cottonの山日記

「孤高の人」を読んだのがきっかけでH15年から山にはまっています。

銀山温泉「能登屋」

2019-06-14 | 登山
「千と千尋の神隠し」に出てくる油屋のモデルといわれる温泉旅館は、渋温泉「金具屋」:長野県下高井郡山ノ内町、銀山温泉「能登屋」:山形県尾花沢市、道後温泉「本館」:愛媛県松山市、四万温泉「積善館」:群馬県吾妻郡中之条町などがあげられています。

また、現在再放送されているNHK朝ドラ「おしん(なんと37年前の昭和58年に放送)」を毎朝観ており、おしんの舞台となったのも銀山温泉「能登屋」でした。

金具屋は昨年行ったので、今年は銀山温泉に出かけてみました。
ちなみに、銀山温泉「能登屋」は上記理由で大変人気の旅館であり、HPで見たら6月は11日のみが〇でその他は全て×という状況で、慌ててPCからポチ予約してお宿を確保しました。




緑に囲まれた銀山温泉。中央を流れる銀山川の両岸に沿って、大正末期から昭和初期に建設された歴史ある木造の宿が軒を連ねています。


唐破風の玄関に格子の窓、木造のバルコニー、鏝絵(漆喰のレリーフ)で飾られた外壁、歩道沿いに建てられたガス灯など、大正浪漫を感じさせる光景はなかなか素敵です。


宿泊した旅館「能登屋」。能登屋は木造三階建ての建物で二層の望楼が付いています。また、能登屋の創業者・木戸佐左エ門の名を記した大看板は一見の価値があります。


能登屋の前には大正浪漫の女の子が立っていました。勿論、貸衣装ですが・・・。


本日のご宿泊は14組。なんと福岡県の方がいました。人気ありますね。


旅館「古山閣」の鏝絵(漆喰のレリーフ)です。


鏝絵その2


銀山温泉のマドンナ、ギンナちゃん(私が命名)。合成ではなくポスターですよ。


能登屋館内の様子をご紹介します。まずはレトロなランプ。


私たちが宿泊したお部屋「出羽路」。なんと、中年期のおしんを演じた乙羽信子がこの部屋で撮影したとの説明を受けました。びっくりポン(これは朝ドラ「あさがきた」でしたネ)。


素敵な廊下でしょう。


旅館の一番上にある談話室です。なんとも美しい上品な空間でした。


渋い木の廊下が歴史を物語っています。


お風呂のエントランス。


銀山温泉の泉質は「ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉」。源泉温度は63.8℃。勿論、加水、加温無しの源泉かけ流しです。


ロケ時に撮影された乙羽信子さんと能登屋の大女将のツーショット写真が飾られていました。持っているのは「おしんこけし」。お土産に買っちゃいました。


おしん暖簾。おしんを演じた小林綾子(少女期)、田中裕子(青年期)、乙羽信子(中年期)が描かれています。ちなみに、現在放送されている朝ドラ「なつぞら」に名子役だった小林綾子が北海道のお母さんとして出演してますよね。


大正浪漫の夕食(笑)。これに尾花沢牛のしゃぶしゃぶが付きました。


銀山温泉のジグソーパズル。


夕食が終えたら夜の温泉街へ。写真は能登屋。幻想的ですね。


なんとも風情があります。


朝食です。


ごはんはおしんに出てきた大根めし。大根はちょっと塩味をつけたもので、とても美味しくいただきました。ちなみに、おしんに出てきた大根めしは、大根9割、米1割程度との説明を受けました。小作はほんと大変だったのですね。


朝食後に入った洞窟風呂。鍵をかけて貸し切りで入浴できます。


チェックアウトして、温泉街から奥へ進んだ白銀公園内にある銀鉱山の鉱道跡まで歩いてみました。片道20分程度ですが結構階段を登ります。


銀鉱洞の入口です。


おお~真っ暗。


さらに下へ降りていきます。


銀鉱の岩。通常掘り出しはノミや火薬で爆破して行うそうですが、ここは岩の表面を焼いて次に水をかけ温度差で剥がれた岩を採取するという特殊な方法を採用していたそうです。黒いのは焼いた跡です。


インディージョーンズの世界かな。


千と千尋の温泉旅館第三弾は群馬県の四万温泉「積善館」に行こうかな。