2021年9月12日(日)晴れ
今日は、七十二候では「鶺鴒鳴(せきれいなく)」 の日となる。季節を身の回りの自然環境の変化で感じて意識していた昔の人たちの気持ちが伝わってきそうです。
鳥のセキレイはこんな難しい字を書く。背筋を伸ばした美しい姿勢の鳥という意味だそうです。
確かにすらりとした体形で足もすらりと長く、長い尾を上下に絶えず動かす姿
が印象的です。いつもどこかでみかけるし、路上を速足で歩いては止まったりしながら、随分接近してくることもあり、可愛い存在です。
水辺によくいる鳥ですが、スーパーのまわり、商店街など街中に普通に住みついていますね。でも昔は、まさに今頃北から渡ってきていたんでしょう。
自分で撮った写真を探してみたけど、ほとんどないことに今日気づきました。当たり前みたいによくみかけているからですかね。
こんな写真しかありませんでした。
セキレイは日本書紀に出てきているようです。
イザナギ・イザナミが夫婦和合し「国産み」できたのはセキレイの(交わり方の)指導があったから、という話があるそうです。
別名がたくさんある。姿勢と動き、尻尾の動きがポイントになっている。
「イシタタキ」「イワタタキ」「ニワタタキ」
「オシエドリ(教鳥)」「コイオシエドリ(恋教鳥)」「トツギドリ(嫁鳥)」「トツギオシエドリ」「トツギマナビドリ」
「ミチオシエドリ」などたくさんある。
種類は
白っぽい鳥が、「ハクセキレイ」。街中の種類はほとんどこれかな?
黒い背中の「セグロセキレイ」。
お腹が黄色の「キセキレイ」。
尾を左右に振る「イワミセキレイ」 は希少な種類みたいだ。
今日はセキレイのことをたくさん知った。
昔は渡ってきていたけど、今では住みついて増えている。
昔は渡ってきていたけど、今では住みついて増えている。
秋は祭りが多い季節。昔は男女の数少ない出会いの季節でもあった。そこへセキレイが渡ってきてシャキッとした端正な姿で長い尾を上下に振る姿を見せながら、恋の指導をしたのかな?
参考
鶺鴒(セキレイ)台
婚礼の時、島形あるいは州浜形(すはまがた)の台の上に、岩や松などを配し、一つがいの鶺鴒を置いた、床の間の飾り物。