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メッツ進撃作戦 9

2021-09-17 00:37:17 |  初心者向けウォーゲーム
「ブア・デ・ジェニヴォーの北には、ドイツ前衛部隊がヴェルヌヴィル(0406)とアブヴィルの村を中心と する高地に展開していた。が、ドイツ防衛線中央部で最大の戦力が陣取っていたのは、ずっと東の方である。まず、アマンヴィラー高地の同名の村のすぐ背後には、森に覆われた尾根地帯に多数の砲兵陣地。さらに、このアマンヴィラー高地は北の方へ、ドイツ側から見れば右翼の方へ伸び出しているわけだが、このあたりにはサン・ プリヴァやロウクール村を中心に防衛の第一線が形成されていた。この背後からオルヌ川にかけては、でこぼこの高地やこんもりとした森の交錯した地帯が北東へ斜めに続いている。この防衛線の最北端あたりになると、防 備はかなり手うすであった。一方ドイツ軍の主防衛線だが、これはブア・ド・ジョモンからブアー・ド・フェーヴェスの尾根に沿って、一種のスイッチポジション (正面に平行な数段の陣地を繋ぐ、斜交陣地)の形で展開し ており、多数の陣地と防壁とで補強されていた。ただし、この地域はメッツ南部と違い、モーゼル高原がなだら かにモーゼル河へと続いている。マジエーレ・レ・メッツ一帯には広く平坦な氾濫地帯があるため、万一攻撃側が西方の急斜面を突破してきたなら、一気にメッツまでなだれこまれる恐れもあった。」



「結論すれば、メッツ西方の一帯は、極めて防御に適した地形だと言うことができる。ドイツ軍主防衛線の前面にあって、緩衝地帯の役割を果たす長く視界のよい斜面。部隊の移動や補給活動を攻撃側の目から覆い隠してく れる木々の茂った山頂や峡谷。起伏の激しい地形は少数の戦力で防御するのに最も適している。峡谷や枯れ谷、木の密生した森林地帯のおかげで、大部隊であると偵察部隊であるとを問わず、逆襲をかける機会も充分にある。かてて加えて、ドイツ軍の兵士たちはこの一帯を演習場に利用し、地利に精通していたのである」
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