
Peter Hammill : Vocals, Guitar, Piano
David Jackson : Flute, Saxophone
Hugh Banton : Piano, Organ
Nic Potter : Bass
Rod Clements : Bass, Violin
Martin Pottinger Drums
Guy Evans : Drums, Percussion
Bob Fripp : Guitar
Ray Jackson : Harp, Mandolin
Paul Whitehead : Tam-Tam
1.Imperial Zeppelin
2.Candle
3.Happy
4.Solitude
5.Vision
6.Re-Awakening
7.Sunshine
8.Child
9.Summer Song (In The Autumn)
10.Viking
11.The Birds
12.I Once Wrote Some Poems
1971
日中は時々30℃近くまで上がる事もありますが、すっかり秋ですねぇ。何となく感傷的になる自分が好きなシーズン(ここから初冬までがベストシーズン)ですが、シットリとした感傷的な音を味わいたいと思いまして、ピーター・ハミルです。このブログの名(ハンドル名??)が「vandergraff」ですが本当は「vandergraaf」のスペルミスで登録されました。特に熱狂的なVDGGのファンと言う事ではないのですが、何となく付けた名前をそのまま引きずっています。まだ明るさのある頃のハミルの作品、歌詞は理解しませんが、内向的な世界観が音の雰囲気だけでも嫌と言うほど味わえます。
1曲目 とぼけたオルガン系の音色から、ファンキーさのあるリズムで曲がスタート。明るく軽快でコミカルなナンバー、ガイのドラムが硬くてバタバタと少し耳障り。サビのVDGG特有のバロック音階的なコード進行でシットリと雰囲気を作り上げます。良いですねぇこのパターンは。フールズ・メイトと言えば「インペリアル・ツェッペリン」と言うイメージがある曲です。名曲。
2曲目 一転シットリとした重厚なリズム、マンドリンの悲しげな音色が心に染みいります。ハミルのボーカルも少し憂いを纏いユッタリと漂う大河の如く。中間辺りからアコピも加わり良い感じで音の厚みが増していきますね、マンドリンの弾き語り的な展開からバンド演奏に落ち着く辺りなどは背中ゾワゾワものです。名曲。
3曲目 ピアノとオルガンの2コードが作り出す独特の劇場的雰囲気、優しくフルートも漂い、ボーカルはシットリとしたファルセット・パターン。間奏のオルガンの音色が素晴らしすぎます、そして複雑に絡み合う多重フルートの調べ、まさにVDGGのエッセンスが濃縮されたような曲です。名曲。
4曲目 悲しげなアコギの調べ・・・・ボーカルもより悲しげで絶望感を纏いながら地を這うように。ハーモニカも悲しげに・・・明るい要素が全く無い・・ボーカルもボコーダー処理したりして・・・パターンとしては少し違う内内向さを味わえますが・・・無理。少しアメリカ的(ブルースハープだけ)な曲かな。
5曲目 悲しさが漂う点では変わりがないのですが、アコピの弾き語りでシットリと聞かせる名曲です。憂いをここまで表情として表現出来るロック・ボーカリストはそうはいませんよ、旦那。歌詞が理解出来なくて良かったと思うほど、理解していたら泣き尽くしてしまうであろう超名曲。インストだけでもホロッときます。
6曲目 タイトなリズムにオルガンと軽やかなピアノ、テーマは軽快なロックナンバーです。ジャクソンのエフェクトを通した捻くれたサックスを従え、ハミルのボーカルはとても都会的。サビでバロック展開となり、VDGG風味を漂わせます。ちょっと異質なナンバー、サビ以降の部分は名曲。
7曲目 コミカルなサックス、ホンキーなピアノと軽快な縦乗りリズム、お間抜けな雰囲気が漂う乗りの良い曲です。サビで少しマイナー調になる辺りが個人的な唯一のポイント??ワウを纏って暴れるギターはフリップ先生なのか?間奏は「らんらんららんららんららん・・・」ある意味逝ってしまったナンバーですね。たまには違う酒も飲みたくなる・・・っと。
8曲目 ユッタリとしたアコギのコード、弾き語りファルセット・パターンで聞き手を泣かせるボーカル、禍々しいフルート、後ろで微かにフィリップ・パトリニクスが漂う。次元が捻れたようなボーカルの転調・・・「ああっっっ!桃源郷だぁ!」静かで目立たない曲ながら実はブログレ的な名曲。
9曲目 悲しげなアコピのアルペジオとチープなオルガン、寂しげなボーカルが時折激しさを纏い、シアトリカルに舞踊る。VDGGパターンのハードさのあるナンバー、個人的には中途半端な印象とオルガンの残念な音色が・・・・フェードアウトだし。
10曲目 寄せる波の音にアコギとタムタム?シットリとしたボーカルと、少し南の島を思わせるようなドラムパターンと曲展開。間奏のハーモニカとサックスの少し捻れて混沌とした雰囲気はまさにVDGG。フリップ先生の尾長鶏のようなギターも味わえます。ただ・・・何でしょう違和感が、開放的な雰囲気が異質なのかな。
11曲目 入りは5曲目に近いピアノの弾き語り風、リズムととフリップ先生が後ろで漂い何となく雰囲気を盛り上げます。間奏はタイトなリズムとピアノとギター(フリップ先生)、全体に沈んだと言うよりは過去を振り返っているような、回想的印象のある曲です。
12曲目 アコギの弾き語り、時折力強さを見せる、やはりシアトリカルな曲展開。この激しさと沈み込むような感傷的な雰囲気が交差するパターンは、後のソロ作品の典型的な曲展開。ドドドット沈み込みます。
久しぶりに聴きましたが期待どおりでした。何曲かで明るさが勝った展開がありますが、全体としてVDGG風味がまだタップリと漂う作品ですので、今のシーズンにピッタリの作品ですね。
プログレヤクザさん達にとっては「今更フールズ・メイト?」でしょうが、某有名プログレ専門誌(古っ・・・ほとんど持っていたりして・・・・)の雑誌名にもなった名盤です。今の若い人は知っているのかなぁ???



David Jackson : Flute, Saxophone
Hugh Banton : Piano, Organ
Nic Potter : Bass
Rod Clements : Bass, Violin
Martin Pottinger Drums
Guy Evans : Drums, Percussion
Bob Fripp : Guitar
Ray Jackson : Harp, Mandolin
Paul Whitehead : Tam-Tam
1.Imperial Zeppelin
2.Candle
3.Happy
4.Solitude
5.Vision
6.Re-Awakening
7.Sunshine
8.Child
9.Summer Song (In The Autumn)
10.Viking
11.The Birds
12.I Once Wrote Some Poems
1971
日中は時々30℃近くまで上がる事もありますが、すっかり秋ですねぇ。何となく感傷的になる自分が好きなシーズン(ここから初冬までがベストシーズン)ですが、シットリとした感傷的な音を味わいたいと思いまして、ピーター・ハミルです。このブログの名(ハンドル名??)が「vandergraff」ですが本当は「vandergraaf」のスペルミスで登録されました。特に熱狂的なVDGGのファンと言う事ではないのですが、何となく付けた名前をそのまま引きずっています。まだ明るさのある頃のハミルの作品、歌詞は理解しませんが、内向的な世界観が音の雰囲気だけでも嫌と言うほど味わえます。
1曲目 とぼけたオルガン系の音色から、ファンキーさのあるリズムで曲がスタート。明るく軽快でコミカルなナンバー、ガイのドラムが硬くてバタバタと少し耳障り。サビのVDGG特有のバロック音階的なコード進行でシットリと雰囲気を作り上げます。良いですねぇこのパターンは。フールズ・メイトと言えば「インペリアル・ツェッペリン」と言うイメージがある曲です。名曲。
2曲目 一転シットリとした重厚なリズム、マンドリンの悲しげな音色が心に染みいります。ハミルのボーカルも少し憂いを纏いユッタリと漂う大河の如く。中間辺りからアコピも加わり良い感じで音の厚みが増していきますね、マンドリンの弾き語り的な展開からバンド演奏に落ち着く辺りなどは背中ゾワゾワものです。名曲。
3曲目 ピアノとオルガンの2コードが作り出す独特の劇場的雰囲気、優しくフルートも漂い、ボーカルはシットリとしたファルセット・パターン。間奏のオルガンの音色が素晴らしすぎます、そして複雑に絡み合う多重フルートの調べ、まさにVDGGのエッセンスが濃縮されたような曲です。名曲。
4曲目 悲しげなアコギの調べ・・・・ボーカルもより悲しげで絶望感を纏いながら地を這うように。ハーモニカも悲しげに・・・明るい要素が全く無い・・ボーカルもボコーダー処理したりして・・・パターンとしては少し違う内内向さを味わえますが・・・無理。少しアメリカ的(ブルースハープだけ)な曲かな。
5曲目 悲しさが漂う点では変わりがないのですが、アコピの弾き語りでシットリと聞かせる名曲です。憂いをここまで表情として表現出来るロック・ボーカリストはそうはいませんよ、旦那。歌詞が理解出来なくて良かったと思うほど、理解していたら泣き尽くしてしまうであろう超名曲。インストだけでもホロッときます。
6曲目 タイトなリズムにオルガンと軽やかなピアノ、テーマは軽快なロックナンバーです。ジャクソンのエフェクトを通した捻くれたサックスを従え、ハミルのボーカルはとても都会的。サビでバロック展開となり、VDGG風味を漂わせます。ちょっと異質なナンバー、サビ以降の部分は名曲。
7曲目 コミカルなサックス、ホンキーなピアノと軽快な縦乗りリズム、お間抜けな雰囲気が漂う乗りの良い曲です。サビで少しマイナー調になる辺りが個人的な唯一のポイント??ワウを纏って暴れるギターはフリップ先生なのか?間奏は「らんらんららんららんららん・・・」ある意味逝ってしまったナンバーですね。たまには違う酒も飲みたくなる・・・っと。
8曲目 ユッタリとしたアコギのコード、弾き語りファルセット・パターンで聞き手を泣かせるボーカル、禍々しいフルート、後ろで微かにフィリップ・パトリニクスが漂う。次元が捻れたようなボーカルの転調・・・「ああっっっ!桃源郷だぁ!」静かで目立たない曲ながら実はブログレ的な名曲。
9曲目 悲しげなアコピのアルペジオとチープなオルガン、寂しげなボーカルが時折激しさを纏い、シアトリカルに舞踊る。VDGGパターンのハードさのあるナンバー、個人的には中途半端な印象とオルガンの残念な音色が・・・・フェードアウトだし。
10曲目 寄せる波の音にアコギとタムタム?シットリとしたボーカルと、少し南の島を思わせるようなドラムパターンと曲展開。間奏のハーモニカとサックスの少し捻れて混沌とした雰囲気はまさにVDGG。フリップ先生の尾長鶏のようなギターも味わえます。ただ・・・何でしょう違和感が、開放的な雰囲気が異質なのかな。
11曲目 入りは5曲目に近いピアノの弾き語り風、リズムととフリップ先生が後ろで漂い何となく雰囲気を盛り上げます。間奏はタイトなリズムとピアノとギター(フリップ先生)、全体に沈んだと言うよりは過去を振り返っているような、回想的印象のある曲です。
12曲目 アコギの弾き語り、時折力強さを見せる、やはりシアトリカルな曲展開。この激しさと沈み込むような感傷的な雰囲気が交差するパターンは、後のソロ作品の典型的な曲展開。ドドドット沈み込みます。
久しぶりに聴きましたが期待どおりでした。何曲かで明るさが勝った展開がありますが、全体としてVDGG風味がまだタップリと漂う作品ですので、今のシーズンにピッタリの作品ですね。
プログレヤクザさん達にとっては「今更フールズ・メイト?」でしょうが、某有名プログレ専門誌(古っ・・・ほとんど持っていたりして・・・・)の雑誌名にもなった名盤です。今の若い人は知っているのかなぁ???



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