CHAKA With Webfriends (Blog)

人と人との架け橋になる
歌手になりたい

「ジャズヴォーカル」をやっているみなさんへ

2008年08月06日 16時21分23秒 | Power Of Love
私は、よく
「私もジャズヴォーカル、やってるんです」
とおっしゃる方から質問を受ける


「バークレーとか出てはるんですか?」
「帰国子女ですか?」
「ご主人がアメリカ人とかですか?」
「留学経験があるのですか?」と
聞かれる

特に3番目の答えは、他の3つの答えより残念だが(^-^)
どれにもあてはまっていない

英語の発音は、小さい頃から良いと誉められていたが
過去の貯金だけで歌う歌手は偽物だし
プロというのは、環境や持って生まれた素質だけで
やって行ける世界ではない


中2から高3ぐらいまでは、大阪天王寺区にあった
英語スクールに通っていた
全課程卒業後、スクールも閉鎖になり、
以降、自分で自分に英語を教えていた

でも、やっぱり限界を感じ
3年前から完全バイリンガルの先生に
レッスンを受けている
(2人目の子供さんが生まれました、おめでとう!)

で、最近
「あなたの勉強法は間違ってる!
 英語はこうすれば絶対しゃべれる」みたいな本を
友達が読んでいたので、一緒に読んでいたら
そこには、なんと、私が独学でやってきたやり方と
ほとんど同じことが書かれていて
ちょっとブルーになった

「私はもう既にこれをやっている。
 もうこれ以上、上手にならないのか(ノ_・、)グスン 」と



それは、凝縮すると

1:自分の言いたい表現を覚える
 (言いたいことを持っていたら、話せる)

2:くりかえし、発音する
 (耳と口周辺の筋肉と、一緒にトレーニングする)

3:良い英語をたくさん、読んだり聞いたりする
 

みたいな感じだった

で、歌手にとっては、ただ理解出来て話せるというだけではなく
発音が良い(この場合、ネイティブに近い)ということも重要だ

英語に対する理解や
アメリカなどの国の習慣などの理解が深まると、
歌詞の意味も深く理解できるし
その歌と自分の距離が益々近くなる

それから、もう1つは、技術的な意味
英語は中国語と似ていて、1つの単語に必ず決まったリズムと
音程があって、原則としてはそれにそったメロディーがついているから
英語そのものの発音が出来てくれば、自然とその歌には
立体感とスイング感が増す

でも、しかし、however、
日本人が日本語なまりで、何が悪い!!という意気込みの
ある歌手がいないのも、寂しいと私は数年前から言い続けている

お客さんでご自分も少し以上英語の出来る人は
「あなたは、英語すごく発音いいけど、日本人の英語ですよね」と
おっしゃる人が、たま~~にいる
これまで全部、それは何らかの
上から下への指摘だった

何がおっしゃりたいのかは良くわからないが
それは、とても変な考え方だと思う

私は一応、
この歌手はアメリカ南部出身かも、とか
カナダかな?
イギリスだよね?
ということが、わかる

それって、
=ローカル色が出てるということって
素敵なことだと思う

長年日本に住んでいて
英語の発音が間違えていなくて、しかも
日本人であることがわかる、なんてのは
とても素敵なことではないか?

大学生の頃、バイトしてた
大阪のOverseasというお店(前の場所にあった頃)
は、インド人のお客さんがたまにいらっしゃった
その中の2~3人と、私は仲良くなり
バイトの時間じゃない時に
別に遊びに行ったりしてた
彼らの英語は、はっきり言って
話すのは私よりずっとうまいが
発音は、私の方がアメリカやイギリスの発音に
近くて、うまかった

Jamaicaの人達の発音は例えば英国王室の人達とはかなり違う
が、彼らは彼らで新しい音楽のスタイルを生んでいる

要は、素晴らしい発音というものの為のトレーニングは放棄せず
でも、その言葉が自分のものになっているかどうか、が問題だと
私は思うのである

同じアメリカ人でも
例えば、Sammy Davis Jr.とFrank Sinatraでは
発音も随分違う

歌詞、という意味ではどちらが正解で
どちらがよりジャズらしいとは言えない

要は、
その言葉を自分のものに出来ているという
実感の度合いだろう

ジャズはアメリカで生まれた音楽なので
ジャズをプロだろうがアマチュアだろうが
より素晴らしく歌おうと思うなら
英語と楽しく、身近につきあうことは
必須だと申し上げます

んで、もう1つ
一番目と二番目の質問をよく下さる方は
私のリズム感などが、とても自然で
ジャズをたくさん感じると言って下さる

とても嬉しくその言葉を受け止めていますが
私は、大阪の動物園前の出身で
親はジャズメンでしたが
別に歌のレッスンを受けたわけでも
家でしょっちゅう親とジャムセッションをした訳でもなく
親は私が歌手になることを反対していました
(今は応援してくれています)



色々な相談を受けたりしますが
1つだけ答えられることは

あなたが、いかに、理想を持って
その理想に向かって、自分を良くするために
行動出来るか、です

どのような練習をしてるのですか?
という質問の答えは、多分参考にならない
私は、特に音楽と英語のことに関しては
というか、好きな物に関しては
ものすごく貪欲です
greedy

だから、思いつく限りの全ての練習を
とことんやっています、という答えしかない
やってやりぬいて、これは不要だと感じた
ことは、その時点でやめればよい
10代の頃から今も続けている練習法も
ある


全ての「ジャズヴォーカル」を
目指すみなさんに言いたいことは、もう1つある

この世の中に、ジャズヴォーカル、と言うものが
はたして存在するのか?という大きな疑問の答えを
持って欲しいこと
自分なりにね

ジャズカテゴリーでの最高峰とされる
Nat King Cole, Mel Torme, Frank Sinatra, Tony Bennette
Sarah Vaughan, Ella Fitzgerald, Billie Holiday, Carmen McRae
らは、はたして「ジャズヴォーカル」を目指していたかどうか?



私が文章で、言葉で答えられることは少ない。
ただ、どのカテゴリーの歌手であっても
歌を歌っているのである
ジャズだろうが、レゲエだろうが、演歌だろうが
ボサノヴァだろうが、ロックだろうが、ファンクだろうが
みな、歌、を歌っているのである

上記の人達に加えて、私が素晴らしいと思う歌手
マリア・カラス、スティーヴン・タイラー、
エリス・レジーナ、美空ひばり、などなど

彼らは、常にどのようなスタイルを歌っていても
「良い歌を歌う」という一点で共通しているし
それを常に目指して一曲一曲、全てを一瞬に懸けて
歌っている

ということは
ジャズヴォーカルを目指すならば、
それより前に、
素晴らしい歌を歌うヴォーカリストを
目指すことが、絶対に必要なのである






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1 コメント

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さすが!いい事をおっしゃる。 (鶴野毅)
2008-08-06 21:01:14
歌を歌うって素晴らしい事です。ジャンル関係なしで歌は存在する。僕は声、歌詞、メロディーがあれば、基本的に歌になると思います。なんかチャカさんはそういうセンスが凄く良い!きっとそこが惹き付けられる所だと思います。
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