ワニなつノート

就学相談会と子どもの気持ち(その2)



《就学相談会と子どもの気持ち》(その2)




障害や病によって、いくつかの能力は失われることがある。
時に多くの能力を失うこともある。
見ることや聞くこと、読むことや歩くこと、そして呼吸することも。

けれど、人とつながる能力は失われない。


親子、きょうだい、子ども同士で親密な時を過ごし、絆と仲間意識を形成する能力は失われてはいない。

その能力を十分に持ちながらも、「出会う機会」を与えられないことで、能力は阻害されてきた。

そしてその結果が、「障害の特徴」とされてきた。

「分ける」とは、そういうことだった。



親子を分ければ、親子の愛着関係は育たない。

きょうだいを分ければ、きょうだいの愛着関係は育たない。

子ども同士を分ければ、友情や親愛の情は育たない。

それは「障害」の問題ではなかった。

「出会う機会」をことごとく奪い、つながりを根こそぎにしておいて、「コミュニケーション」が難しいと、私たちは言ってきたのだ。



どうして、「教育と福祉」の人たちは、子ども同士を分けることに、あんなにも熱心なのだろう。
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