自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

2018年12月20日(木) 自然散歩「中島公園」

2018年12月20日 | 季節の自然散歩

 久しぶりのスッキリした冬晴れでした。風もなく自然散策日和。参加者も、冬にしてはたくさんいらっしゃいました。

 園内の利用者は、私たち以外は外国からの家族連れがほとんど。

 

 地下鉄駅から歩きはじめ、シンジュやネグンドカエデの翼のあるタネを飛ばしていると、「オオタカ」の声。カラスの群れに追われたオオタカが、僅かな時間ですが頭上を旋回して、飛び去っていきました。

 プラタナスの幹をじっくり見ると変わった形の虫が。外来昆虫のプラタナスグンバイが樹皮で越冬しています。皆さんルーペでしっかり観察。

プラタナスグンバイ、カメムシの仲間。体長3~4㎜。

 アズキナシの実は、霜にあたってシワシワ。試食してみます。甘酸っぱくて、秋より美味しくなっている気がします。

アズキナシの果実

 草本はほとんどが雪の下。ギボウシの果実が雪から突き出ていました。

ギボウシ、種子はすでに散布されている

 豊平館の前でコンコロールモミ(と思われる針葉樹)を観察。トドマツよりずっと長い葉は、厚みがありしなやか。樹皮にはトドマツ同様ヤニ袋があり、松ヤニの匂いをかぐといい香りがします。トドマツよりまろやかな香りで、柑橘系でした。

コンコロールモミ(葉の裏面)

 

 ◆2018年12月20日 中島公園

《植物》シンジュ、ネグンドカエデ、ハルニレ、プラタナス、ケヤキ、ヤマグワ、ヤマモミジ、アズキナシ、カツラ、ギボウシ、ライラック、カラマツ、コンコロールモミ

《その他》オオタカ、ヒヨドリ、ヤマガラ、ハシブトガラス、スズメ、プラタナスグンバイ、ケヤキハフクロフシ(虫コブ)

 

(shima)

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