いきいき

自分の人生 いきいき と送りたいという願いを込めたタイトル

森の恵みを生かした復興を!

2011-12-23 12:56:33 | Weblog
2011年「7月12日から13日にかけて秋田市で開催された
全国知事会議で「東北6県知事共同アピール」がまとめられ、」
「森林のめぐみを活かした復興」
を推進することが盛り込まれたそうです。

素晴らしい方向性が打ち出されたと思います。

日本の国土面積37.8万平方キロメートルでその66%が森林です。
日本は世界でも森の面積の多い国家です。

1050万haの植林地がありますが
日本の林業部門のGDPはわずか5000億円以下です。

これは日本のGDPの僅か0.1%です。
植林面積1000万haのドイツではGDPが15兆円、
ドイツのGDPの5%で自動車産業と同じレベルの産業になっています。

日本は地形が急峻で難しい、労働者がいないなどできない条件は
良く耳にしてきました。

それでも30分の1の規模でしかないというのは、
明らかに国家としての戦略、林業政策が無かったとしか言いようが
ありません。

戦後の日本経済は海外から原料を輸入して、工業製品を製造して
輸出して外貨を稼ぐというモデルで成長してきました。

経済効率のみを優先してきた結果、林業が置き去りにされてきて、
この差になっているように思います。

木材の蓄積量は十分に自給できる量はあるのに、
自給率も20%で大きく海外に依存をする構造になっています。

日本学術会議が試算した日本の森林の価値は、
数値に置き換えられる部分だけで年間70兆円余りです。

水源涵養や土壌安定、地滑り防止、大気浄化など私たちの生活に
必要不可欠な、役立つ様々な機能を発揮してくれています。

しかし、このために私たちは、ほとんど費用を負担してきていません。

戦後、一斉に植林された森林は、天然林に比べて水源涵養や土壌の
安定など様々な機能が低い状況にあります。

ゲリラ豪雨や大雨、地震などの自然災害に対しても脆い存在になって
います。

いま、間伐などの手入れをして、森の中に太陽の光を入れ、
できる限り広葉樹中心の天然林への誘導が必要です。

災害に強い国土、安全な生活環境の保持のためには森林を保全して、
森林資源を人間生活に有効に活用する社会づくりは、

これからの持続可能な社会には不可欠です。

この意味からも「森の恵みを活かした復興」は
素晴らしい方向性だと
大変うれしく感じています。

問題は、従来に発想を乗り越えて、
この計画の実現に取り組めるかだと思います。

この政策をきっかけに、「人と森が共生できる社会づくり」へ
大きく進むことを願っています。

•「魚の目に水見えずの」ことわざに出会いました
その意味は、
「 身近にあって、自分にかかわりの深いものは
 かえって気づかないことのたとえ。」

日本の国土、国家、国民にとって大切な森が疲弊している現実を
しっかりと見極めて、新たな未来づくりのための政策になるよう
願っています。


「森のない地球に人類の未来はない」から。。

■万人の願い世界平和と健康な生活のために?世界平和の森づくり
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