ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

箱根でゆったりして

2020-08-29 09:20:38 | エッセー

 どこも行けない、誰にも会えない、賑やか好きで淋しがりの私は相当精神的に

まいっていたようだ。目まいっぽい症状の他、今までにない吐き気のような状態

まで見舞われたのは、もしかしたらストレスではないかと思った。

復活した箱根登山鉄道に乗りたいと思っていたのが、それがエスカレートして

急に箱根へ宿泊することにした箱根はが、これは我慢の限界だったかも知れない。

 箱根は近いし景色も良い、いろいろな施設もある、そのため過去には一体何度

行ったことだろう?

どうせ行くなら乗り物全部乗りたいと思った。新宿発ロマンスカー出発は10時

10人位しか乗っていなかったが、この時間にしたのは小田原までノンストップ

だったからだ。宿泊ホテルは蘆ノ湖畔の「山のホテル」、涼しかったら、ケーブル

カーで途中下車し、強羅公園を歩きたいと思ったが、とても暑いのでホテルまで

直行することにした。

 

ロマンスカー、ケーブルカー、登山電車、ロープウエイ、海賊船を乗り継いで

ホテルへ着いた。今までロープウエイを、一度に全部乗ったことはかってなかったが

登山鉄道はとてもきれいな電車で、大きな窓で視界も良かった。

何に乗っても空いているので、ロープウエイは一番前の席、海賊船は勧められて

特別席に乗ったが、それも二階席で一番前、生まれて初めての体験で、ちょっと

嬉しかった。

ホテル着3時半思ったより暑かったので、夕方まで待って広大な庭園を散歩

したが、ホテルから庭園に出るまで、坂道を降りる夫の足元がおぼつかなかった。

夫は芦ノ湖が見えるベンチで待っていると、動かなかったのはやはり足が相当

弱っているようだ。このホテルは二度ほど宿泊したが、つつじが大変有名で

個人的にもツアーでも、2・3回見事なつつじを見に来たことがあった。

 

 夫を待たせて広大な庭園を歩いたが、山の中腹にある広大な庭園はアップダウン

が多く散歩は体力が必要だ。夫を林のベンチに待たせているので、そうゆっくりは

できなかった。湖はとても穏やかで、空の変化が美しかった。

 帰りには成川美術館へ寄ったが、山の中腹にある成川美術館は日本画が展示さ

れているが、洋画に比べると、何とも言えないやさしいムードが私は大好きだ。

あまり人影がない館内をゆっくり鑑賞したが、二つある広い会場の全部に展示

されていた現在活躍中小笠原元画伯の作品が、「この時期にわざわざ箱根まで

来て下さる、その感謝の気持ちを込めて絵の具代だけで良い」と、特別価格で

販売される会があった。私は大好きな富士山の絵を、夫の喜寿の記念にと買い求め

とても良いものを記念にゲットできて、とても幸せな気持ちになった。

芦ノ湖や周囲の山々が(運が良いと富士山も見えるそうだ)見える素晴らしいロビー

ゆっくりくつろいで、箱根湯本行のバスに乗った。急カーブで体を左右に取られ

ながら、周囲の山々を眺めながらのドライブも久しぶりで、とても気分転換になった

箱根の小旅行で、これからもがんばれそうと思った。

 

 

コメント
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