いきいき

自分の人生 いきいき と送りたいという願いを込めたタイトル

10年目を迎えたチーク植林

2012-01-04 17:11:29 | Weblog
謹んで新春のご挨拶を申し上げます。

自然の時は巡り皆様と共に新しいを迎えられましたことに
心から「感謝」の気持ちでいっぱいでございます。

昨年は、日本では3月11日の東日本の大震災、津波、原発事故
など未曾有の出来事がございました。

このためにたくさんの尊い命が失われる悲しく、
厳しい1年でございました。

世界的にも2011年は各地で洪水や地震、風被害など自然災害の
たいへん多い年でした。

自然災害と環境破壊は関係がないようですが、
私たち人間による地球環境の破壊が進むにつれて、
自然災害も増加の一途をたどっている現実があります。


私たち人類は自然の中で生きて、
自然の一部として生かされているということを改めて、
実感させられております。

10年前、2001年末から私どものインドネシアの草原に
なったしまった荒廃地の復旧のためのチーク植林事業を
始めました。

にご理解いただき、植林木のオーナーとして長い間、
保有して頂きました皆様に心より感謝申し上げます。

このプロジェクトを始めるきっかけは、
1997年から1998年にかけて、エルニーニョ現象により

インドネシア東カリマンタン州で未曾有の大森林火災が
発生しました。

シンガポールやマレーシアなど国境を越えてたくさんの人々が
被害に遭われました。

熱帯雨林地域の自然も大きな被害を受け、日本の九州と四国を
合わせたほどの面積の森林が失われました。

この火災の鎮火直後に現地を訪問する機会があり、
自分にできる事として事業活動で頂いた利益の一部を寄付して、
植林をすることを始めました。

しかし、広大な被害の惨状を目の当たりにして、
寄付という非日常的な形だけでは復旧は困難であり、
持続的な支援の形を考えないとどうにもならないと感じました。

何とかしなければ次世代が大変なことになると感じておりました。

木材生産の合弁事業でご一緒させていただきました生前の
ルスタムエフェンディー氏も想いを同じにしている事を知り、

この事態に自分たちが対処できる方法について
何度も話し合い、
自然の再生のために地場の樹種を寄付植林をして、
持続性を担保するために木材収入の期待できる有用な樹種

「ゴールデンバイオチーク」を植林して「林業」育成して、
地元民の民生の安定に寄与したいと
「2イン1」の植林システムを考案しました。

天然林が荒廃した草原になっていたところは、現在では
①この10年たっても何も変化しないそのままのところ、
②パームオイル【アブラヤシ】の農園に転換したところ、
そして
③面積的にはまだですが、植林木が育ってきて林になってきたところ

の3様の状態になっています。 

今日のインドネシア国内の木材供給の激減と森林の減少による
気候変動を考えますと
植林して森林を再生するという方向が正しいと自負しております。

私たちの植林地以外でも植林を始める地元の人たちも
この数年で増えてきております。

それなりのこの事業の波及効果があったものと確信しております。

今日ほど厳しい状況にまでいたっていなかった2001年当時では、
環境貢献と経済性を求めた
私どものこの商品は、世の中に類をみない形の商品であり、

しかも日常生活からは遠い存在の植林商品であったにもかかわらず、
深いご理解をいただき、参加ご購入をして頂きましたことに
改めまして心より御礼を申し上げます。

そのような皆様には10年目の成果として、明るいご報告を
させていただきたかったのですが

10年間の時間の経過の中で気候異変など様々な変動があり、
必ずしも期待どおりの状況ではない事大変残念で申し訳なく
感じております。

一番に大きい変動の要因は御承知の通り、世界的な大きな経済変動
による為替の変動により、当初の予定の買い上げが困難な状況
にあります。

二番目には、植林した草原荒廃地の状況が、予想以上に樹木の生長に
困難な状況でその回復に時間がかかり、
その上、度重なるエルニーニョ現象により植物の生長に必要な雨が
極端に少ない時間が長く続きました。

私どももその状況に対応すべく試行錯誤を繰り返しながら鋭意、
管理を進めて参りましたが、
結果的には予想の成長量に届かない状況にあり、至らなさを
痛感いたしております。

三番目にはインドネシア国内で想像を超える木材資源の供給激減があり、
木材価格は高くなりましたが、多くの木材加工生産者が開店休業の状況
にあり、原木の販売先の選択に慎重にならざるを得ない状況にあります。

現状では10年に経った木をすべて伐採して売却するには、
成長状況にばらつきがあり、材積的にも少なく市場の評価も有利では
ありません。

より有利に販売するにはどうすればいいかを昨年から検討を始め、
情報収集と交渉を重ねております。

今年は皆様に納得して頂ける解決をすることが一番の仕事になります。