ワニなつノート

この子の「存在の願い」を私はかなえる(その4)



この子の「存在の願い」を私はかなえる(その4)



《私の心はそう感じない》



「いるだけでいいのか?」
「いるだけじゃかわいそう」

そういう言葉を耳にしたとき、私が自分に確かめればよかったこと…。

あなたがそう「感じている」のは事実でも、私の心はそう感じない。


あなたは「どうしたい」と思っているのだろう? 
あなたも「安心して見ていられるように」するには、あなたは何ができるのか、何をするつもりがあるのか。

それとも、この子があなたの目の前から消えれば、あなたは安心なのか?
あなたが「恐れている」のは、何なんだろうね。


私は変わらないよ。

「この子が、ここに、いるだけで、かわいそう」と、私の心は感じない、のだから。

あなたが、「自分はこう感じる」と言われても、「私の感じ方」は私のものだから。
暑さ寒さも、食べ物や服の好みも、笑いのツボも泣ける映画も、人の感じ方は人それぞれ。


私は、この子がここにいて幸せに暮らしていることを毎日感じている。

この子は毎日学校に行き、みんなに会えるのを楽しみにしている。
毎日、新しい発見があり、なじみの友だちの顏や声や日常がある。

そのことがどれほど幸せな奇跡か。

私たちが病気や災害によって初めて感じてきたことを、この子は、いま、あるがままを喜びとして受けとめ生きている。

この子がここにいることがかわいそうと感じる? 
私にはその不安は分からないな。

私には、あなたを助けてあげることはできない。


「いるだけでいいのか?」と聞かれても、「かわいそうじゃないか」と聞かれても、私には、「あなたがそう感じている」ということしか、理解できない。


この子も、私も、「ここにいる幸せ」を感じているのだから。
お互いにいまはお互いのことが理解できない。

どちらにしても、あなたの不安は、あなたのものだから。自分でなんとかしてもらうしかない。

他人の人生を一方的に「不幸」「かわいそう」とみて、去年の夏に事件を起こした青年がいる。彼は何を恐れて多くの命を奪ってしまったのだろう。

そういう恐れを感じないでいてくれる仲間が増えるといいんだけど。
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