秋月のマイクロ波ドップラー動体センサーキットを組み立てて特性を観てみました。このセンサーは20m程度の距離の移動体(人や自動車)を焦電型赤外線センサーとは違った、あの卑怯なレーダー式速度違反取り締まり機と同じ原理を使った電波のドップラー効果で動体を検知します。
基板は部品配置面も印刷してあるので比較的簡単に組み立てられました。特性は思っていたより高感度で焦電(しょうでん)型赤外線センサーより確実に移動体を検知するようです。焦電型赤外線センサーとの大きな違いはセンサー自体がアクティブかパッシブかと言うことです。マイクロ波センサーは自ら電波を(この場合は周波数10.5Ghz)出しているのでその気になればセンサーの存在が見破られます。しかし焦電型赤外線センサーは体温やエンジン温度を探知するのでセンサー自体の存在は秘密にできますが前面に赤外線を遮蔽する障害物があれば薄い紙でも探知不能になってしまいます。アクティブなマイクロ波センサーでしたらマイクロ波さえ透過する材質でしたら関係なく検知可能です。今回も2Cmほど厚さのある板をセンサーの前に置いてもあまり感度は変わらず検出しました。雨や霧にも有利であると言えます。(センサーの存在が判ると言ってもポリスの速度測定器はごく短い時間だけしか電波を出ないので車載の探知機がピーと鳴った時はもう罰金を覚悟しなくてはなりません・念のため・・)
追加事項 大発見!
センサーを目の前において波形処理の前段、コンパレータへの直前の波形を観測していましたら何も動いていないのに周期的な波形が出てきます。不思議に思ってよく観測してみるとなんと!私の心臓に同期しているではありませんか!
つまり、マイクロ波が心臓に当たって跳ね返ってくる波形なのです。
30センチくらい離れていても検出します。息をこらえて動かずにいるともっときれいな心電図が取れます。
もう少し研究してみよう・何かの役に立つかも・・・
次はシンチレーターを使った放射線検出に挑戦です。
シンチレーターとは放射線を捕らえると微弱な光を放出するような材質で出来ている物質です。
今回はTl(タリウム)添加タイプの、CsI(ヨウ化セシウム)結晶を使ってPINダイオードで微弱な2次励起赤外線を検出します。
シンチレーターの蛍光テスト(紫外線照射による励起発光(シンチレーション))
その前にちょっとベルちゃんの前足に問題があるので大阪まで精密検査に行ってきます。MRIまたはCTで検査しますが12時間の絶食が大問題です!
大したことがなければ幸いですが、かなり心配です・・・
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