本日「九転十起の男」を見てきました。
浅野財閥を創り上げた浅野総一郎の伝記映画になります。
先週の勉強会で参加されていた方に勧めて頂いたものでしたが、私も偉人伝はよく読んだりする方なので見ることにした次第です。
場所は109シネマズ川崎で、できたばかりのラゾーナ川崎の中にあるところです。
残念なことに単館上映なんですが。。。
内容的には良かったと思います。
俳優も新進の方が多かったためか、正直言って演技力は卓抜したものではありませんでした。
また時間的な制約などからか史実をかなり脚色してあり、史実に即しているかどうか心許ない部分はありました。
しかし、それを差し引いても得るところは多々ありました。
まずは、「稼ぎに勝る貧乏なし」という言葉と行動力です。
必死になって働けば、貧乏になることはないというものですね。
ご本人は率先垂範を意識していらした面はあるのかもしれませんが、なかなかあそこまでできるものではありません。
次に、良いなと思ったのが浅野の不撓不屈の精神です。
表題のごとくいくつもの失敗を重ねますが、諦めずに次の事業を立ち上げ、それで駄目ならまた次の事業を立ち上げと繰り返していくんですね。
そして、特に赤字を垂れ流す官営セメント工場払下げにいたる過程です。
官営で従業員の士気が低いことに加え、市場規模がまだまだ小さいときのことです。
財界第一人者の渋沢栄一でさえ利益を上げるのが大変だからと反対した案件でした。
しかし、これからコンクリート製の頑丈な建築物が必要になってくると見込んで何年も掛けてそれを実現し、さらに発展して行く訳です。
見る価値はあります。