
Masahiko Sato : Acoustic Piano, Rhodes, Korg Synthesizer & Percussion
Ryo Kawasaki : Electric Guitar
Francisco Centeno : Electric Bass
Rubens Bassini : Congas & Percussion
Harvey Mason : Drums
Dave Liebman : Soprano Saxophone, Tenor Saxophone
Randy Brecker : Trumpet
Alan Rubin : Trumpet
Barry Rogers : Trombones
Tom Malone : Trombones
Dave taylor : Bass Trombone
1.Sapajou Walk
2.Grama Grass
3.Salamander
4.Moth Ball
5.Thus The Song Passed Out Of Their Mind
6.Fallout
1979
大学時代の思い出です。自分が住んでいた下宿には、正統派からフリーまで聴きまくっていたジャズ野郎と、少しライトなジャズが好きなおっちゃんがいました。前者から影響を受けたのは「山下洋輔」、後者からはこの作品や古澤良治郎の「キジムナ」そして亜蘭智子。ライト・フュージョンの一言では片付けられない拘りを彼は持っていました。他にもアメリカン・ロックそれも南部限定野郎や、バークレーにドラム修行に行ってしまったやつ(これは違う下宿ですが)。みんな同世代、あの時代は音楽に拘った人間が回りにはウジャウジャ居たものですが、その中でも一番の異常者だったのは「目覚めにクリムゾン」と異名を取った私でしたが・・・ただの変態ですが。と言う事で・・・佐藤允彦の79年の名盤です。
1曲目 イントロのローズの音色を聞いた瞬間、時が遡ります。曲調は典型的でベタなライトフュージョン、ストリングスを配した明るく優しい旋律が光ります。リズム隊はあくまでタイト、テーマはリーブマンのソプラノが素敵な音色でユッタリと流れ、続くローズのパートもユッタリながら素敵な演奏、憎いばかりの余裕と貫禄が滲み出ているような演奏は素晴らしすぎます。ストリングスのアレンジも完璧、段々と自己主張し始めるリズム隊も強力。ギターパートは普通かな、続くリーブマンのソプラノ・ソロパートがやはり聞き所です。心に残る名曲です、当時はこの雰囲気の曲調を多少舐めていたかも知れません。
2曲目 ユッタリとしたイントロの雰囲気はドラマの中の挿入曲、回想部分にピッタリ。テーマはユッタリとしたリーブマンのソプラノ・サックス、シットリと哀愁をタップリと振りまいた雰囲気が大変素晴らしい。満を持して登場するローズの音色がまた切なく温かく、一転コリア風に速度を上げ、アグレッシブなベースと鞭のようなドラムが曲を牽引する展開に。曲調が複雑で外連味を帯びている感じは、少しプログレ(ジャズ・ロック)っぽいかな。強力リズム隊をバックにリーブマンの次元が違っているようなソプラノの演奏が背中ゾワゾワ物です。この曲は強力、ジャズ・ロックの名曲です。素晴らしい。
3曲目 ギターのざわめきにリーブマンのソプラノ、多少混沌とした印象から固まっていく感じのテーマ。リーブマンのソプラノが外連味タップリにフリーキーに踊りまくり、リズム隊もタイムを外しながら、最終地点には着地する感じ。ギターのパートも軽めながら、まあ、まあ・・・。とにかくリズム(タイム感覚)が面白い曲ですね。変拍子ではないけれど、完全なスコアーでしょうね。
4曲目 リズミカルなイントロ、やはり何となくリズムが若干ずれた感じは意図的なのでしょうが、変拍子には成りきれていないのが・・・プログレ者としては違和感タップり、かなり複雑なテーマ回りの処理だけれどね。ソロパートのリーブマンのソプラノが最高に素晴らしく舞踊ります。ベースの粒立ちが素晴らしいですね、ただ・・・何となく慣れていないリズムの外し方が・・・。ピアノ・パートの異様さは呆気にとられます。淡々としながらも、段々とアグレッシブに、ただしこの人もフリーキーには成りきれない、成ってもスコアーで作り上げたフリーさ、と言うか何となくフランク・ザッパみたいな人ですね。
5曲目 ストリングスのシットリとした雰囲気、ユッタリとしたピアノとシットリとしたリズム隊。リーブマンのフルートが哀愁を纏いながら棚引きます。ピアノパートも繊細かつ大胆、温かみと躍動感を兼ね備えたような演奏ですね、素晴らしい。普通の感じで癒されます。
6曲目 重厚なシンセが鳴り響くスペイシーな雰囲気のイントロ、リーブマンのテーマが素敵なジャズ・ロック・プログレ・ナンバー。アコピのパートは良い感じのジャズ・ロック風、かなり混沌としたソロパートながら、バックのリズム隊も本当の意味で混沌とした感じに落ちていきます。感性が違うから、飛べないのでしょうね、彼らは。で曲は・・・コリア風の雰囲気は彼の範疇外の駄作かな、勘違いしています。
昔の感覚で聴いた感じではハッキリとは分かりませんでしたが「軟弱さの欠片もない完璧なフュージョン」、こんな凄い作品だったとは思ってもいませんでした。アレンジャーとキーボーディストの両面が炸裂した傑作、古くさいフュージョン臭を取り除けば、プログレに通じる完璧なジャズ・ロックの名盤と言えるでしょう。ただ、何となくプログレとは違うジャズ系のミュージシャンの限界を聞いてしまったような、特にリズム隊の不自然さは・・・面白いと言えばそれまでですが・・・違うんだよなぁ・・・弾け方が。
いやー・・・何となく忙しい、というか落ち着けない。オン・オフがハッキリと切り替えられない人間なので、色々と仕事関係を引きずってしまいますね。


Ryo Kawasaki : Electric Guitar
Francisco Centeno : Electric Bass
Rubens Bassini : Congas & Percussion
Harvey Mason : Drums
Dave Liebman : Soprano Saxophone, Tenor Saxophone
Randy Brecker : Trumpet
Alan Rubin : Trumpet
Barry Rogers : Trombones
Tom Malone : Trombones
Dave taylor : Bass Trombone
1.Sapajou Walk
2.Grama Grass
3.Salamander
4.Moth Ball
5.Thus The Song Passed Out Of Their Mind
6.Fallout
1979
大学時代の思い出です。自分が住んでいた下宿には、正統派からフリーまで聴きまくっていたジャズ野郎と、少しライトなジャズが好きなおっちゃんがいました。前者から影響を受けたのは「山下洋輔」、後者からはこの作品や古澤良治郎の「キジムナ」そして亜蘭智子。ライト・フュージョンの一言では片付けられない拘りを彼は持っていました。他にもアメリカン・ロックそれも南部限定野郎や、バークレーにドラム修行に行ってしまったやつ(これは違う下宿ですが)。みんな同世代、あの時代は音楽に拘った人間が回りにはウジャウジャ居たものですが、その中でも一番の異常者だったのは「目覚めにクリムゾン」と異名を取った私でしたが・・・ただの変態ですが。と言う事で・・・佐藤允彦の79年の名盤です。
1曲目 イントロのローズの音色を聞いた瞬間、時が遡ります。曲調は典型的でベタなライトフュージョン、ストリングスを配した明るく優しい旋律が光ります。リズム隊はあくまでタイト、テーマはリーブマンのソプラノが素敵な音色でユッタリと流れ、続くローズのパートもユッタリながら素敵な演奏、憎いばかりの余裕と貫禄が滲み出ているような演奏は素晴らしすぎます。ストリングスのアレンジも完璧、段々と自己主張し始めるリズム隊も強力。ギターパートは普通かな、続くリーブマンのソプラノ・ソロパートがやはり聞き所です。心に残る名曲です、当時はこの雰囲気の曲調を多少舐めていたかも知れません。
2曲目 ユッタリとしたイントロの雰囲気はドラマの中の挿入曲、回想部分にピッタリ。テーマはユッタリとしたリーブマンのソプラノ・サックス、シットリと哀愁をタップリと振りまいた雰囲気が大変素晴らしい。満を持して登場するローズの音色がまた切なく温かく、一転コリア風に速度を上げ、アグレッシブなベースと鞭のようなドラムが曲を牽引する展開に。曲調が複雑で外連味を帯びている感じは、少しプログレ(ジャズ・ロック)っぽいかな。強力リズム隊をバックにリーブマンの次元が違っているようなソプラノの演奏が背中ゾワゾワ物です。この曲は強力、ジャズ・ロックの名曲です。素晴らしい。
3曲目 ギターのざわめきにリーブマンのソプラノ、多少混沌とした印象から固まっていく感じのテーマ。リーブマンのソプラノが外連味タップリにフリーキーに踊りまくり、リズム隊もタイムを外しながら、最終地点には着地する感じ。ギターのパートも軽めながら、まあ、まあ・・・。とにかくリズム(タイム感覚)が面白い曲ですね。変拍子ではないけれど、完全なスコアーでしょうね。
4曲目 リズミカルなイントロ、やはり何となくリズムが若干ずれた感じは意図的なのでしょうが、変拍子には成りきれていないのが・・・プログレ者としては違和感タップり、かなり複雑なテーマ回りの処理だけれどね。ソロパートのリーブマンのソプラノが最高に素晴らしく舞踊ります。ベースの粒立ちが素晴らしいですね、ただ・・・何となく慣れていないリズムの外し方が・・・。ピアノ・パートの異様さは呆気にとられます。淡々としながらも、段々とアグレッシブに、ただしこの人もフリーキーには成りきれない、成ってもスコアーで作り上げたフリーさ、と言うか何となくフランク・ザッパみたいな人ですね。
5曲目 ストリングスのシットリとした雰囲気、ユッタリとしたピアノとシットリとしたリズム隊。リーブマンのフルートが哀愁を纏いながら棚引きます。ピアノパートも繊細かつ大胆、温かみと躍動感を兼ね備えたような演奏ですね、素晴らしい。普通の感じで癒されます。
6曲目 重厚なシンセが鳴り響くスペイシーな雰囲気のイントロ、リーブマンのテーマが素敵なジャズ・ロック・プログレ・ナンバー。アコピのパートは良い感じのジャズ・ロック風、かなり混沌としたソロパートながら、バックのリズム隊も本当の意味で混沌とした感じに落ちていきます。感性が違うから、飛べないのでしょうね、彼らは。で曲は・・・コリア風の雰囲気は彼の範疇外の駄作かな、勘違いしています。
昔の感覚で聴いた感じではハッキリとは分かりませんでしたが「軟弱さの欠片もない完璧なフュージョン」、こんな凄い作品だったとは思ってもいませんでした。アレンジャーとキーボーディストの両面が炸裂した傑作、古くさいフュージョン臭を取り除けば、プログレに通じる完璧なジャズ・ロックの名盤と言えるでしょう。ただ、何となくプログレとは違うジャズ系のミュージシャンの限界を聞いてしまったような、特にリズム隊の不自然さは・・・面白いと言えばそれまでですが・・・違うんだよなぁ・・・弾け方が。
いやー・・・何となく忙しい、というか落ち着けない。オン・オフがハッキリと切り替えられない人間なので、色々と仕事関係を引きずってしまいますね。


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