このCDをレジへ持って行ったとき、しまったと思った。
DVD付き限定版だったのだ。
いまさら引っ込めづらいのでそのまま購入してしまったのだが、どうにも気になって仕方がなかったので、会計を終えた後このアルバムがおいてあった棚のところに戻った。
やっぱりある、DVDなし通常版。値段は限定版の半額だ。
どうする?
どうする?
交換なんてみっともないし、クレジットカードで買ってるんだから店の人にも迷惑だ。
DVDだって面白いかもしれないじゃん、ということで店を出た。
でも、どうにも後ろ髪を引かれっぱなしだ。
おまえ、CDについてるDVDなんて見たことあるのか?
あるよ。ポールのはね。
そう、ポール以外は付いていたって滅多に見ない。
たまに見ても面白かったためしがない。
そんな無駄な金使ってる場合か? まだ給料前じゃないか?
ああ、そうですそのとおりですやっぱり交換します。
と、いうわけで通常版を持って再度レジへ向かいお店の人にさんざん手間かけさせて交換してもらったのがこのCDだ。
Battle Studies 価格:¥ 1,345(税込) 発売日:2009-11-20 |
感想を書く前からネガティブなドラマが展開されているので既にお気づきだとは思うが、ジョン・メイヤー、好きでも嫌いでもない。
にもかかわらずオリジナルアルバムはすべて持っている。
別に意識して揃えたわけではない。気づいたらいつの間にか揃っていた。
CDを買うときはお目当てのものの他に何枚か買うので、いつもそこに入ってくるのだろう。
期待を裏切らない安定株という位置づけだ。
僕にとってこの人とシェリル・クロウはそういう存在である。
積極的には聴かないんだけどいつのまにか聴いている。
今回も期待を裏切らないクオリティだ。
デビュー作こそポップ・アイドル的な要素が若干入っていたけれど、セカンド以降は落ち着いた曲調のロック・サウンドが中心となっていて、今回もその路線。
演奏もボーカルもしっかりしている。
思わず拝んでしまうようなカリスマ性はないし、心が弾むようなメロディがあるわけでもないけれど、どの曲も一定以上のレベルで聴かせてくれる。
ビッグ・セールスを記録するのはこういうタイプなのだと思う。誰に対しても安定したクオリティを与え続けるというのはとてもハードルが高いことだ。
その昔、フォーリナーが「スーパーマーケットで2枚目に選ばれるミュージシャンの代表格」といわれていて、どのアルバムもビッグ・セールスを記録していた時期があったけれど、
その立ち位置はいま、この人のものだ。
全然ほめていないように聞こえるかも知れないが、そんなことはない。いそうでなかなかいない、希有な存在だと思う。
スーパースターが必ずしもビッグ・セールスをあげるわけではない。このアルバムはそんなことを教えてくれる。
とはいえ、この人グラミー取ってるんだよな。現代の三大ギタリストとか言われてるんだよな。十分スーパースターなのか。
でも威厳ないな。
きっと飾らないいい人なんだろうな。
次のアルバムもきっといつの間にか買い物かごに入っているんだろうな。
もちろん輸入盤の通常版でね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます