青空ーすべてはバランス

質の良い睡眠を

いくら寝てもすっきりしない。寝不足でもすっきりしない。どうなっているの?

私たちの睡眠の状態はどうなっているのか?
眠りにおちるとすぐに深い眠りのノンレム睡眠(脳は寝ているが、感覚器官や筋肉とはつながっている状態)になり、次に浅い眠りのレム睡眠(脳は起きているが、身体は眠っている状態)になります。その後、約90分ごとにノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返すようです。

ノンレム睡眠をより深いノンレム睡眠にすれば、睡眠時間を多くとる必要はないと聞いたことがあるけど・・・。
ノンレム睡眠90分とレム睡眠90分のサイクルを4回すれば十分だそうです。つまり6時間です。最近では、「一番最初のノンレム睡眠でほぼ睡眠の目的は達成する。その後のサイクルはなだらかなものでしかない。最初のノンレム睡眠をより深くすることが大切である。」とする説がある。私はこの説が正しいように思えます。

問題はいかにノンレム睡眠を深くするかということと、ノンレム睡眠の時間帯に起きない!レム睡眠の時に起きるということです。
自分がいかにリラックスして寝ることができるか?を考えて、その対策をする。日中はやはり適度の運動をして、寝る前に好きな音楽を聴いたり、自分の好きな温かいノンカフェインの飲み物を飲んで内臓を温めましょう。

哺乳類を考えると、襲われる危険性を抱えながらも例外なく睡眠しています。睡眠は生命維持には必要な事だということが分かります。

危険をおかして睡眠をとっている間も、食料としての獲物や襲われるかもしれない敵に反応して、覚醒後すぐに記憶が蘇り、素早く行動しないといけません。睡眠している間も準備作業を行っています。睡眠は「情報整理」と考えられているようです。

睡眠は記憶にかかわっている!
受験生が教科書の内容を覚える記憶、部活動で練習した内容の記憶、友達との会話で感じた感情の記憶などの様々な記憶が睡眠にかかわっているらしい。
眠ることで神経細胞(ニューロン)同士がつながった部分(シナプス)に変化が起こることが解明されています。どういうことか?脳が情報処理できる能力は限界があり、必要ないものは処分して必要なことを取り入れる作業が必要で、そうしないと重要な情報も取り出しにくくなるということです。眠らずにひたすら勉強して情報を詰め込んでも効果はない!ということになります。

睡眠中に行っている情報の取捨選択とはどういうこと?
寝ている間にニューロン同士をつなぎなおして、必要な記憶を素早く取り出せるようにしている、と考えられています。簡単に言うと、「脳のメンテナンス」ですか?

そうすると、夢は何なのか?
情報処理に伴ったノイズと考えられている。記憶の断片がアトランダムに現れるから、内容も奇想天外になったりする。不安だとかうれしいとか感情にかかわるものも、寝ている間の情報処理作業の中で断片化した物語となるようです。そして、夢は主にレム睡眠のときに見ます。

覚醒はどうなの?なぜ目覚めるの?
実は、覚醒の場合は、神経伝達物質の「オレキシン」が制御に関係しています。レム睡眠やノンレム睡眠に切り替わっている時も覚醒しないといけない時のためにこの物質が待機している。神経伝達物質は生理活性ペプチドともいう。アドレナリンなどもその一種で、神経細胞同士で情報を伝えあう化学物質です。

驚きの発見がありました。強烈な睡魔に襲われ、気絶するように眠るという病気「ナルコレプシー」です。この病気は、何とオレキシンの欠損によって引き起こされること分かったのです。
オレキシンが覚醒を維持しているのであれば、逆に言うとオレキシンが多いと眠れない、となります。オレキシンが働くのを阻害すれば、人は眠ることができる、というわけです。
ここでも様々な物質が体のバランスを保っていることが分かりました!!!

朱書き部分を追加しました。(2019.1.31) 


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