若葉マークと星のこども

自閉っ子といっしょに~ゆるい感じで日々構造化~

リマインド311

2015-03-13 09:21:28 | 防災


もう4年なのか、まだ4年なのか。

報道を見ていろんなことを考えますが、ただひとつ確かなのは忘れてはいけないということだと思います。


被災地への支援、できることはしたいし、自らの備えも忘れないようにしたい。


というわけで、持ち出しリュックの中身を点検をし、足りないものを加えました。

3人分は結構大変だったー。

写真は私のリュックの中身です。


軍手

非常食(カロリースティック、チョコレート、ガム)

ペットボトルのお茶

ポリ袋

タオル

電池式モバイルバッテリー

油性マジック

生理用品

カイロ

ブランケットシート

ライター

とげぬき

マスク


防災ポーチが別にあるので、そんなに荷物は多くないですね。
レジャーシートがかさばるので入らないのが悩みの種です。
レインポンチョと携帯用トイレ、布ガムテープは子供のリュックにいれてます。

また来月の11日にチェックしよう。

防災備蓄もね!






ひな祭りのおやつ~♪

2015-03-03 14:01:22 | 日常

外出用オプション

2014-11-11 09:58:13 | 防災


モバイルバッテリーは小さいポーチにいれて、電車ででかける時用のオプションにしました。

自転車や徒歩圏ならたぶん戻れる、と思うのですが。


どうかなー。

ポーチの中身

2014-11-11 09:47:13 | 防災


せっかくなので、ポーチの中身を写真公開。

ちょっと恥ずかしいですが(-_-;)


ポーチ自体は100均のものです。

ポケットが二つあるので使いやすい。


本当は持ち歩くのが楽しくなっちゃう位好きなデザインのにしたいんですが、軽さと機能性でまだこのポーチをこえるものに出会えません。

レスポのポーチも考えたんですが、レスポって乾燥したヨーロッパのブランドなので、湿潤な日本で使っていると経年劣化で内側の加工がとけてベタベタしてくるんですよねー。

それを知ってるので、ちょっとお値段とは見合わないなぁ、と。

常に持ち歩くので、サイズとか、かさばらないこととか、やっぱり重要なんですよねぇ。

モバイルバッテリー

2014-10-29 08:11:48 | 防災
充電タイプのモバイルバッテリーを購入しました。
1回充電できる容量です。1500円くらい。 
アマゾンだともう少し安いかもしれませんがサイズがわからないので。
1回充電できる容量だとサイズも大きいものが多いので、目で見て、ポーチに入るかどうか検討してみることがおすすめ。

私は遠出用のサブポーチをつくるかもしれません。

私の防災ポーチ

2014-10-27 10:11:55 | 防災


せっかく防災ワークショップを開催したので、自分へのリマインドも兼ねて、防災関係の記事を投稿していきたいと思います。


さて、今回は私の防災ポーチ公開。


内容は以下


<ポーチにいれるもの>


○携帯食……シリアルバー1本 一番好きなものをいれてます。非常時って不安なので好きな食べ物があるとちょっと元気でるかなと思って。ドライマンゴーとかもよさそうですね。

○懐中電灯……ネックタイプのLEDです。これだと両手があくので何かと便利(移動とか、トイレとか)。ワークショップを機に家族分購入しました。1個千円くらいで買えます。

○マスク……使い捨てのものを1枚。防塵やにおい防止、喉の乾燥防止。

○現金……千円札5枚と小銭。非常時の買い物と電話用です。本当は1万円くらいいれたいです。

○テレフォンカード……最近見かけませんが、震災の際は公衆電話の方がつながりやすいので。現金と一緒に小さなポーチにいれてます。

○薬類……鎮痛剤5回ぶん、バンドエイド5枚、ステロイド軟膏1本

○ポリ袋……買い物など、汎用性が高いので1枚。

○カイロ……夏はいれませんが、それ以外の季節はいれておきます。

○おりものシート、生理用ナプキン……311の際は下着を替えられず病気になる女性が多かったそう。だけど支援品として届くのはかなり遅い時期だそう。2次の備えにも多めにいれてます。

○除菌ジェル……手洗い用。

○親の会の防災ぱんふれっと……非常時の集合場所、連絡先、など安心に直結。

○療育手帳……念のためにいれてますが、普段忘れることがなくなって助かってます(笑)。

○家族の写真……安否確認用。防災パンフレットに貼り付け欄があるのでそこに。


<ポーチにはいれないけど携帯するもの>

○ホイッスル……すぐ取り出せた方がよいかな、とうちのカギにつけてます。

○免許証……身分証明なのでいつも財布に入ってます。

○スマホ……震災の時は電話やメールより、ネットの方がよくつながりました。

○ラジオ……持ち歩くのはかさばるので、スマホにラジコというアプリをいれてます。



今入ってるのは、以上です。

絶対に追加したいのがスマホのモバイルバッテリー。

ワークショップ当日に買いにいったのですが、災害用ということで電池式のものを買ってしまったら、サイズが大きくてポーチに入らなかった!!!

まぁ、これは1次のそなえに回して、充電式のものを1つ買います。

あと、追加したいけど悩み中なのが、雨具と飲料水ですね。持ち歩く習慣をつければいいのですが、かさばるので、どうしたものかなと。


遠出するときは必ず携帯、にしようかなぁ。







防災ポーチを作ってみよう

2014-10-27 09:23:09 | ワークショップ


防災って、命を守るための大切なこと。

わかっているけど、どうしても面倒でついつい後回しにしがち。

どうしたら面倒でなくなるのか……まずはできることから始めてみたらいいんじゃないのかなって。

そんな発想で「防災ポーチを作ってみよう」というワークショップを企画しました。

参加人数は少な目でしたが、じっくりと、そしてわきあいあいと話し合いができて、とても充実した時間が過ごせました。

まずはとっかかりが作れればという意図だったので、手を出しやすい防災ポーチをテーマに。

防災への備えって、実は果てしないほど種類が多くて、だから手間もかかるし、お金もかかって、面倒になってしまうんですよね。

だからまず、お金も手間もそんなにかからないハードルの低いところから。


防災への備えって実は3段階にわかれます。

0次の備え……「いつもケータイ」=普段から持ち歩く備え、防災ポーチ

1次の備え……「非常持ち出し品」=災害当日に持って避難するための非常持ち出しリュック

2次の備え……「安心ストック」=ライフラインの復旧まで自給自足するための備え、通常3日~1週間分が目安


必要な時系列にわけると、何をどの位準備しておけばいいのかわかりやすくなります。

本来は1次の備えを準備してから、0次、2次に広げていく方法が推奨なのですが、今回は手軽な0次をチョイス。

ワークショップでは、まず親の会発行の防災パンフレットを配布し、市のハザードマップで

避難所を確認してもらい、パンフレットに書き込んでもらいました。

防災メモや、地震直後にやるべきこと、171の使い方、などが掲載されていて、災害直後はかなり役に立つと思うので、

ぜひこれは防災ポーチにいれて下さいね、とお話しました。

(私自身、311の時パニックになって、何をすればいいのかわからない、171の使い方もわからないという状態だったので)


その後、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター発行の減災グッズチェックリストを使って、自分のための防災ポーチに何をいれるのか選んでもらいました。

防災グッズってその人によって必要なものが違うので、お手本的正解はないんですよね。

防災ポーチに関しては、常に持ち歩くための軽量化もポイントだと思います。

必要なグッズの洗い出しがすんだら、選んだ品目をポーチの作成プランシートに記入してもらいます。

それが家にあるのか、ないならいつまでに買うのか、も一緒に記入して、計画倒れ防止(笑)

リストができたところで、グループトーク。内容をシェアしました。

皆さん、有意義な発言が次々と。おかげで加えたい品目が増えてうれしい悲鳴です。


ここまでは、自分用のポーチの話だったので、次は子供用のポーチのプランへ。

通学時に何を持たせるか、外出時は何が必要かをテーマにグループトーク。

これは自分でも悩みどころだったので、ほかの方の意見をいろいろうかがえて、とても良かったです~~。


充実し、楽しい時間を過ごせたと思います。

(参加者の方もそう感じて下さるとよいのですが)


この機会を無駄にせず、のんびりマイペースで我が家の防災プランすすめていきます。

ご参加、ご協力下さった方々、本当にありがとうございました!


井上雅彦先生講演会 その4

2014-01-16 17:39:05 | 日常

問題行動の代わりになる行動を見つけて、それを子供に教えてすぐ定着するかと言えばそうでもない。
じゃあ、どうするのかと言うと、前の記事で紹介した

望ましい行動を強化する

につながる。


ここで紹介されるのが、自己コントロールを育てるほめ方「トークンシステム」
約束が守れたら、シールなどを渡し、集めるとポイントカードのように好きな活動や欲しいものと交換できる。

トークンシステムの良いところは次の4点。

①その場で活動やものを用意しなくてもいい。
②目標と目標までの見通しを持たせることができる。
③目標を達成するまで、活動やものを我慢させることができる。
④将来就労した時に給料の仕組みを理解しやすくなる。

自分の要求をコントロールする力を身につけることができるというのが、一番大きいよね。
そして将来にもつながっていく。

トークンシステムを使う時に気を付けるのは、絶対に約束を破らないこと。
「あとでね」や「じゃあ今度ね」などの先送りもNG。
目標を達成したごほうびは「すぐ、その場で」渡せるもの(または実行できること)が望ましい。

ここで先生の言われた例がまたとってもわかりやすかった。

「たとえば、お母さん方が毎日ポイントをせっせとためて一杯になったポイントカードをお店に持っていって、お店のひとが何もくれず、そのうちいつかいいことありますよ、って言ったらどう思います?……怒りたくなりませんか」

怒りたく、なるよね!(納得)

子供にとってのトークンシステムは、私たちが使いたくなるようなポイントカードという視点から考えるといい。
よく聞く「トークンに飽きてしまう」のは、ポイントカードに魅力が足りないから。
ここで工夫の実例が紹介される。
子供の好きなものをいかした電車路線図トークンや、ゲーム性を取り入れたトークン。

そしてトークンシステムを使う時のコツとして、シールなどを渡す時に言葉や態度でほめることも大切。


最初の方でお話があったように、私たちはつい「困った行動」に注目してしまい、「よい行動」があっても気づきにくい。
意識的によい行動に注目し、ほめていくことで、よい行動を増やしていける。

ただ、ほめるって言うのは簡単だけど、実行するのはわりと難しい。

たとえば、子供が文句を言いながら片付けをした時。
親としてはいらっとして、素直にほめたくないですよね。
「だまって片付けたらいいのに」とかつい言いたくなる。
でも、片付けをする、というよい行動ができているのは事実。

そこで、ほめるためのコツ「ほめるハードルを下げる」

文句を言っていたことには目をつぶり、片付けをしたという「良い行動」をほめる。
そうすれば子供が「次もがんばろう」と思うことができる。


ただ、最初はやっぱりストレスたまるかもしれません。
親だって人間。体調の悪い日だってある。
ほめるためには親自身の体と心の健康が必要不可欠。なので、親の余暇も大切です。


ほめるコツ上級編ということで、先生が紹介されたのが

「困った行動をしていないことをほめる」


困った行動をしている時に対応するのでなく、していない時にほめる。
たとえば、友達とケンカしてしまう子は、ケンカしてない時をほめる。
即効性はないけど、長いスパンで確実に変わっていく方法だそうです。

正直、うわあああ、と思いました。
ABAの世界では常識なのかもしれないけど。
ちょうど8年くらい前、ミニの他害行動に悩んでいた時、年配の臨床心理士の先生に同じこと言われた。
(ブログの過去記事にたぶんあると思います)
今でもはっきりおぼえてるけど「私たちは、子供が悪いことをした時にばっかり反応しちゃって、子供が何もしてない時は何も言わないのよね。本当は何も悪いことをしてないことをほめてあげないといけないのに」って。

すごく大切なことを教えてもらったんだなぁ。としみじみしちゃいました。


そんな大切な思い出ともつながって、大変感慨深い講演会でした。
時間が足りなくて、駆け足の部分もありもったいなかったけど、充実しました!

最後の質疑応答も良かったです。

トークンシステムを使っている小学校低学年のお子さんのお母さんから、ゲームをご褒美にしているが1日あたりのゲーム時間を決めているため、上限まで達すると子供がそれ以上ポイントをためようとしない、子供の余暇がゲームのみになってしまっているのも心配、という質問があったのですが、
その回答として「ポイントにほかの余暇を取り込む。たとえば本屋へ行くと3ポイント、犬の世話をすると5ポイントというふうに、少し高めのポイントにしてほかの余暇を経験させ、広げていく。好きなことに夢中になるのはいいことです。ゲームに夢中というのは、いい面も悪い面もある。行動にはたいてい二つの意味があり、読み替えがきく。」というようなことをお話されました。

他の余暇をポイントに取り込む、というテクニックもさることながら、
二つの意味があり、いい面と悪い面がある、というのが、冒頭の顔の見える支援の話とつながっているように感じられて、おお、と思いました。

一つの物事や行動に、いい面も悪い面もあり、読み替えがきく、ていうのは希望のように感じます。

楽観的かしら。


そんなこんなで頭も心もスッキリして、大満足で帰宅いたしました。

井上先生、遠くまでありがとうございました。

お近くで井上先生のお話が聞ける機会のある方はぜひぜひ参加してみて下さい。損はしませんよ!



長い長い(そしてまとまりのない)レポ、お付き合いありがとうございました。




夕飯つくる!









井上雅彦先生講演会その3

2014-01-16 09:36:58 | 勉強会・講演会


さて、困った行動を変えていくための具体的手段として、井上先生が提示されたのは次の7点。

①「困った行動」を具体化する
②行動を記録する
③環境調整
④代わりとなる望ましい行動を教える
⑤望ましい行動を強化する
⑥記録を継続する
⑦うまくいかない時の修正

この中でも一番大切なのは②の記録。

それはそうだよね、記録しないとまず①の「困った行動」の具体化ができない。

というわけで記録のポイントをいくつか。

初期段階での記録は、まず2週間程度記録する。


2週間、長いですね。
以前学校の先生からミニの問題行動(教室の中で急に走り出してしまう)を報告された時、
じゃあ私記録とりますよーって教室に入らせてもらったけど
1日だけだった。
あれじゃダメだわ。
その日はたっぷり2時間見せてもらったけど、そうじゃなくてもっと短い時間でもいいから、長い期間見せてもらえばよかった。
まぁ、実際難しいとこなんだけどね。
毎日来られると先生もプレッシャーだろうし、クラスのほかの子が落ち着かなくなる可能性だってあるし、私にも用事とかあるし。
先生にお願いするにはちょっと負担かなーって。
ただ、こういう理由でためらってしまうっていうのは、やっぱりその問題行動がそれほど深刻じゃないってことでもあるよね。
これがもし「激しい他害」だったりしたら、ためらいなく介入すると思うし。

でも、心にメモしました。
記録とるなら、まず2週間。
何かあったら、次はそうする。


記録は学校と家庭、両方でとるとわかりやすい。

学校には頼みづらいけど、問題行動が深刻であれば、先生だって困っているはず。
協力はしてくれるのではないかと。
先生自体手が足りなくて記録は無理でも、記録をとるために親が教室に入ることくらいは許可してもらえそう。(と個人的には思う。)


どの記録方法を使うかは「わかりやすさ」と「記録のとりやすさ」で選ぶ。

家庭で記録しやすい方法としてあげられたのは、次の5つ。

行動の「回数」を記録する。
行動の「有無」を記録する。
行動の「続いている時間」を記録する。
行動が「起こるまでの時間」を記録する。
行動の「激しさ」を記録する。

どの方法を選ぶかは、その行動に合ったものを選べばいい。

たとえば「食事中席を立つ」という行動。

ひんぱんに席を立つ場合なら、回数を記録するとわかりやすい。
一度席を立つとなかなか戻ってこない場合なら、「着席している時間」「離席するまでの時間」「離席時間」などを記録するとわかりやすい。


記録していくとその行動がどういう時にどの程度の頻度で起こっているのか、明確になっていく。
記録の例として、表(スキャッタープロット)に整理されたものがレジュメにのってた。
表とかグラフにしてもわかりやすいよねー。ダイエットの体重管理と同じ(笑)




行動を記録したら、困った行動を変えるための3つの視点から考えてみる。
この3つの視点というのは、上の方であげた具体的手段の③~⑤になる。

環境調整
代わりとなる望ましい行動を教える
望ましい行動を強化する(困った行動を消去)


ABAの本やペアトレではおなじみの三本柱。
中でも一番大切なのは「望ましい行動の強化」なのだそう。

まずは環境調整。
困った行動が生じない環境、そして、適切な行動が生じやすい環境をつくる。
ここではたくさんの実例が写真つきで紹介された。
ものすごいバラエティ!まさにスペクトラム!といった感じでさまざまな特性のお子さんとそこに対応するお母さんの知恵のオンパレード。
なかでも印象的だったのは、顔洗いや歯磨きといった朝の身支度が嫌いなお子さんの事例。
お母さんが用意したのは恐竜カード。
恐竜が好きなお子さんだから、朝のしたくをすればカードがたまる、っていう図式がハマる。
それだけじゃなく、もう「歯磨き」という単語すら拒否反応を示すので
歯磨き=ティラノサウルス、顔洗い=ステゴザウルスという風に名前を変えてしまってるそう。
「歯磨きして」だと「イヤー!」ってなるけど、「ティラノサウルスして」って言えば歯磨きをすることができる。
名前を置き換えるっていう視点は今までなかったので、本当に新鮮!でした。
「ティラノサウルスして」って言ってカードを渡す、という指示の仕方(環境調整)が、歯磨きをする、という適切な行動を生じさせている。

別のお子さんで、「カタカナのもの」「最後に’ん’がつくもの」「濁音半濁音のつくもの」は食べないという自分ルールを持ってて、
でも本当はマックの新作バーガーが食べたくて仕方ない、というケース。
これもバーガーに別の名前(例:花子)とつけることで、食べることができるようになった。

この事例がまんますべての子にあてはまるわけではないけれど、ヒントになるなぁ!って。
工夫の仕方って無限にあるなぁ、と感心したし、感動した。


さて、代わりとなる望ましい行動を教える場合には、望ましい行動は何かって考えないといけない。
たとえば「歯磨きをしないで学校に行く」って行動であれば「歯磨きをする」っていうふうにすぐ浮かぶけど、
「頭を床に打ち付ける」といった行動だと、何に置き換えればいいか、ちょっと考えちゃいますよね。

そこで大事なのが、行動の機能。
その行動は本人にとってどういう意味を持っているのか。

困った行動の機能で、代表的なのは4種類。

要求機能(例:テレビをつけてほしいので、床に頭を打ち付ける)
注目機能(例:妹の面倒を見ている母に注目されたくて、床に頭を打ち付ける)
逃避回避機能(例:難しい課題をやりたくなくて、床に頭を打ち付ける)
感覚機能(例:何もすることがなくて、床に頭を打ち付ける)

一見同じ行動でも、先行条件と結果を見ると、違う意味があります。
だから代わりになる行動を考える時は、行動の機能に注目する必要がある。
たとえば、極端な例をあげれば、難しい課題をやりたくなくて頭をぶつけてる子供に、お母さんがそばについてじっと注目してくれたとしても、困った行動がなくなる可能性はものすごく低いですよね。

代わりとなる行動を考える時は行動の機能を参考にしながら

①適切な余暇を教える。
②適切なコミュニケーションを教える。
③指示に従う行動を教える。

の3パターンから考えていく。

テレビを消されると頭を床に打ち付ける、というケースなら
・テレビのない部屋でおやつに誘う。
・要求カードをさししめす。
・お手伝いをしたらつけてあげることを伝える。
などの環境調整ができる。

これがうまくいけば、
・テレビのない部屋でおやつを食べる。
・要求カードを使って「テレビをつけて下さい」と伝える。
・お手伝いをしてから、テレビをつけてもらう。
という、適切な行動につながっていくことが期待できます。


代わりとなる行動が決まったら、今度はスモールステップで達成しやすいように最初はハードルを低くし、少しずつあげていくのがポイント。





長いけど、まだ続く。











井上雅彦先生講演会 その2

2014-01-15 18:09:30 | 勉強会・講演会


さて、お話は「なぜ行動は生じるか」というテーマへ。

行動の消去と消去抵抗、のお話がとても興味深かった。


たとえばテレビがついてないと気が済まないという子供がいる。
 ↓
お母さんがテレビを消す。(先行条件)
 ↓
子供は床に頭をぶつけるという自傷行動を起こす。(行動)
 ↓
お母さんはテレビをつけない。(結果)= 消去
 ↓
子供がより強く床に頭をぶつける。(行動) = 消去抵抗
 ↓
お母さんは子供が心配になりテレビをつける。(結果)



これを井上先生はICレコーダーを使って説明。

レコーダーのボタンを押すという行動によって、録音ランプがつくという結果がついてくる。
ところが、もしボタンを押してもランプがつかなかったら、どうしますか?

たいていの人は、「何度もボタンを押す」または「強くボタンを押す」のではないでしょうか。
実際私もそうする、たぶん(^_^;)

これはまさに「消去抵抗」なわけです。

そして消去抵抗の結果、何かのはずみにランプがついてしまった、とする。これは結果。

そうなると、次にレコーダーのボタンを押してランプがつかなかった時、また「何度もボタンを押す」「強く押す」
ということをしちゃいますよね。だって前それでうまくいったんだもの。

更にテレビやラジオなど他の機械の調子が悪い時、レコーダーの経験を思い出して「何度もボタンを押す」「強く押す」を
試してみちゃいますよね。だって、レコーダーの時はそれでうまくいったんだもの。
これがABAでいうところの「行動の般化」

ものっすごく腑に落ちました!!!!
うん、私、きっとやっちゃうし、やっちゃうひとの気持ちわかる。

井上先生のお話を聞いていると、行動の仕組みがするするっと明らかになっていって
すごくすっきりします。


でも、って思いますよね。
行動が強化され、般化される仕組みはわかっても、目の前で子供が床に頭を打ち付けてるのに
そのままにはしておけません。
怪我をするかもしれないし。
だったらどうしたらいいんだろう。

そこで「困った行動を変えていくための具体的手段」についてのお話にうつっていきます。




夕飯の支度があるので、今日はこのへんで~~。
一体何回続くのかしら。あははは。