≪鹿の王 上≫ 上橋 菜穂子著
内容(「BOOK」データベースより)
強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。
その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。
その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。
≪鹿の王 下≫ 上橋 菜穂子著
内容(「BOOK」データベースより)
不思議な犬たちと出会ってから、その身に異変が起きていたヴァン。
何者かに攫われたユナを追うヴァンは、謎の病の背後にいた思いがけない存在と向き合うことになる。
同じ頃、移住民だけが罹ると噂される病が広がる王幡領では、医術師ホッサルが懸命に、その治療法を探していた。
ヴァンとホッサル。ふたりの男たちが、愛する人々を守るため、この地に生きる人々を救うために選んだ道は―!?
プー横丁から上巻が届いたのは11月の初め。。。「キャ~来たぁ~♪」上橋さんの本が大好きになったきっかけはプー横丁のチエさんのおかげ!
でも、下巻が12月初めに来ることを睨んで~そうなんです~下巻が気になってたまらなくなることわかっていたので(笑)
上巻を2度読みして、待ったんですよぉ~~内容はね!
主人公は飛鹿(ピュイカ)という鹿を操る狩人・戦士ヴァンと天才医術師ホッサルの二人です。
奴隷に落とされ、ヴァンが囚われていた岩塩鉱を犬が襲い囚人も奴隷監督も謎の病死をするが、ヴァンだけが生き残り、脱出することから物語の幕が開く。
襲撃から免れ、生き残った奴隷賄婦の娘の幼児ユナを連れヴァンの生活や冒険が始まるが、その行く手には苦難が待ち受けている。
一方、黒狼熱(ミツツアル)という致死的な病が発生する中でその治療法や薬の開発に乗り出すのがホッサルです。
二人を中心に物語は進むが、やがて二人は出会うことになります。自分の娘としてユナを愛しみ育てるヴァンの愛情がまたいい♪
「鹿の王」とは群れを支配する者(鹿)を指すのでなく、群れの存続を支えて時には自分の命を張るほど尊ばれる者をいうが、
「鹿の王」とヴァンが重ります。現在、世界中の民族や国家の対立による紛争が続いていますし、渡り鳥、昆虫などを媒介した病いのことも…考えさせられるんです。
この本を読んでいくと本当に“今”が語られています。あぁ~語りつくせない!
wanikoはぁ~アニメでも観たい≪鹿の王≫でしたぁ~~(*^。^*)