さて、お話は「なぜ行動は生じるか」というテーマへ。
行動の消去と消去抵抗、のお話がとても興味深かった。
たとえばテレビがついてないと気が済まないという子供がいる。
↓
お母さんがテレビを消す。(先行条件)
↓
子供は床に頭をぶつけるという自傷行動を起こす。(行動)
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お母さんはテレビをつけない。(結果)= 消去
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子供がより強く床に頭をぶつける。(行動) = 消去抵抗
↓
お母さんは子供が心配になりテレビをつける。(結果)
これを井上先生はICレコーダーを使って説明。
レコーダーのボタンを押すという行動によって、録音ランプがつくという結果がついてくる。
ところが、もしボタンを押してもランプがつかなかったら、どうしますか?
たいていの人は、「何度もボタンを押す」または「強くボタンを押す」のではないでしょうか。
実際私もそうする、たぶん(^_^;)
これはまさに「消去抵抗」なわけです。
そして消去抵抗の結果、何かのはずみにランプがついてしまった、とする。これは結果。
そうなると、次にレコーダーのボタンを押してランプがつかなかった時、また「何度もボタンを押す」「強く押す」
ということをしちゃいますよね。だって前それでうまくいったんだもの。
更にテレビやラジオなど他の機械の調子が悪い時、レコーダーの経験を思い出して「何度もボタンを押す」「強く押す」を
試してみちゃいますよね。だって、レコーダーの時はそれでうまくいったんだもの。
これがABAでいうところの「行動の般化」
ものっすごく腑に落ちました!!!!
うん、私、きっとやっちゃうし、やっちゃうひとの気持ちわかる。
井上先生のお話を聞いていると、行動の仕組みがするするっと明らかになっていって
すごくすっきりします。
でも、って思いますよね。
行動が強化され、般化される仕組みはわかっても、目の前で子供が床に頭を打ち付けてるのに
そのままにはしておけません。
怪我をするかもしれないし。
だったらどうしたらいいんだろう。
そこで「困った行動を変えていくための具体的手段」についてのお話にうつっていきます。
夕飯の支度があるので、今日はこのへんで~~。
一体何回続くのかしら。あははは。
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