軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

もしもし原宿 / きゃりーぱみゅぱみゅ

2011-11-08 02:00:00 | 音楽
きゃりーぱみゅぱみゅ
(中田ヤスタカ)

1.きゃりーのマーチ
2.チェリーボンボン
3.PON PON PON
4.ちょうどいいの
5.ピンポンがなんない
6.jelly
7.PON PON PON extended
2011

と言うことで、さてさて「きゃりーぱみゅぱみゅ」です。中田ヤスタカ氏がパフュームをほったらかしにして入れ込んでいる読者モデルさんです。凄い人気ですが、中田ヤスタカ氏が本気で力を入れているだけあって「なんでパフュームに歌わせなかったのよ?」と言う曲が詰まったミニ・アルバムとなっています。。中田ヤスタカ・ワールド炸裂・・・・何でだ・・・・・

1曲目 きゃりーぱみゅぱみゅのテーマ、コミカルなピコピコサウンドと色とりどり感のあるボーカルがアルファベットを連呼、そして「きゃりー~~~~~~ぱみゅぱみゅ!」オープニングを飾る短い曲です。

2曲目 軽快なリズムに明るいシンセ群、雰囲気はなんでしょう、パフュームとは違いますね。歌詞の内容も、意外と単調な曲の雰囲気も、シンセ群の音色も、裏を打つハンドクラップもパフュームでは聴かれません。彼女のイメージで作り上げた曲でしょうか。歌詞のはみ出る感は共通の物がありますが、暖かみのある歌詞の内容が素敵ですね。

3曲目 代表曲ですね。入りのボーカルはしっとり感もある普通の雰囲気なのですが、長大なサビの部分が完全に「異世界」。ノリの良いリズムの上を「韻を踏みまくった擬音の嵐」・・・いや「暴風警報」。とにかくポンポンポンポン・・・究極が下の歌詞・・・(歌詞か??)

PONPONうぇいうぇいうぇい
PONPONうぇいPONうぇいPONPON
うぇいうぇいPONPONPON
うぇいうぇいPONうぇいPONうぇいうぇい
PONPONうぇいうぇいうぇい
PONPONうぇいPONうぇいPONPON
うぇいうぇいPONPONPON
うぇいうぇいPONうぇいPONうぇいうぇい
PONPONうぇいうぇいうぇい
PONPONうぇいPONうぇいPONPON
うぇいうぇいPONPONPON
うぇいうぇいPONうぇいPONうぇいうぇい
PONPONうぇいうぇいうぇい
PONPONうぇいPONうぇいPONPON
うぇいうぇいPONPONPON
うぇいうぇいPONうぇいPONうぇいうぇい

何でしょうかこの歌詞は、まるで呪いの呪文の如く頭の中に絡みついてくる歌詞と歌い方、マインドコントロール効果が有るようですね。パフュームの「ナイト・フライト」以来の衝撃、プログレの名曲といたしましょう。(なんだか良く分からない曲は何でもプログレが引き受けます)素晴らしい。

「PONPON 出して しまえばいいの!」

4曲目 ここから6曲目まではまさに「パフューム」のために作った曲、または「パフューム」に歌わせたかった曲、いや「パフューム」が歌う予定だった曲。イントロはポップな打ち込みリズム、本編は大人しめの感じで音程の変化が少ない、GAMEに入っていた「ポリリズム」の世界そのまんまです。シンセ群の音色もそのままパフュームですね。サビで交差するボーカルもパフューム3人のために書いた設え、メインを交互に交代しながら絶妙なコーラスワークを聴かせるパフュームの歌う姿が見えてきます。ううん・・・この曲はぱみゅぱみゅの個性には合っていないかな。

5曲目 少しダンサブルな縦ノリの打ち込みリズム、ボーカルも少し処理した感じですね。中々いい曲ですね、明るく軽快な曲に甘甘なボーカルがマッタリとした歌詞をベーターと歌うところが中々素晴らしい。言葉の使い回しが甘えた女の子の雰囲気(この辺も昔のパフュームに通じる)をたっぷりと表現しています。「ピンポン鳴んない!」とかぶせるコーラス感はパフュームそのもの。そしてラストにかけての転調処理は完全にプログレ、GAME時代のパフュームならば違和感無しですね。

6曲目 しっとりとした入りのボーカル、ハードな演奏から展開するピアノ中心で落ち着いた感じのテーマ、サビの部分はより音程の変化が少なく伸びきった雰囲気、間奏のシンセ群の音色と節回し、、、、、全てがパフュームです。こんな曲有りましたよね。と言うことでこれも「ぱみゅぱみゅ感」とは違う感じの曲です。

7曲目 おまけです。「PONPONPON」のディスコ・バージョン、パフュームのGAMEに入っている「スピード・オン・サウンド」の軽快なノリとハンドクラップをより激しくした様な。私のような古い人間は「ユーロ・ビート」と呼んでしまいますが。歌詞の順番を組み変えて全編ディスコ調で仕上げていますが、「ポンポンポン」が始まった瞬間、ボーカルの圧倒的な存在感が曲の雰囲気を完全に凌駕してしまう・・・・とにかく凄い曲をいくらアレンジしても「凄い曲」であることは何ら変わりがないという見本。

「ポイポイ 捨てる 悪い子は誰!」好きだなぁ・・この部分!!

1.古き良き?歌謡界で言うところの「パフュームの妹デビュー!!」
2.擬音が多い。
3.GAME時代のパフュームの未収録曲集。

「ポン!ポン!ウェイ!ウェイ!ウェイ!」に完全にやられてしまいました。この衝撃は初めてパフュームを聞いたときの衝撃と同じです。開けっぴろげで突き抜けるような明るさ、何物にも捕らわれない自由さ、それでいて既にスタイルが完成している。確かにパフュームのナンバーにあった様なヘビーなダンサブル・ナンバーはありませんが、時としてかつてのパフュームを楽しんで聞いているような錯覚も覚える作品です。パフュームのニューシングルよりも楽しむ機会は多いと思いますよ。(既にフル回転状態・・・睡眠中も頭の中で鳴り響いています・・・)

中田ヤスタカワールドの魅力がタップリと味わえてしまう、素晴らしい作品です。パフュームに是非歌わせたい曲揃いですが、大人の雰囲気を作り上げてしまった今のパフュームのスタイルではそれは無理でしょうね。残念です。



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