ワニなつノート

《新一年生の教室の世界 2018》(その1)



(a)「ここにいる」という「身体感覚」



一年生の教室で、子どもたちは多くのことを学び始める。
まずはじめに、学ぶのは新一年生の「身体感覚」だ。


「みんなと一緒に自分の身体がここにいる」という「身体感覚」を感じることからすべてが始まる。


そこに参加するために必要な能力は、「いること」の能力だ。
「いるだけ」の能力と言ってもいい。

45分座っている能力ではない。言葉も、読み書きの能力もいらない。

必要な能力は、ただ6歳の子どもとして、そこに「いること」だ。


障害児の話ではない。

そこにいる新一年生、ひとりひとり全員の話だ。


「ぼくはここにいる」「みんなもここにいる」という身体感覚が、「一年生であること」の意識の基礎となる。

ふつう学級の最初の意味は、「いること」から始まる。


          ◇


明日は、ホームの子も、高校の入学式。

桜はすっかり散ってしまったけど、この子の新しい希望に満ちた生活が始まる気配は満開のように、私にも伝わってくる。

あっ、個人調査表とか誓約書の記入をしなくちゃ(・。・)
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