ゴールデンウィークに友人と会ったとき、2軒目に昔何度か行ったことがあるロックバーに入った。
ウェストコースト系の曲をかける店なので、ちょっと守備範囲から外れるのだけれど、まあまったく接点がないというわけでもない。
リクエストしたのは、エイミーマンとエルトン・ジョンとリトル・フィートだった。
どれもウェストコースト系ではないけれど、シンガーソングライターだったりサザン・ロックだったりとなんとなく接点がありそうなものを選んだわけだ。ここでジャクソン・ブラウンやイーグルスをリクエストすることももちろんできたけど、別に媚びる必要もない。
エルトン・ジョンとリトル・フィートはアナログ盤だった。やっぱりアナログの音は柔らかくていいな。
リトル・フィートは「ディキシー・チキン」をリクエストしたのだけれど、レコードをかけるとき、マスターが「ちょっと捻っていいですか?」と聴いてきた。
「ええ、別に構わないですよ」と答えたら、
「これは「ディキシー・チキン」じゃない!」っていう人も結構いるので・・・。」と言いながらかけてくれたのはライブ・テイクだった。
たしかにスタジオテイクよりピアノが強調されているし、途中のソロも長いし、なによりライブ盤だけあってドライブ感がある。確かにスタジオ・テイクのルーズな感じが好きな人は違和感があるかも知れないが、これはこれでなかなか良かった。
先日買ったこのアルバムはそのリトル・フィートのギタリストだったロウエル・ジョージの娘がボーカルを務めているThe Bird and The Beeの新作。デビューアルバムは爽やかでちょっと不思議なエレクトロ・ポップでわりとよく聴いた。
今作はオリジナルは1曲であとはホール&オーツのカバーだ。
Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oate 価格:¥ 1,773(税込) 発売日:2010-03-23 |
単一ミュージシャンがカバーアルバムを作る場合大抵は収録曲ごとに違ったミュージシャンの曲を選ぶ。
単一ミュージシャンのトリビュートアルバムの場合は、収録曲ごとに違ったミュージシャンが選ばれる。
でもこのアルバムは1ミュージシャンが1ミュージシャンのトリビュートをしている。
こんな企画はみたことがない、いや聴いたことがない。
3枚目のアルバムでこんなことやっちゃっていいのか?
下手すりゃリメイク専門ミュージシャンになっちゃうぞ。
そういうのはベテランになってからやることなのでは?
なまじデキがいいだけにそう思う。
そう、オリジナルにあるロック・テイストがほぼ排除されたエレクトロ・サウンドが心地いい。
イナラ・ジョージの出しゃばらないボーカルも心地いい。
しかもアルバムタイトルは"interpreting the masters vol.1"か。
これが好評ならVol.2もあるんだろうな。
きっと好評だろうな。
でもこれでいいのか?
1曲だけ入っていたオリジナル曲がよかっただけに余計そう思う。
あ、でもこのあと間髪入れずにオリジナルアルバムが出るのかもしれない。
それならこういう企画もいいかもね。
間髪入れずに出るのがデュラン・デユランあたりのカバーだったりして・・・
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