軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

Computer City / Perfume

2010-06-21 02:00:00 | 音楽
Perfume
 大本彩乃
 樫野有香
 西脇綾香

1.コンピューターシティ (作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ)
2.Perfume (作詞:木の子、作曲・編曲:中田ヤスタカ)
2006年1月

長らくお世話になった「木の子」さんとはここでお別れですね。本格的に「中田ヤスタカ・ワールド」の開幕です。前作とこの後の「エレクトロ・ワールド」で「近未来三部作」と言われているようですが、音的にはこの作品から現在のパフュームが始まったような気がします。

1曲目 以外にミディアムな曲、メリハリのある重厚なビート、ボーカル・エフェクト処理も確立されています。歌詞の内容もいいですねぇ、分かりやすい近未来ストーリー。実は演奏は一本調子、歌詞の内容で雰囲気を盛り上げています。テクノサウンドと歌詞の内容が見事にシンクロした名品です。

2曲目 まさに曲名が「Perfume」彼女たちのテーマソング的な曲となっています。軽快疾走ナンバー、ピコピコ・テクノサウンドに乗った明るい曲。で、歌詞の内容がやはりダイレクトには伝わってこないのが実は難点。マニアにはどうでもいい事ですが。この曲の「パッパッパッパッパッパッPerfume!!」がまさにこの後のテレビ番組のタイトルに。

サウンド的にも厚みを増した完成系、特にボーカルの処理が完璧になっていますね。今まで感じられたインディーズ時代から引き摺っていたような素人っぽさ・初々しさが払拭され、ある意味完全なデジタル・ボイスに近づいているような。

彼女たちのボーカルはエフェクト処理されている為、評価が分かれる時もありますが、実はこの3部作時点で完全な無機質化を完成させた。そこを出発点として以降デジタル・エフェクト・ボイスを駆使し、新たなる感情表現を具現化させているサウンドがまさにパフュームの魅力ではないのかと・・・私は思っているのですが。

偏執狂な音楽性を自負している当ブログでアレアやクリムゾンと同格に扱われているのはそれなりに理由があるのですね。ただの「アイドル」だけであったら見向きもしません・・・・と言い訳の様な・・・


まだまだ初々しさが漂うジャケットですが。立ち位置が確立されているようですね。ショートカットの「のっち」を中心としたある意味シンメトリーな感じを形作っています。素晴らしい。






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