新会社法で小資本で起業!

新会社法施行に合わせ少資本で起業しました。
その時起きた意外な問題など、いろいろ綴って行きたいと思います。

会社設立後の諸手続きは?

2006-08-16 | 会社設立手続

会社設立のフローについては既にまとめました。
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/be9a4a5677a1396a4958b34cdf4ff4a4

今度は設立後に必要になった諸手続きなどについてもまとめて行きたいと思います。

以前TKC全国会加入の税理士さんの事務所に伺った時のことを書きました。
税務署などに対して、設立等の届けをする必要があったためですね。
その際に必要な文書をまとめたのはこちらです。 ↓↓
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/da1a92697ec9d519eefa7f07de2b502a

これら書類の作成・提出は税理士さんにお願いしました。
そこで記入された内容とそれぞれの書類の趣旨を聞いた範囲で簡単にまとめておきます。

まず法人設立届出書は、法人を設立した旨を届け出てるものですね(そのまんまか)
これにより税金がかかってくることになります。
作成・提出方法などは上の2つめの記事に書いてありますので、ご覧下さい。
作成する上での注意点は特にありませんでした。

注意点がない、もしくは少ないというのも考えてみれば、ある意味当たり前なのかもしれません。
会社設立後に提出する書類は、会社設立時の書類と違って書面形式も決まっています。
結果的に、作成に手間取ると言うことは起きにくくなります。
例えば定款であれば、数多くの雛形が売られるほど自由度が高い分、逆に初めて作成する人間にとってはどうしていいか分からない部分があります。
しかし、設立後に提出する書類は決まったところに記入していくだけという場合がほとんどですから、迷いようがない訳ですね。

この法人設立届出書も税務署などで相談しながら作成すれば問題ないように思います(相談するところもないかもしれません)。
私が最初に税務署に行った時、申請者が書面を作成するための机がちゃんと置いてありました。
各書面は2通ずつ作成し、提出者と税務署でそれぞれ保管するすることになっています。
コピーするのはどうも難しいらしいんですが、かといって全部手書きしていたら大変です。
そこで、その2枚書くための手間を減らすべく、カーボン紙を無料で貸してくれます。
また色々質問したら、それにも答えてくれました。
こちらの相談コーナーも使わない手は無いですよ。

長くなってきたので、今日はここまでにしておきます。。。



  

 

 

 

起業家フォローアップセミナーに申込!

2006-08-15 | セミナー類
本日(財)横浜産業振興公社起業家フォローアップセミナーに申し込みました。
マーケティング講座財務講座労務講座ですね。
それぞれ6時間ほどで3000円と非常にお手頃な受講料でした。
申し込めるものは全て申し込んでしまいました(笑)
まだ空きはあるようですが、もし入れなかったらすみません。。。 ↓↓
http://www.danzenyokohama.jp/seminar/seminar.php4

これらの科目も独学で勉強したりしているんですが、なかなか目が届かない部分もあります。
また体系的に、全体を俯瞰することで理解が深まるということもあります。
しかし何より、同じく起業した人、もしくは起業しようとしている人と巡り合えるというのは一番大きいですよね。

昨年度も募集してたんですが、抽選式だったことと時間に都合がつくか分からなかったことから応募しませんでした。
ちなみに各自治体もこういったセミナーは開催しているようです。
また雇用・能力開発機構も色々開催しています。 ↓↓
http://www.ehdo.go.jp/gyomu/index3.html

私もよく参加する神奈川起業家セミナーは雇用・能力開発機構かながわが後援しているものですからね。
mixiのコミュニティのオフ会については、まだ参加したことが無いのでよく分かりません。
ただ、これらのセミナーは間違いなく刺激がありますし、勉強になります。

伯父の還暦祝い

2006-08-14 | 日常日記
伯父の還暦祝いですが、親戚の集まりとしては過去最大規模になりました。
総勢大人14人、子供9人の23人です。
妹やいとこ達が結婚して、子供を何人ももうけていたためですね。
小学校にもいかない子がほとんどなので、まぁうるさいうるさい(笑)
でも子供がいるのは、ホントいいもんだとも思います。

添付したのは甥っ子の写真になります。
今朝撮影したんですが、会うたびに大きくなっていくんですよ。
当たり前なんでしょうけど、子供がいないと、これがまた新鮮で可愛いかったりして。
私もたまには仕事を休んで、まずは相手を見つけないと(笑)

ちなみに、この記事は帰りの新幹線からメールで投稿しました。
つくづく文明の利器はスゴいと思いますね。
こういうものを提供していきたいもんです。


気がついたら1ヶ月を越えていた。。。

2006-08-13 | その他
先月9日にブログを始めて、気がついたらもう1ヶ月経っていました。。。
この間2回書かなかったことがありましたが、あとは毎日書いてましたからね。
日記だと3日と続けられなかったことが多いので、これは奇跡です(笑)

あと本日実家に帰省します。
伯父の還暦祝いをやるんですね。
ここ最近帰省できないことが多くて会ってなかったので、楽しみにしてます。
ただ14日に信金の方と打合せすることになっているので、1泊して朝一の新幹線でとんぼ返りです。。。

会社設立時のフロー

2006-08-12 | 会社設立手続

以前会社設立時に提出する書類をまとめました。
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/2efe13d7e94f3fc65183f0855d1d2a34
今回は、どういった流れでそれらの書類を提出するかをまとめておきたいと思います。

と言っても、会社設立手続き自体は非常に簡単です。
①公証人の方に定款を認証してもらう。
②定款その他の書類を法務局に提出する。
と、これだけです。
大変なのは文書の作成ですから。。。

それぞれについて簡単に触れておきます。
①については、私は2日がかりで行いました。
最初に訪問したときに公証人の方のチェックを受けて、修正すべき点を聞きます。
翌日そこを直して持っていくと、30分ほどで認証手続きをして下さいました。
もしお急ぎの場合には、チェックを受けて修正した後にすぐ持参すれば大丈夫だと思います。
公証人の方もお忙しいようなのでうまくいかない可能性もありますが、ダメ元でお願いしてみる価値はあると思います。

②については、1日でやってしまいました。
朝に法務局の相談コーナーの方に見て頂いたら修正すべき点などがあったので、その日のうちに修正して提出してしまいました。
提出方法は、カウンター上のトレイに提出して終わりです。

担当の方に手渡すということがなかったので、少し拍子抜けした部分はありました。
しかも、登記簿謄本を取得できるのは登記手続きが完了してからなので、2週間先になります。
しかし、この日をもって会社の設立ですからね
これは感慨深いですよ~。
特に自分で設立手続きをやっているとですね。
週末ではありませんでしたが、私は「ちょっと良いビール」を楽しみました(笑)


 

 

信用金庫で融資の相談!

2006-08-11 | 起業日記

今日近所の信用金庫に行って、融資の相談をしてきました。
税理士さんから紹介してもらったところですね。
担当の方は30歳くらいでよく焼けた方でした。
夏休み明けということでしたので、どこか海にでもいらしてたんでしょうか。

現在準備を進めているサイトのサービス内容を説明すると非常に興味を持って頂けたようでした。
サービスが始まったら、真っ先に使ってくれそうな感じがしてホント嬉しかったです。

ただやはり万事思い通りに行く訳ではないんですよねぇ。
年間の収支計画をお見せしたら、絶句してました(笑)

理由は2つです。
1つは、人件費は融資対象とは認めづらく、認めても1か月分しか無理ということでした。
ですので、システム開発の依頼分は人件費としてではなく、外注費として計上した方が良いと付け加えて下さいました。
2つめは、2ヶ月ほどで利益が出せないようでは返済ができないから、やはり融資は難しくなってしまうとの事です。
ビジネスモデルが非常に良いものなら、審査のときにその長所をアピールすれば、半年間は利払いだけで済むかもしれない、
それを過ぎてから、改めて元本も含めて返済することは認められうるかもしれないけど、半年以上赤字が見込まれるならそれも厳しい。。。
という見立てでした。

言われてみればその通りなんですが、審査基準が自分の想定していたものと大幅に違ったのが痛かったですね。
事業が黒字化するまでには一定の時間がかかるから、1年くらいは大丈夫だろうと高をくくっていました。
しかし、私は起業したばかりで実績もないので、そうもいかない訳ですね。
準備としてザッとそういう本は読んだんですが、熟読はできていませんでした。
1にも2にも準備不足ということになります。

ただ、ありがたいことにそのご担当の方が理解は示して下さいました。
神奈川の場合は中小企業センターに相談すれば、事業計画のブラッシュアップも手伝ってもらえるようですし、そこの印があると融資も通りやすいそうなんですね。
逆に言えば、かなり厳しいツッコミがあるんでしょうけども。。。

とはいえ、ここは何が何でも理解を得る必要があります。
諦めずに方策を捻り出して行きたいと思います。


定款上での現物出資の表記方法の注意点

2006-08-10 | 会社設立手続

下記記事に対してコメントを頂いていたんですが、返答コメントを書いていたら大きくなってきたので、一つの記事にしてしまいます。
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/d6c828dbd398f26b386a7128c0d6562c

みうらさんのご指摘で、定款での現物出資の際の表記は「○○一式」も可能ということでした。
これができれば、手間が非常に減りますね。

定款を作成して現物出資に関して記載する時、行ごとに文字の位置がズレると格好悪くなります。
それで、私はスペース部分の文字サイズで調整してました。
下記の例で言うと、パソコンなどのブツと「1台:」、値段の表記の間のスペースの文字サイズを小さくして、その数を増やすとかしてました
文字サイズを大きくしてしまうと行間が大きくなってしまいますからね。
ちなみに、下記例ではズレは修正していません。
非常に面倒なので(笑)



(例)
第○条  現物出資する者の氏名、当該財産及びその価額並びにその者に対して割り当てる設立時発行株式の数は次のとおりである。

     JBB    デスクトップパソコン   1台:    8万円
            電話機           1台:    1万円
            データ通信用PHS    1台:    1万円



「たかがそんなズレ」と言うこと勿れ(笑)
会社設立時に定款は3部用意します。
そのうち1部は公証人役場に、1部は法務局に、残りの1部は自分で「原本」として保管し続けていくことになります。
面倒だからとズレを放っておけば、不恰好な所が手元で残り続ける訳です
定款変更することはできますが、「最初の定款」はその1つだけですからね。
変えようが無いんですよ!

話を戻すと、「○○一式」を活用すれば、スペースの文字サイズを調整する手間が大幅に減ります!
実際問題としてこんな文字サイズの調整などに時間と労力を取られるのは、非常にもったいないですからね。
これはオススメです。


 

 
 

業務委託契約個別契約を再締結!

2006-08-09 | 起業日記

本日業務委託するSEさんと個別契約を再締結しました。
先月秘密保持契約書と、業務委託契約包括契約書とをサインして取り交わしました。
しかし、日程や条件の変更もあって個別契約だけ締結を延期し、今回改めて締結することになりました。

この間文言の修正・挿入などをめぐって、3回ほどメールでやり取りしました。

具体的には、日程と金額を変更した上で、
①期間を明示しても、最終的な成熟度は両者協議の上決定する、
②設計を進めていく際には、両者が緊密に連絡を取る、
という2点を挿入しました。

今回ウェブプログラミング設計仕様書をSEさんに提供するにあたって、どうしてもイメージしきれない部分があり、この2点を挿入することになりました。
法律論的には何ともいえない部分もあるんですが。。。

ようやく準備が整ったというところでしょうか。


ライブに参加!

2006-08-08 | 日常日記

今日友人のライブに参加してきました。
場所は代々木のBogalooというライブハウスです。

今回1番に歌うことになっていたので、早めに着いたらまだ始まっていませんでした。
これは逆に言えば、観客席にいる人たちはおそらくその友人の友人ということになるのでしょう。
本当に見たことも聞いたこともない人たちが、大見馨という友人を媒介として一つ同じ場所にいる。。。
ちょっとした感慨に浸ってしまいました。

実際のライブは、6曲です。
聞いていて「STORY」と「どうってことない」が特に良かったですね。
元気をもらえるんですよ。

あと良かったのが、伴奏のピアノの方との息が合っていたところです。
このコンビは2回目になります。
初めてだった前回は正直言って息を合わせ切れていない部分がありました。
しかし、今回はその伴奏の方がニコニコしながら、主演奏の友人に合わせていらっしゃいました。
練習を重ねて余裕ができたのも理由の1つだと思うんですが、同時に彼が信頼関係を築き上げていたんだなと感じました。
いい勉強もさせてもらいましたね。

次回は9月16日で、なんと私の親父の誕生日です(全く関係ないんですけど)
ご興味のある方はこちらで  ↓↓

http://www.ohmi-kaoru.com/index.html


横浜市の創業者向け融資制度を利用する!

2006-08-07 | 起業日記

資金調達は今一番頭を悩ませる問題となっています。
それで、現在横浜市の創業ベンチャー促進基金の利用の準備をしています。

以前国民生活金融公庫の融資担当者に相談に行ったことは書きました。
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/c89e217eb24a0f2343fb4c52751dc5ca
ここでも書きましたが、私が利用できる制度は、保証人をつけて融資を受けるか、保証人なしでも自己資金と同じ額だけ融資を受けるの2つありました。
しかし色々考え合わせると、効果的な融資を受けるのは難しそうでした。

ところが、横浜市の制度であれば保証人は会社代表者だけで済みますし、自己資金の制限もありません。
すごくありがたい制度なんですよね。
これを知ったとき、冗談でも何でもなく、ホントに涙が出ました。
これで断られたら笑うに笑えないんですけども(笑)

融資のフローとしては、
①金融機関に審査の申込をする。
②信用保証協会の審査も受ける。
ということになっているようです。

幸い私がお願いしている税理士さんが、私の事務所の近くの信用金庫の支店長さんと仲が良いということでしたので、紹介してもらうことになりました。
3日後に担当の方が来社されることになりました。
ちゃんと掃除しておかないと(笑)


会社設立時の提出書類をまとめると。。。

2006-08-06 | 会社設立手続

先月からブログを開始して、ほぼ毎日必要書面のことなどまとめてきました。
ただインスタントラーメンなど関係ない記事も書いたりしたので、少々グチャグチャになってしまいました(笑)
それで、必要な書面をここでまとめておきます。


まず、会社設立に必要な書類の一覧です。  ↓
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/a08294383e871747c86305d8a5035403

株式会社設立登記申請書
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/95e59e256d4334a1a4a99b1b08c13f05

定款(全体)
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/fb4792c9fa46c9d036647b5a24e8af58
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/005cbdbabb6cd804cf90f76a9209aa30

定款(現物出資部分)
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/d6c828dbd398f26b386a7128c0d6562c

調査報告書
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/e505afdf6a4518ac3eb2046b46f8ed0c

財産引継書
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/8a95542380f12efc1248c8b5e6c5a96a

別紙
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/9e6b295b7351fbc7ad0f7876c097652c

資本金の額の計上に関する証明書
http://blog.goo.ne.jp/wasser-reich/e/67156fad12b2b50837b1268ec98e31d7


ここに挙げてないもので必要な書類もありますが、非常に簡単なものです。
市販のビジネス書を参考にして作成されれば問題ありません。
そう考えると、そう難しくないと感じて頂けたのではないかと思います。

あと以前も書きましたが、分からない部分については法務局の相談コーナーや公証人の方に聞くようにすれば大丈夫です。


 

 
 

資本金の額の計上に関する証明書の記載方法は?②

2006-08-05 | 会社設立手続

前回会社計算規則に関して説明しました。
条文だけ見てもピンと来ない方も多いと思いますので、法務局作成の雛形を若干修正したものを添付します。

            資本金の額の計上に関する証明書

①払込み又は給付を受けた金額(会社計算規則第74条第1項第1号イ)
                                    金○○万円

②資本金及び資本準備金の額として計上すべき額から減ずるべき額と定めた額(会社計算規則第74条第1項第2号)
                                  金○○万円
③資本金等限度額(①-②)                金○○万円

資本金○○万円は会社法第445条及び会社計算規則第74条の規定に従って計上されたことに相違ありません。

平成18年○月○日
                                                   株式会社○○
                                                   設立時取締役  JBB


ここで①の額は、出資として現実に振込んだ額と現物出資などで提供した財産の合計額です。
一番引っ掛かるのが②の「減ずるべき額として定めた額」ですね。
何でも減じてもいいのか、または何か一定額を減じなくてはいけないのかというとそういうことはありません。
それがどうなっているかと言うと、「設立に要した費用の額のうち」(同規則74条1項2号)いくらかを、資本の額から減ずることができるということになっています
設立時には、定款認証費用や登録免許税などで30万くらいかかりますが、当初拠出された額の中からこれらの費用を捻出でき、その分資本金を減らすと言うことになります。

しかし、1人会社なら実質的には変わりません。
仮に設立時の拠出額(出資額とは言葉を替えます)が100万円とします。
そうすると、資本金に回せるのは約70万円になりますね。
その場合の記載方法は2通りあって、1つ目は、①で100万、②で30万、③で70万という方法です。
もう1つは、①で70万、②で0円、③で70万という方法になります。

設立費用は通常の経費と違って、資本金の中から出すものではなくて、資本金と別に拠出するものになります。
したがって、設立費用を資本金の中に織り込んで資本金を大きく見せるといったことはできなくなっています。
これは逆に言えば、設立費用は自腹ということになりますね。
上記2つの記載方法の違いは、自腹となる設立費用を公にするか否かということだけです
この段落の冒頭で申し上げたのは、1人会社なら費用負担を何人かの出資者で分けたりと言うことが無いため、費用を公にするかどうかで何か影響があるわけではないという意味です。

ちなみに、私が記載したのは後者の「減ずる額を0円」にした方です。
減ずる額を記載したからどうなるものでもありませんからね。


 

 

資本金の額の計上に関する証明書の記載方法は?①

2006-08-04 | 会社設立手続
今回は資本金の額の計上に関する証明書について書きます。
これは法務局の雛形集には出ているものですね。
しかし、市販のビジネス書には雛形はおろか、説明さえ出ていませんでした。
もそも会社計算規則なんて聞いたことさえありませんでしたからね。
ですので、会社設立手続をする際には不安を拭い去れませんでした。

では、その会社計算規則は何かと言いますと、法務省令になるので法律ではありません。

その目的は「会社法の規定により委任された会社の計算に関する事項その他の事項について、必要な事項を定めること」(会社計算規則第1条)のようですね。
条文に関しては、以前「新会社法の条文、用語を探すには」ということで記事を書いてあるので、その方法を使って確認してみて下さい。 ↓↓

省令であれば、
3000円クラスの六法には、なかなか載ってませんからね。

これだけだと短いんですが、今回はここまでにします(本筋には絡んでないんですけども。。。)
1万字を越えてしまうと駄目なようなんですね。
続きは次回。。。

会社設立時の調査報告書の記載方法は?

2006-08-03 | 会社設立手続

調査報告書については、法務局で作成している様式集一覧には出ています
しかし、私が見た限りでは、その他市販のビジネス書では見つけられませんでした。
それで、調査報告書についても、私が会社設立時に作成したものを修正してアップしておきます。
決まった流れで書けば問題ないので、現物出資するものがあればどんどん足していけばいいと思います。

1つ注意点があります。
それは、株式の割当数についてです。
私の場合は、定款上で1株1万円ということにしておきました。
しかし、それなら1万円を切る財産について株式の割当数はどうすればいいのでしょうか。
率直に言うと、2千円のものなら「普通株式0.2株」割当としておいて、問題ありませんでした。
トータルできちんと株式数の帳尻が合っていれば問題ないということなのでしょうね。



                        調査報告書

 平成18年○月○日株式会社○○(設立中)の取締役に選任されたので、会社法第93条の規定に基づいて調査をした。その結果は次のとおりである。

調査事項
1 定款に記載された現物出資財産の価額に関する事項(会社法第33条第10項第1号及び第2号に該当する事項)  
定款に定めた、現物出資をする者は発起人JBBであり、出資の目的たる財産、その価額並びにこれに対し割り当てる設立時発行株式の種類及び数は下記のとおりである。 

 イ  デスクトップパソコン 1台
   定款に記載された価額 金8万円
   これに対し割り当てる設立時発行株式 普通株式○株 

 ロ   電話機 1台
    定款に記載された価額 金1万円
    これに対し割り当てる設立時発行株式 普通株式○株

 ハ  有線ルーター 1台
   定款に記載された価額 金5千円
   これに対し割り当てる設立時発行株式 普通株式○株

 ニ  プリンタ 2台
   定款に記載された価額 金1万円
   これに対し割り当てる設立時発行株式 普通株式○株

 ホ  椅子 1台
   定款に記載された価額 金2千円
   これに対し割り当てる設立時発行株式 普通株式○株

①上記イについては、8万円で購入して1ヶ月しか経過していないことから、当該定款の定める価格は相当であることを認める。
②上記ロについては、時価2万円以上であり、当該定款の定める価格は相当であると認める。
③上記ハについては、5千円で購入してから1ヶ月しか経過していないことから、定款で定める価格は相当であるとも認める。
④上記ニについては、複合機の時価が8千円以上、もう1台のプリンターの時価が3千円以上することから、定款で定める価格は相当であると認める。
⑤上記ホについては、パソコン机の時価が5千円以上、もう1台の机の時価が1千円以上することから、定款で定める価格は相当であると認める。

2 発起人JBBの引受けにかかる○株について、平成18年○月○日現物出資の目的たる財産の給付があったことは、別紙財産引継書により認める。

3 平成18年○月○日までに払込みが完了していることは、添付の証明書により認める。

4 上記事項以外の設立に関する手続が法令又は定款に違反していないことを認める。

  上記のとおり会社法の規定に従い報告する。
    平成18年○月○日                                             

                                                                                   株式会社○○                                                                                                                                設立時取締役  JBB

 

 

 

会社設立時の財産引継書の記載方法は?

2006-08-02 | 会社設立手続

現物出資と同じく、財産引継書に関して書いた雛形も見当たりませんでした。
それで、これも私が会社設立時に作成したものを若干修正してアップします。
分量的には、定款上の現物出資の雛形よりも少ないくらいなんですが。。。

これも登記申請後に補正手続きを求められなかったシロモノです。
定款ではないので、公証人の方の認証は受けてませんが。。。
参考にして頂けるとは思いますが、念のため法務局でご確認下さい。


                     財産引継書

現物出資の目的たる財産の表示

            デスクトップパソコン   1台:   8万円
            電話機           1台:    1万円
            データ通信用PHS     1台:   1万円
            有線ルーター       1台:     5千円
            プリンタ          2台:     1万円
            机              2台:    5千円
            椅子                   1台:     1万円
            ホワイトボード       2枚:   1万円

私所有の上記財産を現物出資として給付します。

平成18年○月○日
                        横浜市○区○町○丁目○番地○
                        発起人  JBB

                        株式会社 ア ル ト セ イ ジ
                        設立時取締役  JBB


ちなみに、発起人の名前の右には個人の実印、設立時取締役の右には会社実印が必要になります。
その他定款の場合には各ページごとに割印も必要になるので、捺す回数は半端なかったですね。
登記手続き後、2日ほどは手のひらで印鑑を捺す部分の痛みが取れませんでした。。。