若葉マークと星のこども

自閉っ子といっしょに~ゆるい感じで日々構造化~

図書館で借りました~

2007-04-16 22:22:49 | 
「発達障害だって大丈夫」
堀田あけみ著

本屋さんで見つけて、ぱらっと立ち読み。
市の図書館にリクエストして、購入してもらいました

個人的に堀田あけみの小説はわりと好きな方です。
全著作とまではいかないけど、八割くらいは読みました。
私の中で、堀田あけみというのは「情念の作家」
なんというか、重い、んですね。
小説を読んでて「ああ、これ実体験でこういうことあったんだろうなぁ」と思うエピソードが何度もあって、小説だから面白ければそのまま流すんですけど、正直「こういうひとに愛される側って大変そう」と思ってました。
自分の「負の感情」を創作として売れる読み物に昇華しちゃうのは才能だけど、そういうのがノンフィクションである本に見え隠れしてると、読む側としてはきついなぁ、と。
そういう懸念がありまして、結局図書館にお願いしちゃいました

そのわりにAmazonでの書評はベタホメが多くて、ナゾだわ、と思ってましたが。

さて一読。
心理学者としての視点もあり、なかなか興味深いコメントもあります。
悩んでるお母さんへのエールも良い。
周囲への障害の伝え方も、色々参考になりました。
お子さんは三人、真ん中の子が自閉症、ということできょうだい児のいるママたちにもオススメ
おもにひとの意識の地域差みたいなのをすごく感じて、びっくりしました。

あとはラスト50ページくらいが、この本の一番いい所ではないかと思います。
ネタバレになっちゃうとまずいので書きませんけど。
ぜひ読んでみて下さい

でも一個だけ。
障害者と社会の距離、について書いた項で
障害者をとりまく社会は自分が子供だった頃より確実によくなっていると思う。それはおおぜいのひとがいろんなところでがんばってきたからで、私たちの世代より次の世代でもっとよくなったって言われないと、前の世代のひとのがんばりに申し訳ない
という趣旨の記述があって、本当にその通りだなぁ、と。

中学生の時に読んだ新井素子の小説でそんな文があったなぁ。
「恩返しっていうのは、親じゃなくて子供にしていくもの。そして子供はまたその子供に。そうやって続いていく」みたいな台詞があったよ、確か。
なんか懐かしい。

くまの子うーふのお話みたいに「くまはくま一頭ぶん、ねずみはねずみ一匹ぶん」私は私一人ぶん、ってカンジでがんばりたいな~

大人買いその4

2007-04-16 21:44:55 | 
「自閉っ子は早期診断がお好き」

何と言うか、壮絶でした。
読み物としては面白いですし、自閉っ子の親として考えさせらる点は多く、買ってよかった、読んでよかった本に分類できます。
服巻先生の御本での対談では、わりあいさらりと語られていた「上京失敗談」が本人にとってどんなに過酷なことだったのか、読んでみてビックリしました。
帯にある「カンチガイだらけの人生」って、字面の明るさからはかけ離れた困難の連続なのだなぁ、と。
個人的には「自閉っ子 自立への道」を先に読むことをオススメします。

読んでいて感じたのは、やはり支援の大切さ。
知的な障害があってもなくても、自閉っ子には正しいケアを提供してくれるひとが必要なんだ、と痛感しました。
もちろん専門家のアドバイスを受けつつ、親がまず支援者にならないとなぁ

個人的に感動したこと
拾ってしまう情報が多過ぎ、更に認知の偏りから咀嚼し嚥下するだけでかなり気力体力を使ってしまうため、食事や喫茶を楽しむ余裕のなかった著者が、北海道旅行で、六花亭のカフェに入り、初めてケーキを食べておいしい、と思うくだり。
思わず涙ぐんじゃいました
私、ちょっとおかしい位ケーキとかが大好きなので
「よかったねぇぇぇぇぇぇぇっ
っていう位、嬉しくなっちゃいました。

いいなぁ六花亭カフェ
私も行ってみた~~い

おばさまつながり

2007-04-16 21:13:03 | 日常
最近のミニは遊びたいという主張が強く、公園などの外遊びの「おわり」の際、モメることが多い
つい先日も近所の公園から出るのに大騒ぎのミニ。
その様子を通りかかった二人連れのおばさまが「あらあら」という顔で見ていました。
そして、あんまりミニが騒ぐので心配になったのか「どうしたの?」と声をかけて下さいました。
「ちょっと障害があって、混乱しやすいんです。大丈夫ですから」
というふうに答えたところ、
「あ、そうなの」
と、わりとあっさりした反応で。
わんわん泣くミニを連れ出すためにだっこして、じゃあ、と会釈して帰ろうとした時に、一人の方がにこにこと話しかけてくれました。
「でもね、こういう子が一番親孝行してくれるのよ。うちもそうだったから」

ミニは一人っ子なので、何でも一番にしかなれないんだけど
この言葉はとても嬉しかった
泣いて抵抗するミニをだっこしながら、「そうか~、親孝行してくれるのか~」とにやにやしてしまいました(あやしいよ

ちなみにミニは「おうちかえる?それとも、はいしゃさんいく?」というカンジで二者一択を繰り返すうちに落ち着くことができました

はるやすみレポ まとめ

2007-04-16 20:58:48 | 日常
約2週間、ホントに色々なことがありました。
準備していったぶん、私は前回より楽でしたが、ミニは疲れちゃったみたい
いとこのりーちゃん、るーくんと一緒にいるのは勿論楽しい
でも楽しいぶん、興奮が続いて疲労も蓄積していくわけで
帰りの電車ではかなりお疲れモードで、そのぶん大人しく助かりましたが
でも、その疲れと新学期の疲れが重なって、先週後半ついにダウンのミニでした。
疲れているとイライラしてパニック起こしやすくなるし
夏はもう少し短めの帰省でもいいかな~。
親もミニものんびりと楽しめる時間をつくりたい
それを念頭において、また色々計画したいです。

こぼれ話。
帰りの新幹線は結構混んでいて、自由席には座れず、仕方なくもともと取ってあった指定席へ移動しました。
お隣の席には既にやや年配のおばさまの姿が。
私の席(一人ぶんしかとってません)は窓側だったので「すみません、子供と一緒なのでご迷惑をかけるかもしれませんが」と断って、前を通らせてもらおうとしたら
おばさまはいきなり、サッと間にあったひじかけをあげて
「これで三人座れますよ」と笑顔でおっしゃいました
うわ~~~、ありがとうございます
凄く嬉しかったです
時々こういったおばさまならではの気遣いに出逢うことがあって、そのたびに感動します
旅の最後に良い思い出になりました~