部にライン、ほかに、私にしかわからないマークも多数あり。
飛行機の時間、ホテル、全部カレンダーに書き込みます。
このブログが公式な日記なら(いえいえこれは意見公開の場ですね)
カレンダーは私的な記録です。
12月の末尾の欄に、来年の予定を小さくいくつもメモしているのですが、それを新しいカレンダーに書き写す前は、来年はものすごく、「ゆったり、ホンワカ、らくちん」そうな一年に見えます。
でも、書き写したとたん、現実味のある、つまり、予定が入った日々と化してしまう。
ということで、今はまだ、来年は「空白の日々」なんです!
上海から戻ったら、書き写さなくては・・・
上京中に、予定を尋ねられて、フツウは手帳を出してチェックするようですが、
わたしは「家に戻って、カレンダーを見てみます」と答えます。
手帳は苦手なんです。
だって、いちいち目がねを取り出さなくてはならないんですもの・・
手帳が今の3倍になればいいのにね。
高樹のぶ子
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しかし、「活気」は人間活動の反映であり、反面「自然破壊=環境破壊」という要素を含んでいるものとも感じられます。
この点については、イギリスの産業革命以降繰り返され、日本も高度成長期を経過した経済発展の結果として、多くの自然要素を失ってきているのと同じことであるかもしれません。
「潘向黎さんとの対談や小説の舞台訪問」もある由、そのような中で、「潘向黎さんの感じている現代中国」がどのようなものであるのか、感じ取られることになるのだと感じます。
残念ながら、日本語対応のPC端末はほとんどないのではないかと懸念いたします。その意味で、のぞくことはできても、書き込みは困難かもしれませんね。。。
大陸の寒さは格別であるやも知れず、「風邪などをひかず」楽しんできて下さい。。。
By T.S. on 3rd
上海は得体の知れない文化の香りと言うか[臭い]がします。
潘向黎さんは中国流[美人作家]のお一人なので楽しみです。
でも、写真を拝見すると富士額でしたので、日本の平安美人の顔立ちなのかもしれません。
潘さんと言えばバイオリンの潘 音(ぱんいん)さんを知ってます。
北京の人ですが、同居していた叔父さんは上海の方で、優秀な音楽家で日本の幾つかのコンサートマスターをされていたいました。
読響、N響?等。
現在は知りませんが、奥様は日本人で住家はオーストラリアです。
名前は奥様の苗字を使用、難しい名前でした、向日道??間違えてますが珍しい名前です。
昔々、潘 音さんの名刺のデザインを遊びでしました。(笑)
現在40才位の女性で北京に在住の筈です。
彼女は上海人は苦手でしたね。
明るく少し調子が良すぎるのが気になるらしい。(苦笑)
潘向黎さんも文学のサラブレッドの家系の様ですね。
知人の80翁も手帳を愛用してますし、その場で自分のスケジュールを見て約束事は決めてます。
家のカレンダーを見ないと?、は少し相手もガックリくるかも。(笑)
しかし3倍のノートの大きさにしても、書き込む文字が小さいと、眼鏡が必要ですから・・・何か良い方法を発案されたら教えて下さい。(笑)
眼の手術も考えられますが・・。
僕は大きめのメモ用紙に、ルーペを愛用してますが、笑いが起きます・・。(悔)
今回は砂漠ではないそうですが、彼女の上海の小説の舞台を周られ、これも迷い子になる恐れが有りますね?
同行の方々が、方向音痴でないことをお祈り致します。
その友には、私同様、子供がいます。けれども、愛子を本国において日本に赴任していました。ひとりっこ政策のため子はひとり。可愛いくないはずはないのに。なぜつれてこないの?と訪ねると「中国では、それが当たり前だから」という答えが返ってきました。同年代の韓国の友は、家族で日本に赴任しています。同じ東アジアの国でも微妙な違いがあるようです。
私も、一昨日、京都の南座で、藤娘の羽子板とセットで売れていた日めくりカレンダーを買ってきました。
きれいな羽子板の下に「子」と書かれたカレンダーがついています。もちろん来年の干支の「ネ」と読むのですが、私はには子という字が「コ」にしか読めませんでした。
あさって、福岡に呼び寄せた中学生の次男を故郷に帰します。わずか三ヶ月の福岡暮らしでした。母ひとり子ひとりの生活では、相次ぐ暴力団の抗争からわが子を守りきれなくなったのです。しかし、上海の友のようには割り切れない想いが私の心に渦巻いています。
南座の演目は幸四郎さんが弁慶を演じる「勧進帳」と、菊五郎・菊之助親子、左団次さん他出演の「義経千本桜・すし屋の段」など。花道のそばで観たので、大好きな左団次さんの裸足が見れて幸せでした。
義経千本桜は、若い頃、その歌舞伎のモデルになったといわれる奈良は吉野の「つるべすし弥助」の取材に行ったことがあったため是非、観たい演目でした。歌舞伎に登場する釣瓶すしは鮎のなれ寿司を売る宿屋として現存します。当首は代々、「弥助」の名を名乗っているそうです。私が会った弥助さんは20年前に、御歳80を越えていらっしゃいましたから、今は御存命ではないかもしれませんけれど、息子さんが継いでいらっしゃるはず。弥助さんは、もしかしたら、自分たちは本当に平家(平維盛)の子孫なのでは?と半分、信じていらっしゃるようでした。歌舞伎のなかでは、左団次演じるすし屋の主人が維盛を弥助と名乗らせてかくまうという筋になっていますよね。
菊五郎の十八番といわれる放蕩息子の「いがみの権太」を、左団次さん演じる父(すし屋の主人)が、ある誤解から自ら手にかけてしまい、刀をかけた直後に息子の真心がわかるという泣かせる話。観ていて本当に涙が出てしまいました。
上海の友も韓国の友も、歌舞伎を観に連れていったら、とても喜んでくれました。日本の伝統芸能には過敏に反応してくれます。ただ、日本風の義理と人情をどこまで理解してくれたかはわかりません。義経千本桜を観て、二人の友が涙を流してくれれば、親子の情はアジア共通ということになるかもしれませんね。
日めくりカレンダーを少しめくってみると・・・。2日「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」、3日「子を持って知る親の恩」と書いてありました。
思い出したので。
当時の潘 音さんの話では、潘一族は漢人でした。
彼女は院卒で日本の楽団員を希望し腕も優秀でした。
しかし西欧的ニュアンスより胡弓に代表する、ナショナリズムの感受性の音質が有り、希望が叶えられないので帰国しました。
僕も知人(貸し練習室を設計)のオーボエの演奏家に、デモテープを聴いて貰い会わせましたが、同居している著名なコンサートマスターの叔父さんが判断し、紹介すべきだと言われました。
僕も納得しましたが、若い女性には只の煙たい叔父(父上の弟)さんでした。(苦笑)
帰国に際しデモテープを戴いたので、しばらく車のカセットに入れてました。
中国では現在も漢人が文学の世界を支えているのでしょうか?
「似近実遠」という漢字が表現するもの。
巨大な国、中国。多くのことをこの国から学んできた過去。
「漢字」から受け継ぎ日本流の深みを加えた日本。
この潘向黎さんという作家の方。東京外大に学び、多くの伝統を内に秘めていることでしょう。
高樹さん。JALの「世界の美人」シリーズを愛用してらっしゃる。私の狭い家にも、カレンダーの中から美しい笑顔が。
実兄が40年ほどJALで国際線パイロットしてました。親戚に高樹さんの後輩東京女子大卒で国際線スチュワーデスをやっていたものもいます。フランスが多かったようですが。
追って、家から書き込みます。時間が取れたら。
バイト休憩室より のあいちい