cottonの山日記

「孤高の人」を読んだのがきっかけでH15年から山にはまっています。

危機一髪

2016-08-10 | 登山
◆平成28年8月9日(火),沢登り10年やっているすがやんガイド(左)&Nobさん(右)と3人で谷川岳の北に位置する白樺沢を登る予定で,白毛門登山口駐車場に5時30分に集合。天気予報は曇りのち晴れだが,谷川岳方面はなんかおかしい。黒っぽい雲がかかり,今にも雨が降り出しそう。Nobさんがスマホで雨雲情報を見てみると,なんと谷川岳上空だけに雨雲が乗っかっているじゃないか。なんてこった。どうすると3者協議した結果,沢は無理だとしても,とりあえず入渓地点の武能沢あたりまで行ってみようということになり,イマイチ気合いが入らない山行がスタートしたのでありました。6:00


◆平坦な道を歩く私(左)とすがやん。この道は今こそ登山者しか歩きませんが,昔は群馬から新潟に抜ける重要な街道だったのです。6:28


◆谷川岳と湯桧曽川周辺の地図。目的の白樺沢は湯桧曽川沿いに北上し,赤倉沢の先に位置します。6:30


◆道はマチガ沢,一ノ倉沢,幽ノ沢,芝倉沢を徒渉しながら進みます。○○沢を渡る私とすがやん。もうこの頃は,小雨が本降りとなり体はびしょびしょ。6:49


◆雨の中,約3キロ歩いてきました。これじゃシャワークライミングじゃなくシャワーハイキングだね(^^;)6:55


◆谷川岳方面はガスガスです。一ノ倉岳と烏帽子岩でしょうか?7:29


◆水量の少ない芝倉沢をなんなく徒渉。7:29


◆このちょっと先まで歩いていたら,すがやんが「この天気じゃ入渓地点まで行ってもしょうがないから戻りましょう」と提案。そして,今,徒渉してきた芝倉沢をすがやんとNobさんが渡ろうとした瞬間,最後尾にいた私は「あ,危ない。戻れ,鉄砲水だ!!」と必死に叫びました。約50cm程度の高さの津波がもの凄いスピードで押し寄せてきたのです。ほんと危機一髪でした。もし沢の中にいたら,間違いなく流されていたことでしょう。7:35


◆激流と化した芝倉沢。もの凄い勢いです。7:50


◆徒渉地点から下流を見たところ。これじゃ渡れないな。何かいい方法ある?とすがやんに訊いたら,30mロープは持参しているので,まずスリングを木か岩に巻き付け,そこにロープの端をカラビナ等で結びつけ,一方の端を渡る人のハーネスに結び激流沢を渡り,もし途中で流されたらロープを引っ張り何とかするというものでした。しかし,この作戦は実行せず,しばらく待って水量が減るのを待とうということになりました。7:50


◆すがやんが持っていたツェルトを張り,簡易テントのできあがり。体が濡れているので,体温低下を防ぐためにレインウエアーを着るようすがやんの指示。それでもすがやんは寒くて,何か着る物持ってない?と訊いたら,なんとNobさんが薄手のダウンジャケットを持っていたのです。夏でもダウンを持ち歩くNobさん,流石です。テントの中ですが,今日はNobシェフの料理はありません。10:26


◆お世話になったツェルト。結局3時間待ちました。10:29


◆大分水量は少なくなってきたものの,最初に徒渉した時と比較するとまだまだ多いです。10:30


◆すがやんから,さあ渡っちゃいましょうと指示があり,水量が少なそうな地点を選択。3人横になりスクラム組んで体を上流に向け,カニの横ばいのように少しずつ進みました。スクラム組めば,ひとり転びそうになってもなんとかヘルプできるのです。この辺は,さすがこの道10年のガイドすがやん先生。10:47


◆駐車場に向かう途中,ある看板を発見。「この先,鉄砲水多発河川!! 黒い雲が出てきたら河川から離れましょう。」と・・・。行くときは注意散漫で見なかった。反省。11:21



◎11:48駐車場着。いやはや貴重な経験をしました。経験だからいいものの,流されていたらどうなったことか。雨の日は沢がある道も入ってはいけません。白樺沢は快晴の時にリベンジしましょう!!


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